信州須坂移住支援チーム

「須坂市に住んでよかった」 「須坂市に住んでみたい」と思える魅力的なまちを目指しています。

2020/10/05

移住支援よもやまばなしvol.54「オンライン移住相談は対面による移住相談を越える?」

Permalink 18:21:20, カテゴリ: よもやまばなし  

10月から東京・銀座NAGANOで移住相談会を再開することにした
コロナ禍でオンラインによる移住相談が主流となり
須坂市でも4月以降50組近い相談をオンラインで受けている
移住希望者にとって相談が自宅で出来ることが最大のメリットであり
デメリットは直接顔を見ながら相談しないと伝わらないということか
我々にとっても移動の時間や費用を考えるとオンラインはとても魅力的である
しかしながら移住相談の主役は移住希望者であり我々ではない
移住希望者にとって目的は移住であり相談はそのための手段となり
オンラインによる相談が対面以上に移住へと繋がるのかはまだ分からない
しばらくはオンラインと対面による移住相談を併用しながら
双方のメリットを生かした相談方法を見つけ出していきたい

(10月31日(土)「銀座NAGANO個別相談会」はこちらをクリック)
https://www.rakuen-shinsyu.jp/modules/event/page/1335

(信州須坂移住支援チーム 加藤広明)

2020/09/23

移住支援よもやまばなしvol.53「コロナ禍で相談は増えても移住には繋がらない?!」

Permalink 18:27:03, カテゴリ: よもやまばなし  

「仕事や住居はどうやって探したらいいの?」「ハローワークで仕事を探しても地方の企業はよく分からない」「転職先が決まっても今の仕事がすぐに辞められない」移住相談会で寄せられる相談の一部です。
コロナ禍、メディアで紹介される地方でのリモートワークや起業を希望する相談者はほんの一握りで、実際は転職移住を希望するサラリーマンからの相談が大多数を占めています。
しかしながら、都会のサラリーマンが地方のサラリーマンになるためには越えなくてはならない壁がいくつもあり、移住希望者の多くは壁を乗り越える途中で移住を諦めています。
須坂市では、「都会のサラリーマンが田舎のサラリーマンになれる」取組をすすめています。移住者受入協力企業の紹介と住居を含めた生活環境をセットで紹介することで、自力では諦めてしまう壁を一緒に乗り越え移住へと繋げる「移住支援信州須坂モデル」です。
これまでに「移住支援信州須坂モデル」で転職移住した移住者の皆さんからは、「諦めていた移住が実現できた」と感謝の言葉をいただいております。※1.2
コロナ禍で地方移住への関心が高まり移住相談が増加していると報道されていますが、コロナは移住のきっかけにはなっても目的にはならず、いくつもの壁を乗り越え移住を実現させるためには明確な移住の目的が必要となります。
須坂市では、移住希望者とじっくりお話をし、移住への強い目的を確認させていただき、その目的を実現するため自力では難しい壁を乗り越えるお手伝いをさせていただきたいと考えております。

※1「移住支援信州須坂モデル」についてはこちらをご覧ください
https://www.city.suzaka.nagano.jp/kurasuzaka/info.php?id=264
※2「移住支援信州須坂モデル移住者の感想」についてはこちらをご覧ください
https://www.city.suzaka.nagano.jp/kurasuzaka/talk.php?id=284

(信州須坂移住支援チーム 加藤広明)

須坂市地域おこし協力隊 日下未夕の「峰の原高原へお出かけください♪」

「だいすき、みねのはら!」

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。9月後半になり、峰の原高原では白樺やナナカマド、レンゲツツジなどの黄葉・紅葉が進み、秋の深まりを感じます。周りでは、「昨晩は床暖房を入れたよ」「薪づくりをはじめなきゃ!」等、冬支度の様子も耳にするようになりました。
今回は、2020年9月をもって地域おこし協力隊を退任することになりましたので、峰の原高原との出会いや地域おこし協力隊として過ごした間の気づきや想いを綴らせていただきます。この原稿を作成しながら、「やっぱり峰の原高原が好きだな」と思いました。この記事を読んでくださった一人でも多くの方に「峰の原高原に行ってみたい!」「久しぶりに行ってみるか!」と思っていただけると本望です。


●はじめまして、峰の原高原
私が初めて峰の原高原を訪れたのは、2016年4月17日、約四年前のことでした。大学入学を機に初めて長野県を訪れ、「長野県らしいサークルに入りたい!」と思い温泉同好会に入会し、その初めての活動の帰り道、「星を見に行こう!」と先輩方と立ち寄ったのが真夜中の峰の原高原でした。その時は「プラネタリウムより星が見える!」「長野市の夜景きれい!」と感動したことを覚えています。この時は「峰の原高原」という名前も知らず、三年後“暮らす場所”になるとは想像もしていませんでした。

●知ってほしい、来てほしい、再訪してほしい
大学1年生の後期、講義で峰の原高原を訪れました。ペンションオーナーとお客さんの高齢化、ペンション数の減少、空きペンションの増加やそれに伴う景観問題…。様々な課題に直面している現状を目の当たりにし、「峰の原高原のことをもっと知りたい!」と思い、大学2年生から峰の原高原をフィールドに学ぶゼミに所属しました。ゼミ生とともに考えた峰の原高原の弱みは「知名度の低さ」でした。そのためまずは峰の原高原を知ってもらい、来てもらおうと、「ペンションごはん会」や「Mr.ヌーキー大作戦」などの学生対象の企画を行っていました。この頃から地域の方々に企画に協力していただいたり、観光協会のイベントのお手伝いをさせていただいたりと気がつけば月に1回以上は峰の原高原を訪れていました。


ゼミ活動を進めるうちに「また峰の原高原に行きたい!」という声が少しずつ出るようになりましたが、“車があれば”“イベントがあれば”“知り合いがいれば”という条件付きでした。この時、知ってもらえても、来てもらえても、再訪してもらえないと地域の持続に繋がらないと思い、「空きペンションを利活用してふらっと立ち寄れる場所づくりをしよう」と地域おこし協力隊に志望しました。そして、多くの方々のご支援があり、2019年4月、大学に在学しつつ地域おこし協力隊として活動を始められることになりました。

●峰の原高原での日常
上記のように意気込んで地域おこし協力隊になった私でしたが、実際は大学連携として学生向け企画の立案・実行や峰の原高原の案内をしたり、SNSや須坂新聞で連載をさせていただき日々の様子を発信したり、繁忙期となる8月の間に観光案内兼休憩スペースを設置したり、地域の環境整備事業に参加したり、観光協会のイベント補助をしたり、空きペンションの修繕・整備をしたりと様々な業務を行う日々でした。




協力隊となり半年が過ぎた頃から、「自分が必要だと思うもの」と「地域が必要としてるもの」の差異が少しずつ見えるようになり、地域の現状を見間違えていたと痛感しました。大学の講義で学んだり地域の方のお話を聞いたりする中では、「最盛期と比べるとペンション数が減少している、高齢化している地域」というネガティブな印象でしたが、「ココの人はココが好きで日々の暮らしをそれぞれのペースで満喫されていて、過ごされている地域」というポジティブな印象に変化しました。その中で私が当初考えていた「空きペンションを利活用したふらっと立ち寄れる場所」は、ペンション一軒一軒がそれだなと思うようになりました。これは私がココに住んでいるからという訳ではなく、ペンションオーナーさんがふらっと来た方から「この辺りに喫茶店などありますか」と尋ねられた時に、「峰の原内にはないんですよ。ですがうちでもよかったらどうぞ、大したお構いはできませんけれど」こんな日常がココの日常だったのです。このようなことを何度か見聞きするうちに、きっと私がすべきことは、峰の原高原の存在をただ知ってもらうことではなく、峰の原高原の人を知ってもらうことだと思いました。人を知れば、ハコがなくたって、その人に会いにくればいいのだから。そこに気が付いてからは、一緒に活動してくれている学生たちを地域の方にできるだけ会わせられるような機会をつくることを念頭に置くようになりました。そうすると、私がココからいなくなっても、学生が地域の方に顔を出すことで、何かの時に役に立てることがあると感じたからです。とはいっても私自身、きちんとお話できた方はココの地域のほんの数軒の方々に限りますし、学生に会わせることができたのも同様だと思います。ただ、少しでもすることが、地域の持続に繋がるのではないかと思います。“地域”や“観光”を学ぶ中で、観光資源は人、と感じてきましたが、地域おこし協力隊になり実感することができました。特に、ペンションを営む方は人好きの方が多く、高齢でペンション業を辞められたとしても、人好きの部分は変わらないぶん、老若男女問わず、ペンション業をするか否か問わず、人が結びつきやすく、地域外の人でも入りやすい地域なのではないかと思います。余談ですが、この夏に数軒のペンションでペンション業のお手伝いをさせていただきましたが、ペンション業はとにかく体力勝負だと感じました。私が言うのも差し出がましいとは思いますが、ペンション業を営みたいと考えられている方は“いつか”ではなく、“できるだけ若い時から”始めることをお勧めします。そして人好きの方々ですから、きっと様々なことを教えてくださると思います。

●自分が暮らす地域
“峰の原高原をフィールドに学ぶ学生”と“峰の原高原の地域おこし協力隊”一番の違いは、峰の原高原に自分の暮らしがあるかどうかだと思います。私はとてもありがたいことに、学生時代お世話になった方にペンションの経営は辞められたけれど峰の原高原が好きで住んでいるご夫婦を紹介していただき、一年半の間、居候をさせていただきました。そうすると、学生企画をするときにお世話になりづらい「観光協会や旅館組合に所属していない方」とお会いすることができました。また、日々のペンションのメンテナンスやお庭のお手入れ、雪かきなど、ココの暮らしの実情を知ることができました。さらに、居候で一人じゃないからこそ、新しい暮らしで様々な発見や戸惑いがあった時に「これは何ですか」と聞くことができ、少しずつ地域を知ることができたと思います。地域に自分の暮らしがあって初めて自分事として地域のことを知ったり理解したりできるのだと思います。ココに出逢えたこと、暮らせたことに感謝です。


●これから
「山登りもスキーもテニスもしない…どうしてココが好きなの?」
度々質問されました。気が付いた時には峰の原高原に引き込まれ、ハマっていました。私にとっては“高原に暮らすこと”そのものが驚きのことで、来るたびに変わる景色の色や地域の人の顔が見える温かさが心地よかったのかなと思います。
本来ならば、協力隊自身の経験を活かして、地域を盛り上げる活動をするのが地域おこし協力隊なのではないかと思いつつも、私はココで多くの経験を積ませていただきました。ココでの経験は、協力隊活動にとどまらず、これからの暮らしや人生で大切にしたいモノコト、価値観など多方面にわたりました。きっとどのようなこれからを過ごすにしても活きてくるものだと思います。そして何より、地域おこし協力隊としての活動は終了となりますが、峰の原高原が好きという思いは変わりません。これからは違う形で峰の原高原と関わることができたらなと思います。

●おわりに
―この地域をなくしたくない、もっとたくさんの人に知ってもらい、実際に来て、感じてほしい、というのを出発点に、これから活動していきたいと思います―
これは、地域おこし協力隊として一番初めに書いたメールマガジンの記事で自身が綴っていた言葉です。協力隊活動の中で、ココに住んではいないけど、定期的に訪れたり見守ったりしている「峰の原高原好きの方々」がいることを知りました。だからこそ私は「この地域は続いていく」と思います。そして私もその一人として、峰の原高原と関わっていきたいと思います。

初めての方も、再訪される方も、きっと何か心に残るものを峰の原高原は与えます。
ぜひ、峰の原高原にお出かけください♪

さいごになりますが、様々な形でご支援、ご声援をありがとうございました。
須坂市と峰の原高原の繁栄を心から願っています。
だいすき、みねのはら!

(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

2020/09/07

移住支援エッセイvol.39「未来を描く夢列車」

Permalink 17:00:04, カテゴリ: エッセイ  

土曜日の授業を終え毎週ダッシュで信州中野駅へ向かった高校時代
特急列車に飛び乗り、目指すは長野駅前のピアノ教室
当時の私は夢のピアノ教師へまっしぐらだった
厳しいレッスンに向かう緊張からか特急列車は超特急に感じるほどに
先生に褒められる日もあれば、思うように弾けず落ち込む日もあった
そんな私を慰めてくれるかのように帰りの列車はゆっくりと自宅のある須坂駅まで運んでくれた
時は流れピアノ教師になった私だが、現在は都会から須坂市に移住を希望する方たちをサポートする市の移住支援事業に携わっている
今では移住希望者に長野電鉄が市民の大切な足となっていることを案内する立場に変わった
変わらないのは、懸命に夢を追いかけ電車に飛び乗っていたあの日の記憶
あの時間があって今の私がいる
さあ、今日もどこかで特急列車に飛び乗って夢を追いかけているのは誰かしら

(須坂市移住・定住アドバイザー 豊田貴子)

※令和2年長野電鉄創立100周年の記念企画「思い出のエッセイ・作文コンテスト」に応募し104点の中に選んでいただいたエッセイです。このたび記念の収録本にも掲載していただきました。
・長野電鉄HPより
https://www.nagaden-net.co.jp/news/2020/08/post-285.php

峰の原高原へお出かけください♪ ペンションってこんなところ⑪『ペンションスタートライン』

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。9月に入り、ゲレンデには秋の山野草が咲き始めました。未だ日差しの強い日がありますが、着々と移ろう四季を植物たちが教えてくれます。
今回もペンションオーナーやオーナー夫人と話して感じた“ペンションってこんなところ”を紹介します。今回は『ペンションスタートライン』さんです。


●ペンションスタートライン、スタート!
ペンションスタートラインのオーナー古川さんは東京都から須坂市峰の原高原に移住し、1986年に古川さんのご両親が開業しました。その後古川さんは結婚し、ペンションを引き継ぎました。

●ペンション地下の秘密!
「川に魚を増やしたい」こんな思いから、NPO法人を立ち上げるほど、魚のことを想う古川さん。ペンションの地下には水槽がいくつも並ぶ部屋があり、「山にいながら様々な魚を見られる!」という不思議な体験ができます。また、「どうしても魚を一から育てたい!」という想いから、水利権を取得して、シナノユキマスや信州サーモン、イワナなどを養殖しています。ペンションでは古川さんの愛情をたっぷり受けたお魚たちを季節に合わせていただくことができます。


地下にいるのはお魚だけではなく、採集された昆虫や標本が数々います。はじめはゾクゾクする方もいるかと思いますが、慣れてくると、じっくりとひたすら観察できます。
「ペンションの階段を降りる」それだけの行為にこんなにワクワク・ドキドキすること、他にはないかもしれません。

●“好き”が詰まった館内
“ペンションに入ってからお部屋に行くまで”こんな少しの時間で、何冊もの本を目にします。本の種類やジャンルも様々で、絵本やマンガ、文庫に雑誌、魚系や虫系はもちろん、旅や温泉系、お料理系など、とにかく色々あります。どんな方でもきっと気になる本が見つかります。古川さんは本屋に行くと、1日かけて1フロアずつ見て回り、気に入った本はお買い上げだそう。多くの本が館内にあることにガッテン!

そのほか、玄関や廊下には木材や小石のクラフトたち、ダイニングにはほっこりかわいいパステルカラーの雑貨たちが並びます。こちらは奥さんのお好きなもの。色々なところにおふたりの“好き”が詰まっています。


●レシピ本は目で楽しむ!
「ペンションの楽しみの一つ、お料理。ペンションスタートラインのお料理は?」
―「地元食材・自家養殖魚の創作料理。季節のものを提供しています。峰の原高原内で採れた山菜の料理はもちろん、モミジやシラカバなど季節のものを料理の飾りに添えています。味付けは凝ってないけど、おいしいものを心がけています。以前は、料理各々の量は多めで5皿ほどでしたが、現在は量は少なめで7皿ほどにしています。お酒を呑む人向けということもありますが、種類を多くすることで、お客さまが苦手な料理があっても大丈夫なように、という思いもあります」

また、天ぷらや煮物は奥さま、サラダのドレッシングや魚に添える“たれ”を作るのは古川さんと役割を決められているそうです。
「たれを作る時はレシピ本を見ない!レシピ本は目で楽しむ!レシピを学ぶより盛り付けや色合い、他の食材で作ったらどうなるかなどレシピ本を見ながら想像します。あとは食材の香りを大切にしています。たれは、同じものは二度と作れません!」

伺った日のお料理でも、お豆腐には明太子×ごま油×ニンニク、焼き魚にはゆず×ショウガなど、口に入れた瞬間、これなんだろう!と楽しめました。ぜひ、五感をフル活用して、楽しんでいただきたいです。


●合宿≠団体
「陸上に限らず様々な合宿に対応されていますが、そのきっかけは?」
―「元々、団体のお客さんは受け入れていませんでしたが、恩師との繋がりで、中高一貫校の吹奏楽部の合宿を受け入れることになり、受け入れを始めて数年後、一年生だった生徒が引退する年になって。合宿を思って、涙を流す生徒がいたんだよ。これに心を動かされて“合宿を受け入れよう!”と思った。合宿は単なる団体ではなく、子どもたちの成長を見ることができる。一緒に育てている感覚を味わうことができる。OB・OGとして合宿に来てくれる生徒もいるよ」

二階の廊下には、多くの生徒からのメッセージ。ペンションスタートラインでの合宿を経て、次のステップへ。

「自分のスタートライン、初心を忘れないようにとこの名前を付けましたが、今では色んな人にとって意味のある名前になっているようです」

●おわりに
この夏、「星空夜会」や「生き物展」を開催するなど、いつでも新しいことに目を向けていらっしゃる古川さん。生き物や本、写真…ペンションスタートラインにある様々なモノコトが新しい出会いを導いてくれる、そんな場所です。ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。

ペンションスタートラインホームページ
https://oldriver4.wixsite.com/startline

(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

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