信州須坂移住支援チーム

「須坂市に住んでよかった」 「須坂市に住んでみたい」と思える魅力的なまちを目指しています。

カテゴリ: ペンションオーナー情報

2020/07/06

峰の原高原へお出かけください♪ ペンションってこんなところ⑧『ペンションきら星』

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。
6月下旬になりましたが、梅雨で肌寒い日が続いています。峰の原高原の梅雨は、独特の“ジメジメ”や“ベトベト”を感じることなく過ごしやすい日々です。また、あやめが見頃を迎え、緑が広がるゲレンデに彩りを添えています。
今回もペンションオーナーやオーナー夫人と話して感じた“このペンションってこんなところ”を紹介します。今回は『ペンションきら星』さんです。

●お客さん同士が交流できる宿泊施設に
ペンションきら星のオーナー湊さんご夫妻は、東京都から須坂市峰の原高原に移住し、1997年7月に賃貸のペンションで開業しました。そして二年半後の1999年11月、「やはり自分たちの宿を持ちたい」という思いから空き家になっていたペンションを購入、修繕し、「ペンションきら星」を開業しました。
旅好きな湊さんご夫妻。お互いに若いころからユースホステルを利用した旅を通して、お互いが「いつかお客さん同士が交流できる宿泊業をやってみたい」と思っていたそうです。素敵なことにお二人でその夢を実現されました。

●子どもの宿泊も大歓迎!
約20年前に開業したペンションきら星。当時の峰の原高原にはすでにたくさんのペンションがありました。しかしその中でも、「子ども大歓迎」を大きく打ち出しているペンションは少なかったそうです。以前はスキー場に託児所があったこともあり、小さいお子さんがいる家族のお客さんが一定数いたこと、湊さんご夫妻の子育ての時期とリンクしたこともあり、「子ども大歓迎」をペンションのテーマにしました。離乳食、アレルギー食にも対応しています。
ご自慢のプレイルームは半地下にあり、なんと22畳という広さ。色々なおもちゃとたくさんの種類の本があります。ここにあるおもちゃの中には、常連のお客さんが「おさがり」としてくれたものもあるそうです。また、トランポリンやスラックラインなど大人でも一度はやってみたい!と思うものもあります。床全体にじゅうたんが敷いてあり、とんでも!はねても!転んでも!安全安心な空間です。


「当時、離乳食を用意していたお子さんがもう成人しています!大人より子どもの人数の方が多いという時期もありました!」近年では、半地下の涼しさを生かし、夏の陸上合宿でミーティングルームとして利用されたり、音の漏れが少ないことから楽器の練習に利用されたりすることもあるそう。使い方は無限大です。

●お客様と一緒に採ってきたものを料理します!
ペンションきら星では、峰の原高原の標高だからこそできる山菜採りや根曲がりだけ採り、きのこ狩りのガイドをしています。危険を伴うため興味があっても採りに行きづらい根曲がりだけやきのこを、お客さんと一緒に安全で楽しく採りに行き、それを調理してお料理に出すのがきら星流。オーナーが採ってきたものを調理して出すペンションはありますが、“一緒に採りに行って食べる”というペンションは珍しいのです。きのこの季節は採ってきたものをそのままお鍋にして堪能することができます。
湊さんご夫妻は元々きのこに詳しかったわけではなく、ある時、玄関先にきのこが出ていて「これは食べられるの?」となったことをきっかけにコツコツ調べたり勉強会に参加したりして詳しくなったそう。どこに、どんなきっかけがあるかわかりませんね。


●行きたいと思ってもらえるような発信を、楽しめる範囲で
「ペンションきら星のこれからは?」
―「お客さんに心配させるようになるとアウト。サービス業として掃除や食事で手は抜けません。宿泊業のメリットは予約制だからロスがない、待ちぼうけもない、在庫を持つ必要がないということです。ただ、昔は泊まることが目的だったけれど、最近は泊まること以外に目的がないと来ないので、人が来る目的が必要です。“自分が行きたいって思うところってどんなところ?”と言われて思い浮かべるところは、何かで見て、聞いて、“良さそう”って思ったところ。行きたいって思ってもらえるような発信を自分たちが楽しめる範囲でやっていきます」

●やれることをやれる範囲内でやること、我慢しないこと
「若い世代へメッセージをどうぞ!」
―「資金面に余裕のない若い世代にとって、空きペンションを買ってペンション業を始めることは現実的ではありません。夢と現実の差があります。ですが、人間はだんだん億劫になっていくから若いうちに何かを始めることが大事です。 “そこ聞く?”というような大人になると聞きづらいところも若いうちに聞いちゃえばいいんです。人生は何があるか分からないから“何年後○○行く!”というより、活動的に、やれることをやれる範囲内でやること、我慢しないことが大切です。“何年後”が元気かどうか分からないね」

●おわりに
ブログにInstagram、Facebook、とてもこまめに発信されています。ペンションきら星ってどんなところ?オーナーはどんな人?SNSを見ると確実に伝わってきます。今回きのこの話題について紹介をしましたが、きら星さんのお料理は旬のものをふんだんに使っていて、五感で楽しい!と私は思います。そのあたりもぜひSNSからうかがえると思いますのでチェックしてみてほしいです。話し声と笑顔あふれるペンション。ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。


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ペンションきら星ホームページ
https://www.p-kirabosi.jp/
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(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

2020/06/22

峰の原高原へお出かけください♪ ペンションってこんなところ⑦『ペンションフレデリック』

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。
6月中旬になり、峰の原高原では時々姿を見せるリスの冬毛が抜けていたり、レンゲツツジが咲き始めたりと初夏の訪れを感じられます。

今回もペンションオーナーやオーナー夫人と話して感じた“このペンションってこんなところ”を紹介します。今回 は『ペンションフレデリック』さんです。


●まさかペンションをやるなんて
「主人の療養のために移住し、まさかペンションをやることになるなんて思ってもみなかったわよ」

ペンションフレデリックのオーナー三好さんご夫妻は、兵庫県西宮市から峰の原高原に移住され、1975年7月に「三好ペンション」を開業しました。上田市の菅平高原にあったご主人の勤め先が閉鎖することになり、「ペンションをやってみませんか?」という業者からの誘いと「みんなの別荘にしよう!」という親友からの言葉に背中を押されてペンション業を始めることにしました。しかしペンションブーム真っ只中の多忙さに加え入退院を繰り返すご主人の体調を考えて5年間で閉業しました。ただ、「療養のため自然豊かな峰の原の環境は変えないほうが良い」と医者から言われたため、規模を縮小し「ペンションフレデリック」として再スタートしました。


●音楽好きにはたまらない!
ペンションの中にも外にも、至るところに野ねずみのキャラクター“フレデリック”がいます。「フレデリックがとにかく大好き!という思いでこの名前にしたのではなく、ご近所の方が、フレデリックがいいんじゃない?と作者レオ・レオニの絵本を持ってきてくれたのがきっかけです。絵本を読んだ時、フレデリックが主人で、その周りに登場するのが私たち家族のように感じられたんです。ここにあるグッズやお部屋の装飾品はお客さんからのプレゼントが多く、中には手作りのものもあります」ペンション内に何匹居るのか、数えてみるのも面白そうです。


玄関とリビングには立派なピアノがあります。そしてレコード約1000枚が並ぶ部屋は音楽好きな三好さんそのもの。ゆっくり座ってCDやレコードを選んだり聞いたりできるようオーナーの工夫があります。お客さんの中には、スキー板を車に乗せたまま、持参した好きなCDを聴いて過ごされる方もいらっしゃるそう。周りにペンションや別荘がないフレデリックの立地だからこそ、音量や時間帯などを気にすることなく過ごすことができ、音楽を思う存分楽しめる、音楽好きには好条件のペンションです。


●温かいお料理を温かいうちに
「ペンションの楽しみの一つ、食事。こだわりはありますか?」

―「自分がおいしいと思えるものを提供すること。お料理を一度に出す方が楽だけれど、温かいお料理を温かいうちに召し上がっていただきたいから、順繰りに出します。朝食も温かいトーストを出したいので、机の上にトースターを置いています」
その日の夕食のためのお料理を約半日かけてするという三好さん。たくさんの種類を、手間ひまかけて作る洋風家庭料理、これがフレデリックごはん。

●子どもはお客さまに育ててもらいました!
「子どもはお客さまに育ててもらいました。三好ペンションを閉業した時、再びペンションをやるつもりはありませんでした。しかし、子どもが“○○お兄ちゃん(常連さん)が来た時どうするの?”と言い、再びペンションを開業することにしました。そのくらい子どもはお客さんに懐いていました」

「予約があると子どもの迎えに行けないこともあったけれど、子どもは夜道でも“上を見ると、木があるところは真っ暗だけど木がないところはうっすら明るいよ、だから夜でも道が分かるよ”と親が気付かない間に成長していて驚いたこともありました」

峰の原高原の子どもが隣の上田市の小・中学校へ通う“越境通学”。三好さんのお子さんがこの一人目でした。当時話し合いが行われ、旧真田町と須坂市の間で公式協定が結ばれ通学が可能になりました。峰の原高原ならでは、ペンション業ならではの子育ての姿と歴史を感じました。

●これからもやっていきます
「ペンションフレデリックのこれからは?」

―「ここ以外に住むところはないです。ここがちょうど良いです。お客さまが5人以上の時には仲の良い方に手伝っていただきながら、やっています。これからもやっていきます」

●新緑のカラマツと
「峰の原高原の魅力は?」

―「春の新緑のカラマツです。フレデリックは窓からそれを見て、感じることができます。雨が降った後のカラマツは特に魅力的。うっすら墨汁の香りがすることもあります。また、峰の原高原の静けさは他にはない魅力です。風が吹いたな、鳥が鳴いたな、新聞屋さんが来たな、一つ一つの音が分かります」

●おわりに
訪れた際にぜひ触れていただきたいモノが客室のキーホルダーです。三好さんが「宝物!」と言って見せてくれました。なんと、お客さまからの手作りプレゼント。たくさんの年月と思い出が感じられる一品です。
「音楽漬けの日々が一番幸せ!」、「今が私の青春!」、そんな風に自分のやりたいことをやりたい時に、峰の原高原の良い環境でできる今がとても幸せと語る三好さん。時間を忘れて様々な“音”を楽しみたい方におすすめ。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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ペンションフレデリックホームページ
http://frederick225.web.fc2.com/
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(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

2020/06/05

峰の原高原へお出かけください♪ vol.9 ペンションってこんなところ⑥『時空の杜』

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。6月に入り、峰の原高原ではツマトリソウやスズランなど白色系のお花が咲き始め、見上げる木々は新緑に包まれています。
今回もペンションオーナーやオーナー夫人と話して感じた“このペンションってこんなところ”を紹介します。今回 は『時空の杜(そらのもり)』さんです。


●峰の原高原に訪れたその日に虜になりました!
時空の杜のオーナー中澤さんご夫妻は、千葉県にお住まいで、2015年6月に峰の原高原でペンションを開業しました。千葉県市川市の林間施設が売却されることを知り、友人と施設を訪れた際、昼間の快晴、夜間の星空、峰の原高原の一番上に位置するという立地から、その場所の“虜”になったそう。その虜になった場所こそ、現在の『時空の杜』です。中澤さんはペンションに宿泊経験があり、ペンションを経営する人たちは何かしらの“こだわり”を持っていることを確信していたため、峰の原高原の良さ、ペンションの良さを確立し、峰の原高原をブランド化したいと考え開業しました。


●広大な敷地と格別の眺望の良さを感じられるペンション
時空の杜の第一印象はやはり広い、大きい、というその規模。旧林間施設ということもあり、広大な土地に大きな館、そしてバーベキュー場やバンガローなど施設が充実しています。
また、峰の原高原で最も眺望の良い「サンセットテラス」よりもさらに高い時空の杜からの眺めは格別です。「外が気持ちの良い季節になると知らない方が駐車場でお弁当を食べていることが何度かあったわ」と、ご夫人。これを拒むこともなく「どうぞ、ごゆっくり」と。ステキです。
メインロッジの玄関を抜けてダイニングの扉を開けると全面ガラス張りの窓。窓の外にはシラカバなどの樹木が目の前に広がり、部屋に居ながらにして、外にいるかのような開放的な体感を得られます。新緑の季節はもちろん、雪化粧の季節は特に圧巻の光景と私は感じました。また、奥のテーブルの上には「クリスタルボウル」という楽器が置かれ、ダイニング内に響く穏やかな音色が時空の杜によくなじみます。


客室にはベッドだけでなく、団らんできるスペースがあります。
広い施設ならではの客室。プライベートな空間でゆったり過ごすことができそう。


●移住をしていないからこそ感じられること
建築家でもあるオーナーの中澤さん。現在も現役で、平日は首都圏で建築関連の仕事を、週末は峰の原高原で宿泊業をしています。
「移住をしていないからこそココを客観視でき、魅力を発見したり、他の地域と比較したりできる」と中澤さん。
首都圏と行き来がある中澤さんだから気づくことができ、住んでいると当たり前になりがちなことを当たり前とせずに人に伝えることができる。そういう視点が大切だと改めて感じました。

●究極の朝食を提供します
「ペンションの楽しみの一つ、食事。こだわりはありますか?」
―「作り手がワクワクするお料理。食材も生きているから、作り手の楽しさはきっと食材も喜び、いい食事を提供できる。お料理の最中に“こっちの方が楽しそう!”と思ったら変更するし、“もうひと手間加えたら、もっとこうしたら楽しくなる!”と思えばやってみます」
「泊まった方が最後に召し上がる朝ごはんは大切にしています。究極の朝食を提供するため、手は抜きません」
時空の杜では、“おすそ分けプロジェクト”という、中澤さん夫妻が愛するもの、大事に思えるものをお客さまに提供するために食材となる野菜などを育てるところから始めています。また、“素食”という見た目がシンプルで素材を活かした丁寧なお料理を学び、提供できるようにしています。

●人を育てるのが時空の杜です
「規模が大きいからこそ心掛けていることはありますか?」
―「ココは家族経営ではないためペンション業ではなく、“社会”。家族経営ではないからこそ規律性、厳しさ、優しさ、愛があります。従業員は、家族であり子どものような存在で、時間があれば夢や未来について語り分かち合います。そんな“人を育てる”のが時空の杜です」
以前に伺った際に、従業員さんとの距離感がとても程よく感じられたことがありました。企業は仕事ができる人材を育てるけれど、時空の杜はその人自身を育てる。中澤さんのお話を聞いて、思わずガッテン。

●時間と空間を超えて過ごすことができる場所
「時空の杜のこれからは?」
―「ペンションでもホテルでも旅館でもない“ココは時空の杜”。時間と空間を超えて過ごすことができる場所。色んな人が色んな人と色んなことをする場所にしたいです」

●訪れたくなるような場所に
「これからの峰の原高原についてどのように想いますか?」
―「合宿場にならないための地域づくりが必要。来訪者が増えること、つまり訪れたくなるような場所でありたいです」

●おわりに
臓器を活性化する手法や感情を含めた浄化法を学ぶ「プチ断食リトリート」は、外部から講師を招き、季節に合わせ二泊三日で行っています。一度日常から離れてリセットしたい方におすすめです。峰の原高原ならでは、時空の杜ならではの過ごし方。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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時空の杜ホームページ
http://www.soramori.info/
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(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

2020/05/20

峰の原高原へお出かけください♪ vol.8 ペンションってこんなところ⑤『山の宿 木まま』

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。峰の原高原では、カタクリやウスバサイシンなど続々とお花が咲き始め、メイン道路沿いの桜もついに見頃を迎えました。


今回もペンションオーナーやオーナー夫人と話して感じた“このペンションってこんなところ”を紹介します。 第5弾は『山の宿 木まま』さんです。

●移住の経緯
木ままのオーナーご夫妻は、千葉県船橋市から須坂市峰の原高原に移住され、1992年2月に開業されました。学生時代に宿泊したペンションの居心地の良さ、スタッフの対応の良さ、そしてペンションオーナーの生き方に憧れを抱き続けたオーナー。一度は資金面などもあり諦めましたが、結婚し子どもが生まれ家族旅行をするようになるとペンションへの想いが再熱。いくつものペンション村や観光地を見て回る中、唯一、土地柄や医療環境など何も調べずに行ったという峰の原高原の空きペンションに即決し開業を決意。奥さまへの大説得を経て、ご夫婦と三人の娘さんの五人で移住されました。


●ペンションの様子
もうすぐ見頃を迎えようという桜の木と深緑の屋根が印象的な山の宿木まま。階段を下り玄関を抜けてリビングの扉を開けると窓辺にずらっと並ぶ植物たちが目に入ります。たくさん並んでいるけれど、整頓されており心に落ち着きを得られます。これらの植物はオーナーの昔からの趣味の一つだそう。中古の建物ならではの特徴として、前オーナーの手作りという石壁の装飾や畳のスペースなどが見られます。これらは変化させることなく残し、木ままらしさを施して生かされています。


畳のスペースの向かいには、広々としたダイニングがあります。こちらもきちんと整頓されていて走ったり寝転んだりしても安全・安心の印象。廊下やダイニングに並ぶマンガたち。「実はほとんど読んだことがないよ」というオーナー。というのも、木ままにあるマンガの多くはお客さまが置いていったものや送ってきたものだそう。このようなやり取りのあるお客さまとのキョリ感はペンションらしさの一つです。


●ペンションオーナー
昨年度までの六年間、地元観光協会の総務を務められていたオーナー。いつでも優しく穏やかなイメージがありましたが、ご本人いわく実はせっかちだそう。お料理から大工仕事まで“造ること”が趣味で、駐車場の土留めやペンションのテラスもオーナーの手作り。「せっかちだからやり始めると早い!」、「モノづくり、あれもこれも(好き)。楽しみながらする!」と作業を楽しんでこなされている様子がうかがえました。

●ペンションについて
「ペンションの楽しみの一つ、食事。どのようなお料理?」
―「うちは完全に家庭料理。順番に出てくるコーススタイルより、一度にたくさん並んでいる方が目で見ても楽しめて好きだからうちはそのスタイル。お酒を呑まれる方も多いしね」
そんな季節折々の食材を用いた和洋折衷の“木ままの家庭料理”だそう。

「開業当初から変わらないことはありますか?」
―「できるだけお客さまのご要望を聞く、受け入れる姿勢は変わらない。家族には『歳を考えて!』と注意されることもあるけどね(笑)」
というのも、昔のペンションには、お風呂の時間帯やチェックイン・アウトの時間など、お客さまに対して多くのリクエストが書かれた紙が貼ってあったそう。だからこそ、あえて木ままはそれをせず、できるだけ要望に応える宿に。ただし、深夜のチェックインなどの一部業務に関しては体力を考慮し変化していることもあるそうです。

「山の宿木ままのこれからは?」
―「定年がないため、夫婦二人が健康でいることが前提です」
ペンション業は儲けを考えてやる“商売”とは違って夫婦二人で行う“趣味”。だからこそ楽しみながら出来たらいいそうです。

●峰の原高原について
「峰の原高原の魅力は?」
―「この質問にはいつも困っちゃう。今一つピンとこない。季節ごとの見頃なら言えるけれど永遠の課題だね。…うち、木ままがここにあること、ですね。」
 いい自然やきれいな星空は、結局は他の地域にも当てはまるからなかなか難しい。だけれどその中でも木ままは峰の原高原にしかない。木ままがここにあるからここが輝く。ペンション一つ一つの輝きが峰の原高原を輝かせる、と教えてくださいました。ガッテン!

「これからの峰の原高原は?」
―「基盤はできているから、魅力を発信して、峰の原高原で暮らしたいと思う人をつかむこと」
 峰の原高原は開村から約50年。インフラ整備は進み、生活の基盤はできています。山暮らしだけれどペンション=西洋民宿という、洋風っぽさ、都会っぽさがある面白い地域、と教えてくださいました。

●おわりに
開業後にお客さまからの「連れてってよ!」という声から始まった「木ままツアー」。オーナーが旅程を考え、下見などを経てお客さまと一緒に旅をするという企画。お客さまの年代や時期によって企画内容を変え、木ままに宿泊することもあれば日本を飛び出すことも。木ままならではの過ごし方。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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山の宿 木まま
https://kimama.minenohara.jp/
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(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

2020/05/07

峰の原高原へお出かけください♪ vol.7 ペンションってこんなところ④『ペンションれり~ふ』

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。
峰の原高原では、未だに雪が降り積もり、雪かきをする日がちらほらあります。しかし一方でカタクリの花芽も出てきて、だんだんと春を感じます。


今回もペンションオーナーやオーナー夫人と話して感じた“このペンションってこんなところ”を紹介します。 第4弾は『ペンションれり~ふ』さんです。

●移住の経緯
ペンションれり~ふのオーナーご夫妻は、東京都から須坂市峰の原高原に移住され、1984年7月に開業されました。代々木で飲食店をされていたご夫妻。人を雇わず夫婦二人でできる商売をゆとりのある環境でしたいと考えていた時に、タイミングよく峰の原高原とペンションの話しを耳にしたそう。そこで実際に峰の原高原のペンションに宿泊し、自分たちの趣味とも合致したため「ペンションをやろう!」と決心されました。ご夫妻でテニスやスキーに菅平高原を訪れていましたが、「菅平の上にこんなところがあるとは想像だにしなかったわよ」とオーナー夫人は語ります。オーナーとご夫人、そして当時小学生だった息子さんの三人で移住をされました。


●ペンションの様子
優しい水色のペンションれり~ふ。玄関を抜けてリビングの扉を開けると一番に目に入るのが壁一面のお手紙やポストカード。宿泊されたお客さまやお孫さんがプレゼントしてくれたものだそう。ホテルや旅館とは違う、ペンションならではのあたたかさを感じます。
槍ヶ岳が大好きなオーナー。峰の原高原とペンションの位置を決めた理由という「居ながらにして北アルプスの眺め」を味わえるリビング。現在はペンションや木々で一階からは望むことができませんが、二階の客室からはばっちり望むことができます。


ダイニングにはテレビを囲むようにソファーがあり、客室にテレビがない分、ここに集まってペンションならではの時間を過ごすことができます。また、写真を撮ることがお好きなオーナー。ペンションのいたるところに山の写真が飾ってあります。ちなみに、峰の原高原の一大イベント、「槍に刺さる夕陽(槍ヶ岳に夕日が刺さっているように見える光景)」も槍ヶ岳が大好きなオーナーが発起人となり、現在のイベントに至ります。


●ペンションオーナー
高校生の頃からレタリングデザイン彫刻(イニシャルを組み合わせたデザインをつくり、金属に彫ること)の職人としてアクセサリーやカップに英字を彫っていたオーナー。ペンションを始めてからも受注しており、時には結婚式の引き出物にとレタリングの施されたカップを約50個、スキーシーズンに注文を受けたこともあったそう。とても神経を使う作業で危険を伴うため、歳を経て辞められていますが、ペンションには作品がいくつか飾られています。


●ペンションについて
「ペンションの楽しみの一つ、食事。お料理は元々お好きですか?」
―「お料理は元々嫌いではないけれど、どっぷり好き、というわけでもないわ」
そんなれり~ふのお料理はできたものを使用しない、とにもかくにも手作りのお料理。年を取り少しずつきつくなってきているそうですが、「食事を食べたくて何度も来てくださるリピーターさんがいるからね。手は抜けないのよ」と笑顔でおっしゃっていました。


「ペンションれり~ふのこれからは?」
―「元気なうちは続けます。」
スキー人口の減少、そして東日本大震災以降、お客さまが大幅に減少したそう。実際に現在から四年前にペンションを辞めようと考え、お客さまに辞める旨を記した案内を出したそう。その際に「辞めないで!」や「病気?」という声が多くあったため、元気なうちは続けようと決めたそうです。

●峰の原高原について
「峰の原高原の魅力は?」
―「峰の原の魅力はやはり自然ですね。来た時から変わらず、魅力ですよ」
「MiNe(マイン)」という峰の原高原の自然や景観を守るための団体にも所属するオーナー夫人。峰の原高原の自然は人が手入れをするから魅力があり続け、お客さまが来てくださる。「年を取ってきて、環境整備を変わらず続けることができるかが不安だわ。若い時は考えもしなかったけれど」
また、「峰の原の住人は移住者であり、同業者。だからこそ、お互いの気持ちが分かり、助け合うことができる魅力をもつ地域ですよ」と教えてくださいました。

「峰の原高原の暮らしで必要なことは?」
―「峰の原が好きであることが大前提ですね。あとは健康であること、山道や雪道を運転できること、そして収入があることですね」
人と接することが好きだからペンションを続けることができ、何より峰の原高原が好きだからここで暮らしている、と。

●おわりに
開業当初、お客さまからの「やってみたい!」という声から始まり恒例となったお庭でのかまくら作り。昨年度は暖冬で初めて叶いませんでしたが、今年こそは!と意気込んでいらっしゃいます。かまくらを作ってみたい方、かまくらで過ごしてみたい方どちらも大歓迎とのこと。ぜひ来冬はペンションれり~ふに訪れてみてはいかがでしょうか。


(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

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