須坂市動物園日記 - 須坂市動物園飼育スタッフから情報発信!
須坂市動物園日記
カテゴリ: ZOOポーター活動日記
2024/02/21
どうぶつおひなさまの展示をしています
春の訪れをほんわりと感じさせてくれる日本の行事「ひなまつり」
毎年、須坂市動物園で恒例となっている「どうぶつおひなさま」の展示をしています
☆段飾り☆
二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」は
「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」のことを言うそうです。
この時期におひなさまを飾ると良縁に恵まれるという言い伝えにあやかり、
毎年、須坂市動物園もたくさんの方々との良縁を願って雛飾りの準備をします
また、動物園の仲間たちの中で初節句を迎える動物を紹介するパネルも一緒に展示しています♪
「どうぶつおひなさまの展示」
「初節句を迎える動物パネル展示」期間 2024年2月21日(水曜日)~4月3日(水曜日)
※2月と3月の期間中、毎週月曜日の休園日を除く
時間 終日
場所 動物園交流施設ふれんZOO
今回は動物園ボランティアZOOポーターのメンバーも一緒に準備をしました♪
きれいに拭いて飾ります
段飾りの上段、お内裏様とお雛様はカンガルー♪
三人官女はペンギンです
こちらはお内裏様とお雛様だけの飾り カピバラ♪♪
こちらは今回初節句を迎えた動物たちの紹介パネルです。
今回、初節句を迎えた動物たち、その1モルモット
モルモットの二つの家族に子どもが生まれ、
その中にメスがいるので紹介しています!
全部で7匹いますが、そのうちメスは…!?
こちらは、チキン母さんと子どもたち(中央がチキン母さん)
チキン母さんの子どもの中でメスなのは「チョット」ちゃん、右から2番目です
こちらは、さつまいも母さんと子どもたち(左端が さつまいも母さん)
さつまいも母さんの子どもの中でメスなのは、母さんの右隣りの子です。
この個体は、3月3日までふれあいはうすにて愛称募集をしています
すてきな愛称お待ちしていまーす!
モルモットの愛称募集についてはこちらをご覧ください
初節句を迎えた動物たち、その2コールダック
コールダックにも初節句を迎えるメスがいます♪
「まめだいふく」ちゃん、エサ入れの中に入ってエサを食べるというなんとも大胆な性格
両足に緑色のタグをつけています。
「きぬ」ちゃん、水遊びが大好き!というコールダックらしいコールダック
両足に黄色いタグをつけています。
コールダックたちは南園にいます。
たくさんのコールダックの中から「まめだいふく」と「きぬ」を見つけられるかな~
「どうぶつおひなさま」をみたら、初節句を迎えたモルモットとコールダックにも会いに行ってみてくださいね
2024/02/18
「冬の臥竜公園で野鳥を観察しよう!」を開催しました
毎年恒例の野鳥観察イベント、
「冬の臥竜公園で野鳥を観察しよう!」を開催しました。
気づいていないだけで私たちのすぐそばで野鳥たちが生活していることを
知ってもらうことを目的としたイベントです。
観察の舞台は須坂市動物園のある臥竜公園と臥竜山。
須坂市民にとっては親しみのある場所です
今回も講師は長野自然観察の会のみなさんにお願いしました。
動物園ボランティア「ZOOポーター」もイベントのお手伝いをしてくれましたよ♪
初めに野鳥図鑑の紹介から。
鳥を観察するときは心強い道具です。
公園内を歩いて野鳥を見ながら双眼鏡の使い方を学びます。
双眼鏡を使うときは、まず肉眼で鳥を見つけてから双眼鏡を目にあてます。
双眼鏡で鳥を探すと視野が狭くて探すのはとても大変なんだそう。
こちらは最初に見つけた鳥をみんなで観察している様子です。
奥の方の木に鳥がとまっているのですがわかるでしょうか?
ダイサギという大きな鳥が桜の木のうえで休んでいました。
大きな鳥であまり動かなかったので双眼鏡の使い方を学ぶにはピッタリ
遠くの方の木にはトビがとまっていました
双眼鏡でも大きく見ることが難しい距離でしたが、フィールドスコープをみんなで覗きながら観察
尾羽の形に特徴があるという解説を聞きながらゆっくり観察することができました。
池の周りから山の中へと進んでいきます。
開けていた池の周りと違い、細かい枝が多い森のなかでは野鳥を見つける難易度もあがります。
鳴き声を頼りに野鳥を探していきました。
こちらはヒヨドリ。
鳥だけでなく、木の種類や落ちている実についても解説してもらいました。
今回のイベントでは、
ダイサギ、トビ、セグロセキレイ、カルガモ、マガモ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、コゲラ、ヒヨドリ、カワウの姿を観察することができました。
初めて野鳥観察をしたという方からも楽しかったという感想をいただけて一安心。
みなさんも身近な鳥の鳴き声や姿を意識してみるとまた違った景色が見れて楽しいかもしれませんよ。
参加してくれた皆さん、ありがとうございました!
2023/12/03
eco素材で動物遊具をつくりました!
今年度代表動物のベンガルトラの臥桜の年間活動としておこなっている「ecoトラ活動」。
野生動物たちを守るためにできることを考えようというものです。
今回は、須坂市動物園ボランティアZOOポーターの活動として
「ecoトラ活動」にちなんだ工作をおこないました。
eco素材で動物遊具をつくろう!!
ということで、環境にやさしい素材を使って、
動物たちの遊具をつくりました。
ちなみに、動物たちのための遊具は動物たちの好奇心をくすぐり、
生き生きとした生活をおくるために有効なものです
動物の種類によって興味を持つものの形も大きさも違います。
そして、今回使ったecoな素材は、
「アケビのツル」です。
秋の収穫時期まで伸びていたツルをこの時期に剪定するので、
このツルを何かに使えないかな?
と思い、動物の遊具作りに使ってみました
ツルを巻いて形にしているところです↓
きれいに巻こうと思うと実はなかなかむずかしく
ツルの湾曲に沿うように巻いたり、反するように巻くとピンと張るのでしっかりします。
すでに巻いたツルにくぐらせたり…引っかけたり…
意外とむずかしく、ツルの太さも気にしてみたり…
そして完成!!
いろんな大きさで、空間の広いものや狭いものなど様々できました!
完成したところで、
さっそく試してみることにしました
ツルの中にはアノ動物が好きな食べ物のサツマイモとクルミを入れます。
そして試験者のアノ動物の舎内に置いてみました。
今回試験に参加してくれたのはニホンツキノワグマのケンでした。
においを嗅いであっという間に中に入っていたサツマイモとクルミを食べてしまいました。
ケンには簡単すぎましたかね
このアケビのツルボールは今後、他の動物たちにも使用する予定です。
各種snsなどで投稿もする予定なのでチェックしてみてください☆
このeco素材を使った遊具、自然の素材を使用しているので動物にも安心して使えます。
※草食動物に与える場合は食べてしまうことがあるので、使う植物や量に注意をします。
そして何より、園内で採取できるのでコスト0なのです
ここもecoなポイントですね!
みなさんも生活の中にecoな素材取り入れてみてはいかがですか!?
おまけ
実はこのアケビのツルはクマ舎のすぐ隣に生えています。
今年の10月には完熟した実をケンに与えました↓
2023/07/27
夏の企画展『ZOOラボ ~生き物の不思議~』 開催中
『ZOOラボ ~生き物の不思議~』と題して
夏の企画展を開催しています
『ZOOラボ ~生き物の不思議~』
期間:ただいま開催中~8月31日(木)まで
場所:動物園交流施設ふれんZOO ※ペンギン舎向かい
この企画展は須坂市動物園ボランティアZOOポーターのメンバーの提案から始まりました。
動物園で飼育している生き物は片手にはおさまらないサイズの生き物がほとんどですが、
今回の企画展では手の中に入るくらいのもっと小さな生き物に焦点を当ててみました
その生き物は、昆虫たち!
昨年度の秋までは『身近な生き物展』と題して
動物園内で出会う昆虫や爬虫類などについて紹介する企画展を開催していましたが、
今回は、ZOOポーターの昆虫好きメンバーによる提案でいろんな昆虫の中から、
結構嫌われがちなアノ昆虫に迫ってみることにしました。
今がちょうどアノ昆虫にとって調子良いシーズンかと思います。
それは…通称《G》と呼ばれたりするアノ昆虫
《ゴキブリ》!!
このフレーズを聞いただけでイヤーーっ!!という人もいるのかもしれませんが
今回はその《ゴキブリ》の歴史や生活、私たちができないことを実はこっそりやってくれている《ゴキブリ》
そして、近年発見されたニューフェイスまで紹介しています☆
↓こちらの「ゴキブリ展示中」の看板がある日は、特別ゲストの《アルゼンチンモリゴキブリ》が来園しています
さらに、ゴキブリに詳しいZOOポーターメンバーが詳しい解説をしてくれます。
ご希望の方は《アルゼンチンモリゴキブリ》に触れることもできます。
このゴキブリはZOOポーターメンバーに飼育されているので不衛生な場所から出てくるゴキブリとは違います。
が、ゴキブリとふれあった後は必ず手を洗ってくださいね!
↑こちらはメス
素早い動きでいつもは容姿をじっくり見ることもないでしょうから、
この機会に「敵を知る」意味で見てみるのもいいかもしれませんね。
ゾクゾクして涼しくなるかもしれませんよ♪
『アルゼンチンモリゴキブリのガイド&ふれあい』
開催日程:不定期なのですが… 開催期間中の土日を予定しています。★出会えたらラッキーなイベントだとご理解いただけたらと思います
そして、近年発見されたニューフェイス!!
2020年~2021年に発見された4種類の《ゴキブリ》の紹介です☆
こちらは「ゴキブリスト」として講演会やsnsなどで日夜ゴキブリの魅力を発信し続けている、
静岡県の竜洋昆虫自然観察公園職員の柳澤静磨さんに写真や情報提供をいただきました。
《ゴキブリ》は茶色か黒しか知らなかった私は、初めて見たときに思わず「キレイ☆」と
動物園でも、出てきてほしくないところに登場したり、
衛生的にはご遠慮いただきたいので《やっかいな虫》と思ってしまう生き物ですが
何者なのか知っておく必要はあるなと思うところです。
この企画展ではその他に、ちょっとめずらしい昆虫の標本も展示しています。
まるでバイオリンのような形をしたバイオリンムシや猛毒で知られるサソリなどの標本も観察できます。
夏休みの自由研究のきっかけづくりにもなればと思います。
ぜひのぞいてみてください♪
2023/04/23
野鳥観察イベント「春の臥竜公園で野鳥を観察しよう」を開催しました
4月23日(日)に野鳥観察イベント「春の臥竜公園で野鳥を観察しよう」を開催しました。
須坂市動物園のある臥竜公園を散策しながら双眼鏡を使って野鳥を観察します。
毎年5月に開催していたイベントですが、5月は木々の葉が生い茂ってなかなか野鳥の姿が観察しにくい・・・。
ということで、1か月早めた4月に初めて開催です
イベント当日の朝。
予報通り天気は晴れ!
屋外でのイベントは天気に左右される部分が多いですが、絶好のイベント日和になりました。
イベント時間が7時~9時という朝早い設定だったのですがほぼ定員人数の8名の方が参加してくれました
イベント開始のあいさつ
講師には例年通り長野自然観察の会のみなさん、須坂市立博物館の職員の方をお招きしました。
さらに今年は動物園ボランティア「ZOOポーター」からお二人がイベントのお手伝いにも参加してくれています
初めに銅像の小鳥を目印に双眼鏡の使い方を練習します。
双眼鏡で野鳥を探すときのコツはまずは肉眼で野鳥の姿を確認すること!
野鳥を肉眼で見ながら双眼鏡を目に当ててのぞき込むイメージで使うそうです。
双眼鏡をのぞきながら探すと視野が狭いのでなかなか鳥を見つけることができないのです
練習しているとスズメが桜の木にとまってくれたのでそのまま実践!
身近なスズメですが双眼鏡でのぞきながら見るとまた印象が変わるもの。
スズメの体の模様や特徴、なにをしているかなどじっくり観察することができました。
今回はご家族で応募してくれた方も多く、お子さんも参加してくれました。
最初のうちは講師のみなさんが鳥を見つけながら進んでいきましたが、イベント終盤になると参加してくれた皆さんも野鳥の気配を感じ取れるように!
姿はなかなか見れないまでも積極的に双眼鏡をのぞいて野鳥を探している様子が印象的でした。
今回のイベントではスズメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カルガモ、カワセミ、キジバト、トビ、カラスなどを観察することができました。また、姿は見えなくてもさえずりやキツツキのドラミングなど、野鳥の気配を感じることができましたよ♪
普段歩いている道でも意識をしてみるとたくさんの野鳥を気配を感じることができます。
みなさんも通勤・通学路などで野鳥の声に耳を傾けてみてくださいね。
※春から夏は野鳥にとって求愛や子育ての時期でとても神経質な時期です。
観察するときは野鳥を驚かさないようにやさしく観察しましょう。
参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました!
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