須坂市動物園日記 - 須坂市動物園飼育スタッフから情報発信!
須坂市動物園日記
カテゴリ: ZOOポーター活動日記
2023/07/27
夏の企画展『ZOOラボ ~生き物の不思議~』 開催中
『ZOOラボ ~生き物の不思議~』と題して
夏の企画展を開催しています
『ZOOラボ ~生き物の不思議~』
期間:ただいま開催中~8月31日(木)まで
場所:動物園交流施設ふれんZOO ※ペンギン舎向かい
この企画展は須坂市動物園ボランティアZOOポーターのメンバーの提案から始まりました。
動物園で飼育している生き物は片手にはおさまらないサイズの生き物がほとんどですが、
今回の企画展では手の中に入るくらいのもっと小さな生き物に焦点を当ててみました
その生き物は、昆虫たち!
昨年度の秋までは『身近な生き物展』と題して
動物園内で出会う昆虫や爬虫類などについて紹介する企画展を開催していましたが、
今回は、ZOOポーターの昆虫好きメンバーによる提案でいろんな昆虫の中から、
結構嫌われがちなアノ昆虫に迫ってみることにしました。
今がちょうどアノ昆虫にとって調子良いシーズンかと思います。
それは…通称《G》と呼ばれたりするアノ昆虫
《ゴキブリ》!!
このフレーズを聞いただけでイヤーーっ!!という人もいるのかもしれませんが
今回はその《ゴキブリ》の歴史や生活、私たちができないことを実はこっそりやってくれている《ゴキブリ》
そして、近年発見されたニューフェイスまで紹介しています☆
↓こちらの「ゴキブリ展示中」の看板がある日は、特別ゲストの《アルゼンチンモリゴキブリ》が来園しています
さらに、ゴキブリに詳しいZOOポーターメンバーが詳しい解説をしてくれます。
ご希望の方は《アルゼンチンモリゴキブリ》に触れることもできます。
このゴキブリはZOOポーターメンバーに飼育されているので不衛生な場所から出てくるゴキブリとは違います。
が、ゴキブリとふれあった後は必ず手を洗ってくださいね!
↑こちらはメス
素早い動きでいつもは容姿をじっくり見ることもないでしょうから、
この機会に「敵を知る」意味で見てみるのもいいかもしれませんね。
ゾクゾクして涼しくなるかもしれませんよ♪
『アルゼンチンモリゴキブリのガイド&ふれあい』
開催日程:不定期なのですが… 開催期間中の土日を予定しています。★出会えたらラッキーなイベントだとご理解いただけたらと思います
![]()
そして、近年発見されたニューフェイス!!
2020年~2021年に発見された4種類の《ゴキブリ》の紹介です☆
こちらは「ゴキブリスト」として講演会やsnsなどで日夜ゴキブリの魅力を発信し続けている、
静岡県の竜洋昆虫自然観察公園職員の柳澤静磨さんに写真や情報提供をいただきました。
《ゴキブリ》は茶色か黒しか知らなかった私は、初めて見たときに思わず「キレイ☆」と
動物園でも、出てきてほしくないところに登場したり、
衛生的にはご遠慮いただきたいので《やっかいな虫》と思ってしまう生き物ですが
何者なのか知っておく必要はあるなと思うところです。
この企画展ではその他に、ちょっとめずらしい昆虫の標本も展示しています。
まるでバイオリンのような形をしたバイオリンムシや猛毒で知られるサソリなどの標本も観察できます。
夏休みの自由研究のきっかけづくりにもなればと思います。
ぜひのぞいてみてください♪

2023/04/23
野鳥観察イベント「春の臥竜公園で野鳥を観察しよう」を開催しました
4月23日(日)に野鳥観察イベント「春の臥竜公園で野鳥を観察しよう」を開催しました。
須坂市動物園のある臥竜公園を散策しながら双眼鏡を使って野鳥を観察します。
毎年5月に開催していたイベントですが、5月は木々の葉が生い茂ってなかなか野鳥の姿が観察しにくい・・・。
ということで、1か月早めた4月に初めて開催です
イベント当日の朝。
予報通り天気は晴れ!
屋外でのイベントは天気に左右される部分が多いですが、絶好のイベント日和になりました。
イベント時間が7時~9時という朝早い設定だったのですがほぼ定員人数の8名の方が参加してくれました
イベント開始のあいさつ
講師には例年通り長野自然観察の会のみなさん、須坂市立博物館の職員の方をお招きしました。
さらに今年は動物園ボランティア「ZOOポーター」からお二人がイベントのお手伝いにも参加してくれています
初めに銅像の小鳥を目印に双眼鏡の使い方を練習します。
双眼鏡で野鳥を探すときのコツはまずは肉眼で野鳥の姿を確認すること!
野鳥を肉眼で見ながら双眼鏡を目に当ててのぞき込むイメージで使うそうです。
双眼鏡をのぞきながら探すと視野が狭いのでなかなか鳥を見つけることができないのです
練習しているとスズメが桜の木にとまってくれたのでそのまま実践!
身近なスズメですが双眼鏡でのぞきながら見るとまた印象が変わるもの。
スズメの体の模様や特徴、なにをしているかなどじっくり観察することができました。
今回はご家族で応募してくれた方も多く、お子さんも参加してくれました。
最初のうちは講師のみなさんが鳥を見つけながら進んでいきましたが、イベント終盤になると参加してくれた皆さんも野鳥の気配を感じ取れるように!
姿はなかなか見れないまでも積極的に双眼鏡をのぞいて野鳥を探している様子が印象的でした。
今回のイベントではスズメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カルガモ、カワセミ、キジバト、トビ、カラスなどを観察することができました。また、姿は見えなくてもさえずりやキツツキのドラミングなど、野鳥の気配を感じることができましたよ♪
普段歩いている道でも意識をしてみるとたくさんの野鳥を気配を感じることができます。
みなさんも通勤・通学路などで野鳥の声に耳を傾けてみてくださいね。
※春から夏は野鳥にとって求愛や子育ての時期でとても神経質な時期です。
観察するときは野鳥を驚かさないようにやさしく観察しましょう。
参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました!

2023/03/30
ZOOポーターが春の動物園まつりに参加!&2022年度の活動を終えました。

少し報告が遅くなりましたが、
3月18日(土)、19日(日)に開催した「春の動物園まつり」に
須坂市動物園ボランティア「ZOOポーター」の皆さんが参加してくれました
「須坂市動物園代表動物選挙2023」でニホンツキノワグマ「ケン」の推薦人として色々なイベントで活躍してくれました。
そんなZOOポーターのみなさんがイベント当日に活動する様子をご紹介
「飼育員による立会演説会」
飼育員が一堂に会してそれぞれが推薦する動物をアピールする場に参加。
飼育員に混じってケンの魅力を演説するみなさん。
ちなみに1日目は雨のため屋内で演説。イベントの様子はSNSでライブ配信されました。
緊張の1日目を終えた後のみなさん
「ニホンツキノワグマ「ケン」のおやつタイム&選挙ガイド」
みなさんにツキノワグマのことをもっと知ってほしい!という思いから
ガイドの中でツキノワグマについてのクイズを出題しました。
そんなZOOポーターの応援も後押ししてツキノワグマ「ケン」は4位と好成績で選挙を終えることができました!
ありがとうございました。
須坂市動物園ボランティア「ZOOポーター」は2022年4月に発足しました。
活動1年目の今年は新型コロナウイルスの影響もあり、なかなか思うように活動できないことも・・・。
できることから少しずつ活動を始めた年でした。
昨年11月に皆さんと一緒に整備した花壇も・・・
須坂市動物園ボランティア「ZOOポーター」に興味がある方は動物園ホームページをご覧ください。

2023/03/17
zooポーターからツキノワグマのケンへの贈り物
3月11日(土)に告示された須坂市動物園代表動物選挙2023には
13種類の動物たちが立候補しています。
その1候補であるニホンツキノワグマのケンを推薦しているのは須坂市動物園ボランティアzooポーターのみなさんです
立候補しているニホンツキノワグマ・ケンについてはこちらをご覧ください
ケンの応援としてなにかできないかと
ちょうどボロボロになって新調しようと思っていたものがあったので
今月初めにzooポーターのメンバーと一緒にケンへの贈り物づくりを実施しました!
贈り物は「フィーダー」
フィーダーとは動物の給餌器のことですが、今回作るのはお皿やコップとかではなく…
食べ物を入れるものに違いはないのですが、入れ物の形をその動物に合うようにそして
動物たちの本来の摂餌動作に近い状況を再現できるようにするものです。
また、これを使うことで摂餌が簡易ではなくなるとともに摂餌時間が増え、
ただただ寝ているような暇な時間を減らすことができるようにもなります。
ツキノワグマの場合は木に成る果実や青葉を食べるので、それに少しでも近い状況をということで
高いところから餌をとることができるものを作りました。
それがこちら↓
素材は消防ホースです。
使わなくなったものを譲っていただいて作っています。
さて、これをどんなふうに作ったのかというと…
zooポーターメンバーと一緒に作ったようすをご覧ください
まずはクマ舎に行き、ケンのようすを観察。
いま使っている給餌器のようすも見学。
さて本題です。
消防ホースを2本用意します。
長―いです。
十字に重ねて、あっちから…こっちから…
と何度も繰り返し交差させて編んでいきます。
土台ができればあとはひたすら繰り返し
だいぶ層が増えてきましたね
順調に進んでいると思ったら…
あれ⁉次どのホースを交差させるんだっけ??
と中断も何回かありましたが
※実は消防ホース2本って結構重いです
そして後日、飼育員がクマの展示場へ設置しました。
今までのものはケンに引っ張られてだいぶ下に下がりボロボロになったので
今回は高めに設置して、ある程度引っ張られても持つようにしてみました。
ホースを編んだ隙間にエサを挟み込み、高いところに成る果実のイメージ。
さっそくケンに使用感を確かめてもらいました
昨日まであったものと違うことに気が付いているのかわかりませんが
何も気にすることなく給餌器をがっしり掴んで、
隙間に挟まったエサをツメで引っ張って取り出し食べ始めました。
zooポーターのみなさんありがとうございました!
壊れるまで(笑)毎日使います!!
動物園内の投票所で投票の際はケンの様子と併せて給餌器がどうなったかも観察してください。
期日前投票期間中のみインターネット投票もできます。
※期日前インターネット投票は3月17日(金)正午までです。
↓↓↓こちらから投票が可能です↓↓↓
https://s-kantan.jp/city-suzaka-nagano-u/offer/offerList_detail.action?tempSeq=30547
3月18日(土)・19日(日)開催の「春の動物園まつり」にも遊びに来てください♪
詳細はこちらをご覧ください。
https://blog.suzaka.jp/zoo/2023/02/17/p41255

2023/02/19
「冬の臥竜公園で野鳥を観察しよう!」を開催しました
野鳥観察イベント「冬の臥竜公園で野鳥を観察しよう」を行いました。
2020年にイベントを始めてこの時期の開催は4回目!
そろそろ毎年恒例といってもいいのでは?と担当者は思い始めています
野鳥と聞くと「山や森に行かないとそんなに色々な鳥は見られないんじゃないか」と思う方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことはなく、身近な公園などにも様々な鳥が暮らしています。
そんな「気づき」を皆さんに感じてもらいたくて始めたのがこのイベント。
須坂市民になじみ深い臥竜公園を会場に野鳥散策を行いました。
さて、イベント当日の今日の天気は・・・残念ながら朝から雨
傘をさしながらのスタートです。
今回も長野自然観察の会のみなさん、須坂市立博物館の方を講師にお招きして野鳥の解説をしてもらいました。
初めに須坂市立博物館を目指しながら歩いていくと、竜ヶ池に水鳥を発見!
雨で散歩する人も少ないためか穏やかに過ごしている個体が多く、サギが魚を食べる様子などゆっくり観察することができました。
竜ヶ池では、カルガモ、マガモ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、セグロセキレイがいました。
(雨で撮れなかったので野鳥の写真はすべて今日撮ったものではありません)
カルガモ
マガモ
ダイサギ
セグロセキレイ
徐々に雨足も強くなってきたため、屋内に避難。
須坂市立博物館で講師のみなさんの解説を聞きます。
臥竜公園で今まで観察できた野鳥を解説してもらったり
本や本物の羽を見ながら鳥の体の仕組みなども説明してもらいました
須坂市動物園ボランティアzooポーターのメンバーも参加しました♪
その後も残念ながら雨は降り続いていたのですが・・・せっかくの機会だしこのまま終わるのはもったいない!
もう一度動物園に向かって、来た道を戻りながら野鳥観察を再開しました。
帰り道は池にいる水鳥を観察しながら、桜の木にとまるシジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミといった鳥たちも観察できました
シジュウカラ
コゲラ
ヒヨドリ
いつもは竜ヶ池の周りと臥竜山を歩いて野鳥を観察するこのイベント。
今回は天気が悪く、須坂市動物園と須坂市立博物館を往復するだけの短い探鳥になってしまいました。
でもそんな片道300mほどの距離でも、10種類の鳥を見ることができたのはいつもとは違う発見ができて面白いものでした
みなさんも通勤・通学路や日常生活で野鳥の声に耳を傾けてみてください。
きっと新しい発見がありますよ
天気の悪い中、参加してくれた皆さん!本当にありがとうございました!

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