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須坂市動物園日記
投稿の詳細: ヒツジ「COCO」訃報
2024/09/30
ヒツジ「COCO」訃報
2024年9月28日(土曜日)にヒツジのCOCOが虹の橋を渡りました。14歳でした。
死因は老衰と思われます。
ヒツジの平均寿命は10~12歳といわれているので14歳というのはご長寿さんといってよい年齢でした。
COCOちゃんは2010年5月29日に広島市安佐動物公園から来園し、2020年に亡くなったオスのKUKU君との間にオス3頭、メス2頭を出産し須坂市動物園のヒツジの繁殖に大きく貢献してくれました。(メス2頭の中の「くるみ」という個体は飯田市立動物園にいます。)
↑GWヒツジの毛刈り後のCOCO青空(そら)親子
そんなCOCOちゃん、食欲は旺盛だったものの9月に入ってから足のふらつきが見られるようになり、9月16日(月曜日)の朝に小屋の中で立ち上がれずに獣医による治療を受けました。
翌日になっても状態が回復しなかったので、治療に専念するためにCOCOちゃんを小屋に隔離することにしました。
治療中は年齢や体調を考慮して、餌は固形物ではなくニンジンとリンゴをミキサーでドロドロにしたジュースを中心に与えていました。
なかなか完飲まではできませんでしたが、COCOちゃんの大好物なだけあって亡くなる前日の9月27日(金曜日)まで毎食エサ皿を持って行くと「ベー」と鳴きごくごく飲んでいました。
↑リンゴ ニンジンジュースを飲んでくれたCOCO
私は昨年4月に入社し、入社以来ヤギとヒツジの担当をしています。
連日30℃越えの暑い7月8月を乗り越え、これから涼しくなってCOCOちゃんの大好きな落ち葉がたくさん落ちてくるなーと思っていたので、本当に残念です。
COCOちゃんは14歳というおばあちゃんヒツジで亡くなる直前も「ご長寿動物をお祝いしよう」というイベントで須坂市動物園を盛り上げてくれました。
COCOちゃん14年間ありがとう。体調が悪くなってから2週間近く頑張ってくれてありがとう。
新人飼育員だった私に色々なことを教えてくれてありがとう。COCOちゃんが居たから1年と5か月頑張れました。
空の上からこども達や今後の須坂市動物園を見守っててね!
これからもずっと大好きだよ!
お別れノート及び献花台は10月1日(火曜日)から10月16日(水曜日)まで南園トカラヤギ舎隣の獣舎で設置します。
今までCOCOちゃんをかわいがってくださった皆様ありがとうございました。
↑治療を頑張ったCOCO
↑元気だった夏前の様子