2023年8月8日（火）早朝　トカラヤギの「きなこ」が息を引き取りました。

解剖の結果、死亡原因は栄養欠乏による心筋壊死と判明しました。

年齢は、今年の3月31日に生まれたばかりだったため、約4か月でした。
3つ子の中で唯一のメスであり、母親のおなかの中から1番最初に出てきた長女でもありました。

しかし、生まれてすぐに中々自力で初乳が飲めず、飼育員が必死に母親の乳首にきなこの口を近づけ、飲んでもらうように促したことを今でも鮮明に覚えています。
その後、体調には特に問題なく成長していたのですが、兄弟のオス2頭と比べると体の大きさに見た目で分かるくらいの差が出てきました。

6月上旬から下痢が続くようになり、投薬を続けていました。
8月に入ってからは原因不明の下痢が治ることを願って、獣舎の大移動をおこない、経過観察をしている最中でした。
※先日お知らせしましたヤギたちの獣舎は、本日から以前生活していた獣舎に戻りました。

急な訃報に正直受け入れられていない心もあります。
先月、「きなこ」という素敵なお名前も付けていただいたばかりだったので、余計に悔しくてつらい現実です。
今まで、きなこのことを沢山可愛がってくださり、愛してくださり、本当にありがとうございました。

小さい体でもここまで懸命に生きたきなこの時間を決して無駄にしないように今後にちゃんと活かしていこうと思います。

2023年8月10日（木）より
南園トカラヤギ舎前にて献花台とお別れノートを設置します
※雨天時は南園休憩所