皆さんこんにちは！
アカカンガルー「いと」の育児嚢(袋の中)ですくすく成長している赤ちゃんを5月12日（金）に確認しました。
アカカンガルー「ハッチ」の玄孫になります。

【袋の中の様子】

【お母さん「いと（メス）」】

これまでは、当園ではアカカンガルーの赤ちゃん誕生のお知らせは、赤ちゃんが袋から顔を出した頃に皆様に報告しましたが、今回は、お母さんの「いと」が、人懐っこく袋の中も見せてくれることが多いこともあり袋の中で成長している段階でお知らせいたしました。

また、現在アカカンガルー舎は、繁殖制限の為オスメスをわけて飼育していますが、
4月下旬にオスメス部屋をわける前に交尾を確認しました。（※アカカンガルーの妊娠期間は約33日）。また、アカカンガルー達は交尾をおこない精子と卵子が受精した後に、受精卵が子宮にすぐには着床せず、『子宮内にとどまる』という現象が起きます。（「着床遅延（ちゃくしょうちえん）」その為、部屋をわけてから休止卵が着床して赤ちゃんが誕生した可能性もあります。
※着床遅延はクマ類やイタチ類、鰭脚類、カンガルーなどで見られます。

今回の個体は、5月上旬頃に出産し、袋の中に入ったかと思われます。
袋の中に入ってから、顔を出すまで約6か月後です。
なので、今回の個体の誕生日【袋の中から顔を出す日】は、おそらく10月～11月頃の予定になるかと思います。

それまでは、実際には皆さんが見ることは出来ませんが、母子の状態を考慮しながら赤ちゃんの成長している様子を撮影したいと思います。
袋の中の貴重な姿、赤ちゃんの成長の様子をSNSやブログ内などや園内看板で発信して行きます。
皆さんお楽しみ♪

～アカカンガルーの誕生日って？～
アカカンガルーの赤ちゃんは体長約２ｃｍと未熟な状態で生まれ、
その直後に母親の袋（育児嚢）に入るため、出産の確認が大変難しく、誕生日がとても分かりづらいです。そのため、当園では子が袋（育児嚢）から顔を出すのを「担当飼育員」を含め複数の飼育員が赤ちゃんの顔を確認した日を誕生日としています。