須坂市動物園日記

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投稿の詳細: ミニブタの「遊喜(ゆうき)」が亡くなりました。

2023/04/26

ミニブタの「遊喜(ゆうき)」が亡くなりました。

2023年4月25日(火)14時頃、ミニブタの「遊喜」くんが息を引き取りました。

死因は「老衰」と判明しました。
享年18歳でした。
ミニブタの平均寿命は約10年から15年と言われています。当園の中でもかなりのご長寿さんとして頑張ってくれました。

「遊喜」くんは2006年に県内の高等学校からメスの「風歌」ちゃんと一緒に当園にやってきました。

いつも2頭で仲良く生活していた様子が写真から伝わってきますね。

2018年に「風歌」ちゃんが亡くなり、1頭になってからも毎日元気に生活していました。

現担当飼育員は、今年で遊喜くんの担当になって3年目でした。
最初の1年目は遊喜くんの獣舎に入るだけでグゥーーと唸り声をあげられてしまう日々で、給餌や掃除をするのも恐る恐るおこなっていました。徐々に心を許してくれるようになり、なんと触ることも難しかった体に保湿クリームを塗らせてくれるまでに仲良くなりました。また、名前を呼ぶと寝ていても必ず返事をしてくれました。


2021年9月には肌の治療のため、2023年3月には足の傷口の治療のために展示をお休みしていた期間がありました。
室内の飼育場所にて飼育していたため、その期間は「遊喜」くんに会うことができませんでした。しかし、その期間で改めて「遊喜」くんの人気っぷりを実感しました。
来園者の方からは、『遊喜くん元気にしてる?』と声をかけていただいたり、「遊喜」くん宛てに素敵なお手紙をいただいたり、SNSに「遊喜」くんの写真や動画をアップすれば、沢山の方から暖かいメッセージをいただきました。
全て「遊喜」くんに伝えていたのですが、毎回すごく喜んでいるように見えました。



「遊喜」くんといえば…
↓↓こんな風に寝る前にお布団の準備をする姿は可愛いと沢山の方から大人気でした!↓↓

2023年3月、食欲が落ち込んだ時期がありましたが、その後食欲が戻り調子のよい日が続いていました。
4月に入ってからまた少しづつ食欲が落ちていき、自力で起き上がることもだんだん難しくなっていきました。
今回、「遊喜」くんにとって一番良い方法を獣医さんと相談し、延命治療はおこなわずに自然に任せることにしました。
きっと最後は苦しまずにゆっくりと息を引き取ったのではないかと思います。


「遊喜」くんを沢山応援してくださり、沢山かわいがってくださり、本当にありがとうございました。

「遊喜」くん、18年間たくさんの笑顔と癒しと学びをありがとう。
天国でいっぱい好きなもの食べて、走って、いっぱいお昼寝して楽しく過ごしてね。


2023年4月29日(土)より
南園ミニブタ舎前にて献花台とお別れノートを設置します