須坂市動物園日記

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投稿の詳細: 「ニホンツキノワグマと巨大カボチャ」

2022/11/12

「ニホンツキノワグマと巨大カボチャ」

10月のイベント【ハロウィンZOO】で
ジャック・オー・ランタンをモチーフにして展示をしていた巨大カボチャ。
たくさんの方に写真撮影などを楽しんでいただきました♪

例年、長期間展示していると雨などで少しずつ腐敗してしまったりするのですが、
今回は状態の良いカボチャが残ったので、
それを大きな体のクマに与えてみることにしました:D

ニホンツキノワグマは冬ごもりに備えて秋口から晩秋にたくさん食べるようになります。
なのでこの時期は一年で最も食欲旺盛です。
ケン♂も9月に入ってからぐんぐんと食欲が増して落ち着きがなく、
もっと何かないかと歩き回ったり行動が活発になっています。

そんな腹ペコのケンにあの巨大カボチャを与えたらどうなるのか?:.
通常サイズのカボチャは普段のエサとして与えることがあるので、味は知っています。

ちなみに巨大カボチャはアメリカなどでは
観賞用と家畜の飼料用に栽培されているようで甘みはほとんどないそうです。

さて、ある朝に展示場へカボチャを置いてみました。
※ジャック・オー・ランタンの顔のインクは削って消してあります。

大きさは直径約40cmほどあります。
せっかくなのでちょっとドングリを飾ってかわいくしてみました☆
ドングリは好物なので、もしカボチャに興味がなかったとしても
近づいてくれるのではないかと思いまして。

展示場へ出るとすぐに巨大カボチャに興味を持って近づいていきました!

が、匂いを確認しただけで、他の野菜や果物などいつものエサを探しに行ってしまいました。
一通りいつものエサを食べ終えると、
ようやく今日の目玉、巨大カボチャに興味を示してくれました。
と言ってもまずは上に乗っているドングリから:roll:

巨大カボチャは丸ごとで切れ目も穴も開いていないので、
どこからどんなふうにいじり始めるのか気になりました。

においを嗅いで、形や何かきっかけがないかを探るように起こして
角度を変えるなどして確認しているようでした|-|

ヘタの部分ならツメがかかりやすいからそこから何かするのかな?と思っていたのですが、

意外にもツルツルした側面からかじり付きました!!
そのあと、大きなツメも使ってガリガリ掻き、
表面の硬い皮の部分を剝ぐようにしながら実の部分を食べ始め。。。
しかし、もぐもぐどんどん食べるというよりも
ツメで掻いてはクンクンとにおいを嗅いでもっと中の方を確認したいような感じ。

カボチャの中心には種がありますよね、それです!
ケンはそれがあるはずと思って掘り進めていました。
そして昼頃にはこんな感じに↓

カボチャの実が半分ほどになり中の種が出されていました。
種は噛んで器用に中の胚の部分だけを食べるので、殻が残ります。
ここで一旦お腹がいっぱいになったのかしばらくほったらかしでした:P

そして2時過ぎころにはまだ少し減っていて3分の1程度の大きさに。

さすがにこれ以上はもう食べず最後はバラバラに壊して
おもちゃになっているかな?と思っていたのですが、
閉園時間にはこんな感じに↓

バラバラになった種の殻とワタがべちゃべちゃになって踏みつぶされていて完食でした:))

最近の夕方は腹ペコ状態でまだかまだかと待っているのですが、
その日はすでに巨大カボチャでお腹が満たされていたので
のこのこと歩き落ち着きのあるようす。

これだけの巨大カボチャを平らげたので、
体調を考慮して夕方の給餌量はいつもよりグッと減らし内容も変更です。

翌朝のケンのようすはどんなかと言うと、
いつも通りに展示場へ出てきてすぐにエサを探して食べ始め、
昨日の大食いの影響はなさそうで安心しました。
ちなみに排泄量はいつもの1.5倍~2倍ちかく( ´艸`)(笑)
カボチャは繊維質の多い野菜なのでやや心配がありましたが
目立った変化はなく快腸です♪

いつもと違った物との格闘は刺激になったのではないかと思います。
また、何か対象物をみつけたらケンに持っていこうと考え中です。