須坂市動物園日記

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投稿の詳細: 園内や牧草地の木々の枝を利用して。

2022/08/24

園内や牧草地の木々の枝を利用して。

当園にはたくさんの草食動物たちが生活しています。
特に南園には家畜種の草食獣が多く、青草や干し草、葉っぱなどを毎日食べています。

そんなたくさんの種の中でも木の皮や葉を好んで食べる種がいます。
まずは「ラマ」です。昨年より運動場に土を盛って丘っぽい山を作り日常の生活に変化をつけ、
さらに桑の木の枝を初秋より設置しエサの食べ方にも変化をつけています。

美味しいそうに食べる姿はとても可愛いです。ぜひ、見に来てください。

そして次は「トナカイ」です。トナカイは毎年角研ぎ用で大量の枝(アラカシの木や桑の木)を
運動場に設置し、角研ぎシーズンにスムーズに剥けやすくしています。

もちろん葉は食べれるようにたくさん付けています。


こちらも日々の餌を食べる姿や迫力ある角研ぎの習性をみに来てください。

最後に「ニホンジカ」です。本当は群れの中で生活するのが良いのですが、
南園にいる『いずみ』は長い年数1頭で生活している時間が長かった為、
群れに戻してもどうしても馴染めず、1頭にて生活を続けています。
そんな1頭生活では仲間がいないのでどうしても臆病になってしまいます。


なので運動所には園内の色んな木々(樫の木・アラカシ・ハナミヅキや栗の木など)の枝が
設置されてかくれ場所や日影の確保、
また葉たちはおいしい天然ものなのでとても喜んで食べてくれます。

このように本来の生活になるべく近づけたり、
日々の生活に刺激(視・聴・嗅・味・触)のある環境作りを
動物と一緒に感じながら、そして楽しみながらおこなっているのです。