須坂市動物園日記

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投稿の詳細: 「フンボルトペンギンのヒナが誕生しました!」

2022/07/24

「フンボルトペンギンのヒナが誕生しました!」

2022年5月23日に産卵があり、38日間の抱卵の後7月1日に孵化しました。

父親はタラ(10歳)、母親はズーコ(9歳)で、2020年に「タラコ」を産卵し、育て上げた夫婦です。
なので、今回生まれたヒナはタラコのきょうだいになります!

タラコは生まれた時から元気にピャーピャーと鳴いていましたが、今回生まれたヒナはとても大人しく、
体重測定のため親から離しても全く鳴かず…:-/
親の鳴き声が聞こえるとバタバタと動くくらいでした。
タラコとは正反対な大人しさに心配していましたが…
孵化から約4週間経つ現在は、親ペンギンにエサをもらい、すくすくと成長しています。
今では立ち上がり、巣の中をうろちょろし、飼育員が来ると巣の角や親ペンギンのところへピャーッと逃げていきます。

孵化して1日目!
体重測定のためヒナを拝借…。ちっちゃ~い:oops:

1週間後!

一回り以上多くなっている…88|

2週間目!

だいぶぷっくりしました:oops:

7月24日現在!

いつもお父さんかお母さんの隣にいます。
とてとてと歩く姿も可愛いです:oops:

フンボルトペンギンは日本の動物園・水族館で多く飼育されているイメージですが、野生では絶滅危惧種…。
ヒナやタラコも、今後お嫁さんやお婿さんを迎えたり、嫁入りしたり、婿入りしたりします。
繁殖してフンボルトペンギンを絶滅から救うため、
「かわいい」だけでなく、ペンギンたちを苦しめる環境問題にも目を向けてみてくださいね:idea:

ヒナは生後2~3か月で巣の外に出てくるようになるため、まだヒナの姿を外から観察することはできません。
巣から大きなピャーピャー!!!と声が聞こえたら、ヒナが親にエサをねだる「餌鳴き」をしているところです。
姿は見えませんが、ぜひ他のペンギンとは違う高い鳴き声に注目してください!