2019年5月11日にアカカンガルー「おとひめ」が出産し、その後「おとひめ」の袋（育児囊）の中ですくすくと育っていることをご報告いたします

こちらは7月11日の赤ちゃんの様子です。
「おとひめ」の袋をじっと見ていると、たまに動いているのが分かります。

5月１１日の朝、給餌や清掃をするため獣舎内に入ると、寝室に血の跡が・・・カンガルーたちに怪我をした様子はありませんでした。もしや？と思い「おとひめ」の尾や総排泄腔（赤ちゃんが産まれてくるところ）を見ると、血が付いていました。袋（育児囊）も汚れていたことから、出産したのだと分かりました。
よしよし・・・と思いながら清掃作業に戻りしばらくすると、足元に動くピンク色の何かが！良く見ると、カンガルーの赤ちゃんでした。触って良いものかも分かりませんでしたが、とっさにおとひめの袋に入れたのでした。

↑こちらがその時の赤ちゃん。
体長は約2㎝。通常は総排泄腔から生まれた赤ちゃんは自力で袋の中に這っていきおっぱいに吸い付きます。袋に入れたものの、その後おっぱいまでは自力で這っていかなくてはなりません・・・

↑6月6日の赤ちゃん
あの後なんとか自力でおっぱいに吸い付けたようです。前足に爪がついています。

現在体長は１０㎝ほどで顔や体のパーツがしっかりしてきました。おとひめの袋をよく見ていると袋の中で動く様子が分かります。
「おとひめ」が嫌がらない程度にたびたび袋の中をのぞき、赤ちゃんの状態を観察しています。その際記録として撮影した写真や動画をこちらのブログやtwitterなど、ＳＮＳでも投稿いたしますのでぜひご覧ください。
生まれてから自力で袋に入ることができた子どもでさえ、袋の中で死亡してしまうことある厳しい現実です。今回生まれた子は落ちてしまった分、さらに弱い個体である可能性もあるため不安な気持ちも大きいですが、頑張って成長してくれている姿に私も励まされています
待望の「ハッチ」のひ孫！無事に成長し元気に誕生してくれるよう、応援よろしくお願い致します。