須坂市動物園日記

須坂市動物園飼育スタッフから情報発信!

投稿の詳細: 博物館で興味シンシン。

2013/09/11

博物館で興味シンシン。

動物園のすぐ傍、臥竜公園内の敷地内には「須坂市立博物館」
があります。時々、動物園の情報誌を持って顔を出させて
いただいていますが、企画展など「歴史遺産」を見るだけで
様々な想像が膨らみます。

普段から「学び」とか「研究」だとか「文化」ってものを
テーマにして情報収集したり、アンテナを張っているような
職種にいると、「小さな感動や発見」を生きがいとしている
のです。

そんな中、昨日博物館に行って、ふらりと展示物を見ていて
度胆を抜かれるようなモノが幾つか展示してあったので
本日許可を得て、写真撮影してきました。


今回の企画展は市内の山下家に眠る貴重な歴史遺産の展示
を行っているのですが、400年前から須坂の地での開業し
様々な薬品に関する貴重な資料や道具類の展示物の中には
「薬品の元」として、様々なモノが使われていたようで、
その中に動物の頭骨などもあるのです。

見るやいなや「へぇー!」となりましたよ。

猿から虎、中には「アリクイ」なんて記載してある骨らしきもの
まであるのです。


そして、そして「とんでもないモノ」として目を見張ったのは
「狼骨」と書かれた、頭骨が木箱に入っているのです。
これ、真偽はともかく狼はすでに日本では絶滅してしまった
生物なんですが明治時代までは生息が確認されていたものの
写真や資料がほとんどないことから、
ニホンオオカミと山犬(野生で暮らす犬)の区別が付かないなど、
謎が多いようなのです。

学芸員さんに聞いたところ、昔はありとあらゆるモノが薬膳
の元として流通し使われていたらしいということですが「もしも」
ということあります。

歴史遺産としてでなく、生物界においても、コレを調査したら
どうかなぁなどと思ったわけです。わずかな可能性
(本物だという)にかけても面白いと思うのです。

サイズとしては、明らかに小さく「中型犬」程度の頭骨
なんですが・・・・興味シンシンです。


さすがに真偽を怪しくしてしまうようなものも、中には
ありまして・・・・、これはこれでスゴい品なんですが
果たして「イッカク」なのか「ユニコーン」なのかと
真剣に考えてしまいました。

それでも、こんな品が大昔から流通していたということは
海外神話も日本に入っていたということになります。
当時の人たちは「一角獣」をどのように想像したのか
も気になるところです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3
ちなみにウィキペディアでユニコーンについて調べてみると、角には
毒を中和する作用があり、こちらも遥か昔には生息していたという
ような文献もあるとのこと。
写真でユニコーンの角として展示してあるものは「イッカク」のもの
という興味深い記載もあります。

これはどこかで「イッカク」の角を見なくてはなりません(笑)

さてさて、こうした興味深い企画展は今月16日までです。
動物園にお越しの際は、博物館にもお出かけください!

http://www.city.suzaka.nagano.jp/enjoy/shisetsu/hakubutsukan/tokubetsuten/
山下八右衛門家秘蔵資料ーこのまちと400年・薬種商が遺した須坂

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