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第4話
連載小説「早紀」第4話
お待たせして申し訳ございませんm(_ _"m)ペコリ
第4話です。
<第4話>
早紀のいる病棟はいつも同じ匂いがする。
学校給食と薬の匂いが混ざったような独特の匂い。
最近はこの匂いに包まれるたび早紀に会える安堵感にも似た感覚を覚えるようになっていた。
「俺ってパブロフの犬状態」
今日は一つ、いつもと違う事がある。
それは新しい早紀の担当医師と初めて会う日だ。
いつもどおり早紀と話をしていると看護師さんに呼ばれた。
「医局」と書いてある部屋に案内される。
そこには、今まで担当だった先生ともう一人・・・
もう一人、白衣を着た姉貴が居た。
「はあ?」
我ながら少し間抜けな声を漏らしてしまった。
今まで担当だった先生が、そんな俺の動揺に「?」というような表情を浮かべながら口を開いた。
「こちらがお話していた新しい担当の先生です。」
「・・・」