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いくいく Mura3

投稿の詳細: 第2話

第2話

連載小説「早紀」第2話

[続き:]

<第2話>
「ちょっと~、十年ぶりに会ったのにいきなりお漏らし~」
といいながら姉貴は大笑いした。
バレテル
俺はもう絶句したまま言葉も出ない。
不思議とパンツが冷たくなっていく感触だけが鮮明に頭に伝えられてくるのを感じる。
「お土産があるの、飲も・・・でもその前に着替えてよ」
確かに俺も着替えたいのだが、まだパニック状態で体が言う事を利かない。
「仕方ないな~」
といいながら姉貴は俺のベルトをはずしズボンを下ろし始めた。
「ちょ・・・ちょっと」
といいながらやっと体が自分の意思どおり動くのを確認しながら慌てて脱衣所へ逃げ込んだ。
「なんで、なんで姉貴がいるんだ?」
そんな事考えながら、とりあえずシャワーを浴び着替えを済ませてリビングに行った。
そこでは姉貴がすでにビーフジャーキーくわえてビールを飲んでいる。
「雄ちゃん、早くこっち来て飲もうよ!」
といいながら自分の隣をトントンと手のひらで叩いた。
おれはそれを無視して姉貴とテーブルを挟んで向かい合う形で座る。
「かんぱ~い!、日本のビールはやっぱり美味しいね」
おまえ、どこに居たんだよ?と思いながらリビングを見渡すと大きなスーツケースが3つ並んで置いてある。
「まさかとは思うが、今日泊まるのか?ここに」
「えっ?今日じゃなくて当分お世話になるわよ」
勝手すぎるだろ、びっくりだよ。
「明日は休みでしょ?知ってるんだ~へっへっへ、だから飲もう!」
なんなんだ、こいつは。
ビールを煽りながら聞いてみた。
「今までどこで何やってたんだよ」
「ナイショ~」
内緒って、、、
姉貴はもうだいぶ酔ってるらしい。
テーブルの上の空き缶の数がそれを物語ってる。
いつの間にか俺の隣に座ってる姉貴。
香水の匂い、姉貴の胸が俺の腕にあたってる。
「ちょ、離れろよ!」
「なに~、照れてるの?」
酔っ払いには何を言っても無駄だ。

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