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<第1話>
連載コピペ 第2章
<第1話>
<第1話>
仕事が終わり、いつもどおり早紀と話をしてから家路についた。
話と言っても片通話だが、寝てるんだから夢だってみるだろう。
俺の話が夢にでてくれたらいい、位に思ってる。
もしかしたら夢に反応して目覚める事だって。
この角を曲がると俺たちの住んでいる社宅が。
「はぁ?」
何故か部屋の電気が点いている。
「泥棒か?しかし金目の物なんてないがな」
そっと部屋の玄関ドアを開ける。
かすかに化粧品の匂いがした。
テレビの音。
玄関に置いてあった少し長めの「靴べら」を握り締める。
正直動転していた俺だが、さすがに「靴べら」じゃ武器にはならんだろ。
自分にツッコミを入れてみたものの、どうにもならない。
「会社員、強盗に刺され死亡」などの記事が頭に浮かんでくる。
出来るだけ音を立てないようにリビングに。
その時だった。
「わっ!」
俺の体は硬直し、ちょっとチビッた。
後ろから抱きしめられる重み、そして柔らかくて温かい感触。
声といい、感触といい化粧品の香りまで。
「女だ」
とっさに俺はそう思った、同時に「靴べら」が俺の手を離れ床に落ちる。
「雄ちゃん、久しぶり!」
俺は姉貴の顔を見ながら、またチビッた。