投稿の詳細: 「写真の時間」露出計
「写真の時間」露出計
露出のお話、おおよその露出値の決め方などをお話してきました。
今回は、その露出を機械的に計測する「露出計」についてお話します。
露出計には「カメラ内蔵のもの」と「単体露出計」がありますが、今回はカメラ内蔵のもの。
露出計には測光方式が(光の計り方)あるのは説明書を読んでもらえばわかると思います。
おおまかに・・・
「スポット測光」「中央部重点測光」「マルチパターン測光」などなど。
カメラやメーカーによって呼び名が変わってきますが、基本は大体同じです。
「スポット測光」は中心の一部分だけの光量を計ります。
よって前述した白いものにあわせれば出来上がる写真は暗くなるし、黒いものにあわせればその逆です。
私は標準グレー(前述)に合わせたり緑色など「標準色」がある場合に多く使用します。
(AEロック、露出値を固定する方法を覚えて起きましょう)
というかほとんどこの方式を使って測光してます。
白い部分でもそこから露出補正をかけて露出値を出して、そこから+側-側に0.5刻みで5カットほど
撮るというような撮影方法を風景写真では使います。
カメラのクセもあるのでそのカメラのクセを掴むのも重要です。
(スポット測光は一番カメラのクセが出にくい測光方式ですが)
「中央部重点測光」
読んで字のごとく、スポットと違うのは他の部分の光量も計算に入れるということです。
中央部に重点をおいてますが。
カメラのクセが出ます。
使用法としては「スポット測光」に準じます。
「マルチパターン測光など」
メーカーやカメラ、計算法などによって呼び名がことなりますが、ファインダー内全面の光量を計算して
露出値を導き出します。
最もカメラの癖が出ます。
スナップ撮影などに向いています。
フィルムの場合は数こなしましょう。
ブランケティングという露出値から+側と-側に0.5刻みくらいで数枚撮っておくといいでしょう。
デジタルの場合、多くのデジタルカメラが「ヒストグラム」を表示できます。
光の量をグラフにしてくれるのですが、これになれることが上達への早道です。
最初はよくわからないかもしれませんが、写真とグラフを見比べているうちにわかってきます。
デジタルはこの辺が便利ですね。
難しい話をしましたが、写真が明るくとんじゃった~という場合は、画面上に白が多かったりしませんか?
こんな時はスポット測光でグレーなどの標準色を見つけて測光すればOKです。
花などの写真で明るくしたい場合は、露出補正で+1.0かけるとか。
この辺がわかってくるともう無敵でしょう。
さて、光と影、色、露出などを早足にやってきましたがどうですか?
思い通りの写真が撮れるようになりましたか?
失敗してもがっかりしないで。
その偶然の失敗がいい写真を生むこともありますから。
楽しんで撮りましょう。
気分が浮かなくてもとりあえずカメラを持ってお散歩に出てみましょう。
雨だっていいんですよ、雨の写真を撮ればいいんです。
一年すると家に四季の写真が飾れるようになりますから。
さて、質問が来ない限り次回からは白黒フィルムの現像へと入っていきます。
自分で現像できると楽しみも倍増ですよね。
暗室も要りませんのでトライしてみる価値ありです。
フィルムカメラが無い方、リサイクルショップでコンパクトカメラなら100円くらいから。
(玩具カメラも味があっていいですよ)
次回は現像に必要なものを紹介します。