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露出
光についてお話しましたがどうですか?
自分なりの光を見つけたり、色んな作品を見て「光はどちらから当たっているのか」などを考えてみるのも勉強になりますよ。
特に「静物」「人物」撮影などでは重要になってきます。
ストロボやレフ板など光を操作することもあります。
これらはフィルターワークとともに「テクニック編」でお話ししますね。
今回は「露出」です。
「露出」は「絞り」と「シャッタースピード」の組み合わせで、フィルムやデジカメではイメージセンサーに当たる光の量をいいます。
「絞り」はよく人間の瞳にたとえられますが、レンズの中(シャッター幕がその機能をするものもある)の穴の大きさ・・・と考えてください。
穴が大きいほど光を短時間で多く通しますよね。
数値にすると2.8 、4、5.6、8、11、16、22といった感じ。
(何でこの数字?は非常に複雑になるので「こういうものだ」と覚えたほうがいいです)
数字が大きくなるほど「穴」は小さくなります。
「シャッタースピード」ですがこれは光を当てる時間です。
1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250
1/500、1/1000
単位は(秒)です。(つまり1/250は、1秒の250分の1の速さ)
この「絞り」と「シャッタースピード」の組み合わせで「露出」を決定します。
そのほかに露出決定の重要材料としてフィルム(イメージセンサー)の感度があります。
ASAやISOと表記されますが
50、100、200、400、800、1000と数字が多いほど高感度。
ただ感度が上がると粒子が荒れたり、デジタルだとノイズが入ってきます。
出来ることなら感度の低いフィルムやデジカメの設定の方がいいでしょう。
(私が写真部だった頃よりはフィルムはかなり性能がよくなりましたが)
晴天の昼間でISO400だと「晴れのセンパチ」
これは写真部伝統の呪文です。
良く晴れた日はISO400でF8、シャッタースピード1/1000(秒)
で適正露出という意味です。
ちょっとした日陰だと露出を1段落とします。
つまり「絞り」を5.6にするか、またはシャッタースピードを1/500にすればいいわけです。
適正露出がわかっている場合、絞りを一段開けたらシャッタースピードを一段速くします。
またフィルム感度を400から100に落としたとすると、絞りかシャッタースピードで露出を2段落とします。
(絞りを開けるか、シャッタースピードを遅くする)
では「絞り」と「シャッタースピード」どちらで調節したらいいのでしょう。
動きのあるものを止めたい時は、シャッタースピードを速くする。
(望遠レンズを使っていて三脚がない場合もシャッタースピードをその望遠レンズのミリ数分の1以上で切るとブレ出にくくなります。例:300mmの望遠レンズだと1/300は設定できないので1/500以上で)
背景や前景をぼかしたい場合は、絞りを開けます。
また、シャープに前景や背景にまでピントを合わせたいような場合(風景など)は絞り値を大きくとります。(絞り込みます)
(被写界深度といいます、レンズの上を見ると絞りから○m~○mまでピントが合うよみたいな記号がついてるレンズもあります。)
いろいろマニュアルで撮ってみてください。
そのうちにカメラに頼らなくても露出をセットできるようになります。
夜、ちょっと明るめの室内ならISO400で絞り開放、シャッタースピードは
1/60秒くらいでしょうか。。。と。
なぜこんなことするか。
イベント会場や結婚式場でストロボなし撮影するときに役立ちますよ。
あと、僕はよく電池を使わない(露出計もない)カメラを使うことがおおいのですが、そんなカメラでもこまりません。
次は、シーン別の露出についてお話しますね。