須坂アートパークの「恋人の聖地」モニュメントは
この9月で設置2周年を迎えました
年に2回、春分の日と秋分の日前後はハートの影がきれいな形になるというモニュメントです
今年の秋分の日は、須坂市観光協会のイベント
「絹の里・須坂で 絹婚式」がおこなわれました♡
結婚12年目を「絹婚式」というのだそうです
12組のご夫婦がご家族と一緒に参加されました
版画美術館でも、秋分の日にあわせて、
開催中の展覧会「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」の関連事業がありました
9月21日は、河野実さん(鹿沼市立川上澄生美術館館長)の講演会
川上澄生を中心に、実際に展示している作品の前でもお話ししていただきました
9月23日は、「メセナの風 ラブソングだけのコンサート」♪♪
シンガーソングライターの高橋あず美さんのすてきな歌声がホールに響きわたりました
まだしばらくはモニュメントの影はいい感じです!
お昼前後の時間が見ごろです
「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」は
10月29日(火)まで開催中☆☆
(*谷中安規の「妄想シリーズ」は、10月1日までと10月3日からで作品を入れ替えします)
ご来場お待ちしています!
9月5日より開催しています
「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」
(10月29日まで)
須坂アートパークの「恋人の聖地」モニュメント2周年を記念して、
片思いや失恋などの切ない思いを版画にあらわした作品を特集しています
川上澄生《ローマ字初夏の風》1926年 鹿沼市立川上澄生美術館蔵
☆背景に刻まれた文字は実はローマ字です 想いをよせる女性のまわりに吹く風になりたい、という切ない恋心が詩にこめられています…
谷中安規《妄想E》1925年頃 飯田市美術博物館(日夏耿之介記念館)蔵
*展示期間~10月1日まで
谷中安規《妄想F》1925年頃 飯田市美術博物館(日夏耿之介記念館)蔵
*展示期間10月3日~29日
☆幻想と妄想の世界を独特の作風で描いています
放浪癖があったことなどいろいろなエピソードが伝えられている谷中安規ですが、
居候先の友人の妹に片思いし、失恋の痛みを忘れるためか(?)
夜な夜な裸で踊ったという話を本人が回想して書いています
『月映(つくはえ)』1914~15年
☆「ブロマンス」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ブロマンスとは、brother と romance とが合わさった言葉で、男同士の友情、絆をあらわします
深い絆で結ばれた親友同士の恩地孝四郎、田中恭吉、藤森静雄の3人がつくった版画集はまさに「大正時代のブロマンス!」
家族や友人との死別や、仲間の田中恭吉が肺結核のため23才の若さで亡くなったことから、それぞれが感情や想いを刻んだ木版画は、100年近いときをへてもみずみずしく切ない想いにあふれています
田嶋健『あいうえおとこ あいしたおんな』より《え え》2010年
最後のセクションで紹介するのは、現在活躍中の版画家、田嶋健の作品です
「あ、い、う、え、お」の一字ずつで語られる男女の恋模様… などなど
別れや失恋を描いた作品は、切ないなかにもユーモアがあふれています。
胸が痛むけれど、つい微笑んでしまう、、 そんな魅力の作品です
☆講演会、コンサート、版画体験教室もあります
http://www.culture-suzaka.or.jp/hanga/event.html
版画家たちのせつない想いがこめられた作品に
きっとどこかで共感していただけることと思います。
皆さまのご来場をお待ちしています
7月から8月はじめにかけては、いろいろな版画教室やコンサートなどのイベントがありました
ここでかんたんに紹介しますね
7月6日、7日の週末は、エッチング教室がありました。
講師の北野敏美先生。講評のようすです
7月13日には、開催中の企画展「鈴木敦子・岩佐徹展」の関連事業として
版画体験教室「小さな木版画をつくろう」(講師:鈴木敦子)がありました。
ニスを塗ったりニードルで線をひっかいたりする方法を取り入れて小作品をつくりました
7月27日には、ミュージアムコンサートと、アーティストトークがありました♪
コンサートは宮下静香さん(チェンバロ)と加藤文絵さん(メゾソプラノ)♪
素敵な音色にうっとり
その後、企画展出品作家の岩佐徹さん(木版画家)のアーティストトーク
作品について、また技法についてもお話いただきました
7月28日には、岩佐徹さんによる木版画体験教室「木版画でつくる空」がありました
板を彫らないで刷りを重ねるだけの作業、「ぼかし」や「刷毛目」を体験しました
8月4日は「子ども版画教室」☆☆
講師は樋勝朋巳さん
かんたんな版画で色紙にもようをスタンプし、
その紙を箱に貼って宝箱をつくりました
大切なものをしまってくださいね
現在は9月7日からはじまる木版画教室のお申込みを受付中です☆
そして企画展「清宮質文展」と同時開催「鈴木敦子・岩佐徹展」を
9月2日(月)まで開催しています
今日から、二つの展覧会が同時開催で始まりました
「清宮質文展 ~照沼コレクションを中心に」と
「鈴木敦子・岩佐徹展 ~清宮質文さまへ」です
清宮質文展は、茨城県近代美術館所蔵の照沼コレクションを中心とした作品23点と、
版木などの資料もあわせて展示しています
鈴木敦子・岩佐徹展では、清宮質文から影響を受けながら、
自らのスタイルを生み出してきた二人の作家の
今までの作品とともに、それぞれの最新作もお楽しみいただけます
木版画の優しい色づかいにかこまれて、落ち着いたひとときをお過ごしください
7月4日(木)より開催する展覧会のお知らせです
「清宮質文展 ~照沼コレクションを中心に」
「鈴木敦子・岩佐徹展 ~清宮質文さまへ」
というふたつの展覧会を同時開催します☆
7月4日(木) 9月2日(月)
清宮質文展 ~照沼コレクションを中心に
(清宮質文 ある空間(蝶) 1962年 茨城県近代美術館蔵)
版を摺り重ねることで生まれる優しい色調や、どこか悲しみを感じさせるモチーフなど、今も多くの人を魅了している清宮質文の木版画を紹介します。
個人収集家による有数のコレクションとして知られる茨城県近代美術館所蔵の照沼コレクションを中心に、木版画とガラス絵作品約20点と版木などの資料もあわせて展示します
(清宮質文 九月の海辺 1970年 須坂版画美術館蔵)
(清宮質文 葬送の花火 1973年 茨城県近代美術館蔵)
(清宮質文 夜明け 1981年 ガラス絵 茨城県近代美術館蔵)
鈴木敦子・岩佐徹展 ~清宮質文さまへ
同時開催のもうひとつの展覧会では、清宮質文から大きな影響を受けた二人の木版画家を紹介します
清宮質文は後進の作家たちにも大きな影響を与えていますが、大学などの指導者としての職は固辞したため、彼から直接教えを受けたといえる人はいません。清宮の作品に魅了された作家たちは、展覧会などの限られた機会に作品と向き合い、作品に見出した清宮の精神を自らの制作に活かしています
今回ご紹介する鈴木敦子(1968年生)と岩佐徹(1977年生)の作風もまったく異なりますが、それぞれが清宮作品から影響を受け、見出したヒントを制作の糧としてきています
(鈴木敦子 午後の光 2004年 木版)
(鈴木敦子 散歩の途中 2008年 木版)
(鈴木敦子 密かな演奏会 2011年 木版)
(鈴木敦子 白い林を抜けて ガラス絵)(鈴木敦子 夜空の星 ガラス絵)
(岩佐徹 2008年 木版)
(岩佐徹 2010年 木版)
(岩佐徹 2012年 木版)
(岩佐徹 2008年 木版)
関連事業
7月27日にはコンサートとトークがあります
☆お申込み不要 ☆要入館料(300円)
♪ミュージアムコンサート
7月27日(土)午後2時より
出演:宮下静香(チェンバロ)、加藤文絵(メゾソプラノ)
♪岩佐徹アーティストトーク
7月27日(土)午後3時より
皆さまのご来場をお待ちしています
:: 次のページ >>