9月5日より開催しています
「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」
(10月29日まで)
須坂アートパークの「恋人の聖地」モニュメント2周年を記念して、
片思いや失恋などの切ない思いを版画にあらわした作品を特集しています
川上澄生《ローマ字初夏の風》1926年 鹿沼市立川上澄生美術館蔵
☆背景に刻まれた文字は実はローマ字です 想いをよせる女性のまわりに吹く風になりたい、という切ない恋心が詩にこめられています…
谷中安規《妄想E》1925年頃 飯田市美術博物館(日夏耿之介記念館)蔵
*展示期間~10月1日まで
谷中安規《妄想F》1925年頃 飯田市美術博物館(日夏耿之介記念館)蔵
*展示期間10月3日~29日
☆幻想と妄想の世界を独特の作風で描いています
放浪癖があったことなどいろいろなエピソードが伝えられている谷中安規ですが、
居候先の友人の妹に片思いし、失恋の痛みを忘れるためか(?)
夜な夜な裸で踊ったという話を本人が回想して書いています
『月映(つくはえ)』1914~15年
☆「ブロマンス」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ブロマンスとは、brother と romance とが合わさった言葉で、男同士の友情、絆をあらわします
深い絆で結ばれた親友同士の恩地孝四郎、田中恭吉、藤森静雄の3人がつくった版画集はまさに「大正時代のブロマンス!」
家族や友人との死別や、仲間の田中恭吉が肺結核のため23才の若さで亡くなったことから、それぞれが感情や想いを刻んだ木版画は、100年近いときをへてもみずみずしく切ない想いにあふれています
田嶋健『あいうえおとこ あいしたおんな』より《え え》2010年
最後のセクションで紹介するのは、現在活躍中の版画家、田嶋健の作品です
「あ、い、う、え、お」の一字ずつで語られる男女の恋模様… などなど
別れや失恋を描いた作品は、切ないなかにもユーモアがあふれています。
胸が痛むけれど、つい微笑んでしまう、、 そんな魅力の作品です
☆講演会、コンサート、版画体験教室もあります
http://www.culture-suzaka.or.jp/hanga/event.html
版画家たちのせつない想いがこめられた作品に
きっとどこかで共感していただけることと思います。
皆さまのご来場をお待ちしています
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