朝から晴天に恵まれ、11月とは思えないほどの暖かい陽気となった3連休中日の11月3日土曜日、信州すざか農業小学校の第11回目の授業が行われました。
半袖1枚でも良さそうな気温とはいえ、季節は秋。
そう、秋といえば……
「収穫の秋」です!
農業小学校の畑でも、春から植えてきた作物が収穫のピークを迎えます。この日はいよいよたっぷり収穫しますよ~!
さて、その前に、「食欲の秋」でもあるこの季節。実はこの日のおやつは、前回収穫したさつまいもでつくる焼き芋です! そこで、畑作業の前にみんなで焼き芋の準備をしました。
新聞紙でくるんださつまいもを濡らして、アルミホイルで包んだら完成。たくさん用意したさつまいもも協力して全部包めました。
熱々の灰に入れたらあとは農家先生におまかせ。おいしい焼き芋にしてくれますよ
さあそれでは、いよいよ収穫です!
こちらでみんなが掘っているのはなんだろう?
長いもです!
パイプに入れて植えたタネイモはこんなに長くなりました。
中にはへんてこな形のイモも
おなじイモでも、こっちは里いもです。
4月の一番初めの授業で植えてから7か月近く。ようやく収穫。
茎の根元の大きなイモが親芋。そのまわりについているのが小芋、さらに孫芋…といくつものいもが一つのかたまりになっています。ばらばらにしてみると一つの株からたっぷりの里芋がとれました。
葉っぱも大きく育って、みんながこびとみたいに見えますね
一方こちらで鈴なりにできていたのは…
落花生です!
イモのように土の中に初めからできるのではなく、花が咲いたあと「子房柄」というツルのようなものが土に入って実になるという、ちょっと不思議な育ち方をします。
今年植えたのはオオマサリネオという落花生の中でも特に大きな実になる品種。「こんな大きな落花生初めて見た」という声も
春から育ててきた作物の次は、夏に植えた作物の収穫です。
まずは春菊。こちらは葉っぱの先を折るようにして摘みます。するとまた伸びて、何回も収穫できるのだそう。
いつもはみんなのおやつを作ってくれている先生たちもきていっしょに手伝ってくれました。
続いては大根。たくさん育った中から2本選んで抜きます。
意外と抜けない…!
力いっぱい抜いた大根は、タネをまいてからまだたった2か月ほどですが、立派に育っていました。まだまだこれから大きくなりますが、あまり育ちすぎると「す」といって、真ん中に穴ができてしまうことがあるんだそう。外からはわからないので収穫のタイミングを見極めるのは難しいですね
さて、同じく2か月前に苗を植えた白菜はというと…
こーんなに大きくなりました
植えたころは夏真っ盛りの暑い時期。今年は雨が降らず、みんなでたっぷり水やりをしましたね。あの小さな苗が立派に大きくなり特に良い白菜に育ちました!
暑すぎたり雨が少なかったりと天候がおかしく作物への影響も多く心配だったのですが、農家先生たちが毎日水やりをしたり虫を取ったりしてお世話をしてくれましたそのおかげでどの作物も立派に育ち、みんなたっぷり収穫することができました
さて、収穫だけではなくこの日は玉ねぎの植え付けもしました。
玉ねぎは、じっと雪の下で長い冬に耐え甘みを増して春に育ち始めるため今のうちに苗を植えるのです。
まだ丸い実はついていなくて細いネギのような苗が玉ねぎの苗。
この苗をにぎりこぶし一つ分ずつあけて立てるように並べていきます。
今年も6月に収穫したのを覚えているかな? あの玉ねぎもこうして去年の生徒のみんなが植えてくれました。今日みんなが植えた玉ねぎも立派に育つと良いね。
作業の後の終わりの会では、元気象庁予報官の教頭先生から雲について教えてもらいました。
毎朝のきょうのそらでも登場する様々な雲。雲はいろいろな呼び方がありますが、実はたった10種類にわけられるのだそう。みんなも空を見上げて今日の雲はなにかなと考えてみてくださいね
そして秋の空と豊丘の山を彩る紅葉を見ながらのおやつタイムは…楽しみにしていた焼きたての焼き芋!
熱々の焼き芋はびっくりするくらい甘くてとろとろ前回の授業で収穫したシルクスイートというさつまいもは、もともと甘くて滑らかな品種ですが、やっぱりこれは農家先生の絶妙な焼き加減のなせる業です。
みんなおかわりもしておなかいっぱい。「味覚の秋」も楽しみました
いよいよ次回12月2日土曜日で今年度の授業も最終回となります。4月から始まった農業小学校もあっという間に修了式みんなで育てたもち米でおもちつきもしますよ。最後の授業も楽しみましょう!
そして、農業小学校の活動のお手伝いをしてくれた須坂創成高校のみなさんですが、参加は今回が最後となります。
今回も6名の生徒さんと先生方お2人が農小クイズや授業の補助をしてくださいました。色々なことを教えてくれてありがとうございました