朝から気持の良い青空の広がる快晴となった10月7日土曜日、信州すざか農業小学校第10回目の授業が行われました。
さて、前回の授業では最後に校長先生から宿題がでました
1本の稲にはお米が何粒ついているか数えてみてください
「みなさん、何粒ありましたか?」
「99粒!」「110粒!」
校長先生の問いかけに、みんな元気に答えてくれました。
そして続く須坂創成高校の生徒さんの農小クイズではさっそくお米の数の問題! もちろんみんなわかったよね?
2問目はさつまいもの保存についての問題。須坂創成高校の宮川先生によるクイズの解説には大人からも「へえ~」と声が出ました。
なんといっても今日の授業はさつまいも掘りなのです甘くて美味しいさつまいもを食べるためによーく学習したところで畑へ移動します。
畑へ着いたらさつまいもを掘る前に畑の観察。収穫の近づいた作物たちはどれも立派に育っています。
その中から山岸先生が長いもについてお話をしてくれました。
長いもは土の中にいもができるのですが、ツルにも実ができるんですって。それがこの…
むかご!
「ちっちゃーい」「じゃがいもみたい」
ほとんどの参加者が初めて見たよう。さらに、土の中の長いもはというと…
「長い!」
立派に育っている模様。次回の収穫が楽しみですね。
さて、それではいよいよさつまいもを掘りましょう。
出来ているかな?
そして…
特大サイズやおもしろい形のいもなど、土の中からはたくさんのさつまいもが出てきました!
みんな夢中で掘って、
なんと386キロもとれました
今日の成果は、参加者へのおみやげと次回の授業のやきいもになる予定です。農業小学校で今年育てたさつまいもはシルクスイートという品種で、とても甘くてしっとり。やきいもにしたら絶品ですよ
ところで、先生が片付けておいてくれたさつまいもの長いツル、見覚えがありませんか?
そう、春に植え付けたさつまいもの苗です。タネイモでも種でもなく、他の苗ともちょっと違う形のさつまいもの苗は、このツルだったのです。さらに、太いツルと葉の間の茎の部分は葉柄(ようへい)といい、食べることもできるのですって。
さて、今日の授業はこれだけではありません。次は田んぼで前回収穫した稲の脱穀です
少し汗ばむくらいの陽気となった秋晴れの空には、綿雲にすじ雲、飛行機雲も見えます。元気象庁予報官の教頭先生によると、高層雲や巻雲という高いところに出ている秋らしい雲なんだそうです。
そんな空のもと、秋めいてきた風景を眺めながら田んぼに到着。
「脱穀」はお米の入った籾を稲穂からとる作業です。今は機械を使って行うのが普通ですが、「昔ながらの米づくり」がテーマの今年の農業小学校。昔の道具にも挑戦します。
まずは千歯こき。
大きな櫛のような刃の間に稲を通して引っ張り、籾を外します。
結構力がいるね。
そしてもう少し進化したのが足踏み脱穀機。
突起がついたローラーを回して稲をあて籾を外します。
これも油断すると体が引っ張られそう!
どちらも一見簡単そうなのになかなかコツが必要な道具。もう100年位前のものですが今でも現役で使えます
そして現代の機械・ハーベスター。
のせるだけで藁と籾に分け、さらに籾は袋に入れてくれる便利な機械!
昔の道具を体験したからこそ便利さがよくわかります。
なかなかできない貴重な体験、みんな楽しみながらやってくれました。
最後は神社に向かって、お米が収穫できたことをみんなで感謝しました。
さあ、そしてたくさんの活動をしておなかが減ったみんなへの今日のおやつは「こねつけ」。
ご飯を使った郷土料理で、こんがり焼いたこねつけの中には昨年農家先生が作ってくれたお味噌が入っています。さらに、さつまいもの葉柄のきんぴらも入っていました。校長先生からいただいたシナノスイートというりんごもデザートに入って豪華なおやつです。
さて、いよいよ次回は収穫の秋がやってきます。今まで育ててきたたくさんの野菜を収穫しますよ収穫用の大きな袋や箱に期待を込めて来てください!