9月23日土曜日 農業小学校の田んぼは一面黄金色になり、たわわに実った稲穂は頭を大きく垂れています。
さあ、稲刈りです!
秋を感じさせる涼しい風がそよぐ中、みんなで早速田んぼに出発。
田んぼでは、前の日のうちに農家先生が鳥よけの網を外し外側の列の稲を刈って、今日の稲刈りの準備をしておいてくれました。
5月の田植えでだいたい3本ずつ植えた稲は「分けつ」してひとつかみぐらいに増え大きく育っています。
まずは、校長先生から稲の成長についておはなしを聞きます。
おや?きれいな黄金色の稲穂の中、一部黒ずんだ場所があります。
これは鳥に食べられてしまった稲です。鳥よけの網の上に集団でとまって網を下げ、飛び出た稲を食べてしまうのだそう。
「すごい!」思わず感心してしまいますが、この稲にはお米が入っていません。鳥たちの大好物のもち米を食べられないようにするのはとても難しく頭を悩ますところなのです
そして、校長先生から稲刈り鎌の使い方を教えてもらったら、いざ挑戦!
先生がやり方を丁寧に教えてくれます。
みんなあっという間にコツをつかんでどんどん刈っていきます。
その一方、こちらでは大人の皆さんに束ね方を講習中。
藁を使って刈った稲を束ねるのですが、なかなか先生方のようにはできません。
大体刈ったら、最後は機械を使っての稲刈りを見せてもらいました。
刈るだけではなく束ねてもくれる「バインダー」に、思わず歓声があがりました
次ははぜかけです。束ねた稲を干すために、支柱に渡したはぜ棒と呼ばれる鉄の棒にかけていきます。
小さい子どもたちにはちょっと位置が高くてたいへん。でも背伸びしながらがんばってかけてくれました。
はぜかけをしたら落穂ひろい。刈り残した稲や落ちている穂を拾います。大切なお米、取りこぼした細かいものも集めましょう。
よーく探して…おや? 子どもたちが夢中で探しているのは落穂かな?
トカゲにイナゴ、カマキリにトンボ、ネズミもいたんですって!たくさんの生き物とも出会いました
そして、ようやく稲刈りが完了!
がんばったみんなを迎えてくれたのは…
農家先生特製のひんのべです
手作りのひんのべには野菜もたっぷり。子どもも大人もみんなで美味しい笑顔が飛び出ます。
おかわりの列も続き…大鍋に3つあったひんのべも、ほとんど完食
実は、コロナ禍によりずっと農家先生のお手製おやつをみんなでそろって食べることができませんでした。4年ぶりとなる記念すべきひんのべ。先生方にとっても美味しさはひとしおでした。
最後に稲穂を1本ずつもらいました。1本に何粒お米ができたのか数えてみてくださいね。
今日はぜにかけた稲は、太陽の光と風を浴び、どんどん美味しくなっていきます。次回は脱穀。お米が食べられるようになるまであと少しです。