長野県の梅雨入り宣言から2日後の6月10日土曜日、信州すざか農業小学校第4回目の授業が行われました。
はじめの会の”きょうのそら”コーナーで、元気象庁予報官の教頭先生とみんなで見上げた空模様は…
「下層雲といって、空の低いところに雲が出ています。今日の天気は”くもり”です。今はほんの少しだけお日さまが見えますが、気象庁では今日のように空の9割が雲に覆われている場合”くもり”といいます。」
とのこと。へえ~子どもも大人も勉強になりますね。
そして、今日も須坂創成高校から、先生と3名の生徒さんがきてくれました!
大豆と落花生のクイズを出題してくれました。どちらも今日の授業で植える作物です。
それでは畑に移動してさっそく植えていきましょう
これは大豆の種。“ナカセンナリ”という長野県で生まれた品種です。この種は【大豆100粒運動】に参加して、分けていただきました。
(大豆100粒運動について詳しくはこちらをご覧ください。→SBC信越放送大豆100粒運動)
あらかじめ先生が耕しておいてくれたふかふかの土はまだ平らです。ここにクワを使ってうねを作るところから始めます。
子どもたちには重くて大きいクワ。
「こっちを持つとやりやすいぞ」「じょうずじょうず」。
先生方がひとりひとりに声をかけ、みんなで協力してうねを作りました
うねができたら、種を2粒ずつ目印のところに蒔いていきます。
最後は土をかけて完成!
次は落花生。覚えていますか? 5月13日の第2回授業でポットに1粒ずつ種を蒔きました。
校長先生が持っている苗はその種から芽が出た落花生の苗です
先生が作っておいてくれたうねに、ポットから出して植えつけます。
ポットから出すときの“チョキの指”もみんな自然にできていますね。
じょうずに根付くと良いね。
おや、こちらの長芋からは、ずいぶん長い芽が出ている?…
と思ったらこれは先生のいたずら! 先生が成長の様子をみんなに見せるために、長く伸びた芽を持ってきてくれたんだそうです。でも、きっともうすぐ農業小学校の畑からも本物の芽がでてくるはず。次回は見られるかな?
続いてこちらに植えるのはなんでしょう??
これはさつまいもの苗です。よーく見ると根っこが出ていますよ。
先生が育ち方や植え方を説明してくれました。
植えるときは舟形に穴を掘ったところに苗を寝かせて、苗の先を出して土をかけます。
寝かせて植えた方がたくさんおいもができるんだそうです。
今日のテーマは「たくさん実れ~野菜のお世話~」。たくさん収穫できるように、植えるときにも工夫が必要なんですね。
ちなみに、植えたさつまいもはシルクスイートという品種で、しっとりやわらかいおいもだそう。楽しみ!
さて、植え付けだけではありません。「野菜のお世話」もやりましょう。
というわけでやってきたのはじゃがいものうね。
入校式の日に植えた種芋から出た芽は大きく育ち、花も咲きはじめています。が、今日はこの花を摘んでしまいます
花を摘むことで、栄養を少しでもイモのほうへ送るためです。
花のかたちや、葉っぱのようす、やってきている虫の観察もしながら花を摘みました。
長ネギやとうもろこしのまわりの雑草も取り…
最後は収穫です
おや?玉ねぎの葉っぱが倒れています
とり頃の玉ねぎの葉は倒れているんだそうです。今日はこの中から2つずつ収穫します。
大きいのがとれたね!
かわいいサイズのかぶもとりましたよ
今日の作業はこれで終了。
植え付けから、野菜のお世話に収穫まで、いろいろな作業をしました。
楽しみのおやつはよもぎ団子
よもぎは、傷に貼って血止めにしたり、疲労回復や肥満解消など薬草としても利用されてきたそうです。よもぎの良い風味のお団子はとっても柔らか! さらに目にも鮮やかなフルーツ寒天も入って豪華なおやつでした。
次回の授業は7月1日。7月と8月の授業は暑くなるので30分早く朝の涼しい時間に活動をします。
午前8時30分から始まりますので5分前までに受付を済ませてくださいね
これからぐんぐん生長する作物の様子を楽しみに、また次回の授業でお待ちしています