12月3日土曜日 第18期農業小学校 最後の授業日。
霜で辺りは一面まっ白となり、身を刺すような冷たい空気に冬の到来を感じさせる朝です。
澄み渡った真っ青な空の下、雪化粧を帯びた北アルプスを朝日が照らす雄大な風景が子どもたちを迎えます。
白い息を吐きながら今日も元気いっぱいに農業小学校が始まりました
はじめの会の農小クイズはお米と大豆の問題。お米からできるさまざまな食べ物や調味料をみんなで考えます。
大豆の問題は栄養について。それから、「みんなが蒔いた700粒 250gの大豆からどのくらい収穫できるか」。
この答えは今日の授業で!
というわけで、今日の授業では大豆の脱穀を行いました。
お米の時はもみとわらにわけた「脱穀」。大豆の時はさやから豆を出します。
先生が収穫して干しておいてくれた、カラカラに乾いた大豆の枝を……
たたく!
たたく!
まだまだたたく!
棒でたたいて、さやから豆を落とします。
もう全部落ちたかな?
落ちた豆を集めて、ざるでふるい、さやなどを取り除きます。
そしてここで登場するのは「とうみ」。
これは、上から豆を入れてハンドルを回すと中の羽根でゴミを飛ばす昔の農機具です。
農家先生に教えてもらいながら順番に体験しました。
さあ、それではここでクイズの答え!
700粒 250gの大豆は……
8.5Kgになりました!
おっと、これだけではありません。みなさん覚えていますか?9月には枝豆を収穫しましたね。それが約4Kgあったので、今年の収穫は全部で約12.5Kgになりました。
ここから、虫食いや傷んでいる豆などを取り除き、来年用として保存します。
後半はいよいよ修了式。
4月に入校した第18期信州すざか農業小学校の41名の生徒たちは、めでたく全11回の授業を修了します。
たくさんのことを教えてくれた校長先生から、代表の児童へ修了証が手渡されました。
続いて校長先生から、作物を育てるためには手間をかけ工夫をしてさまざまな作業を行うこと、そして一粒の種や苗から立派な作物ができたことを、今年の授業を振り返りながらお話ししていただきました。
市長さんにも、日本一の農業小学校!と太鼓判を押していただきました!
そして、今年の授業を振り返った動画の上映。さまざまな思い出がよみがえります。
児童代表あいさつでは、3班班長さんが授業で感じたことや学んだことを堂々とお話してくれました。
そして子どもたちから先生へ、感謝の気持ちを込めて記念のカードを贈呈します。
保護者の方からもお話をいただきます。授業では、子どもたちとともに作業をするだけではなく色々なお手伝いもしていただきました。
修了式の後は、記念の修了証をもって農家先生たちと写真撮影です。
もちろん今日もお楽しみのおやつはありますよ。
朝早くから農家先生が作ってくれたお祝いのぼたもち。
3種類も入っています。畑で育てた食用菊の甘酢漬けと、白菜の切り漬けも入っていろどりも鮮やかなごちそうおやつ
おみやげだって、ちゃんと先生方は準備してくれました。
大きい白菜に大根、ブロッコリーに春菊、かぼちゃに長ねぎ……重ーい!
最後は農家先生全員で子どもたちを見送ってくださり、第18期信州すざか農業小学校豊丘校は終了しました。
お疲れ様、この体験がみんなにとってたくさんの実をつける種になりますように。
またみんなに会える日を待っています。