あっという間に夏が過ぎ、前回の授業からひと月空けて9月3日は久しぶりの農業小学校です。
夏の間早まった授業開始時間も元に戻って、元気にみんなが集まりました。
朝のお天気は曇り空でしたが元気象庁予報官の教頭先生によると「10時くらいから雨が降る」とのこと。カッパを準備して畑に行きます。
授業がなかった夏の間に畑はすっかり様変わりしていますよ
今日の授業は【秋冬やさいを育てよう】。
じゃがいもやとうもろこしを収穫した後、農家先生がきれいに耕してくれたふかふかの畑に、今度は寒くなってから収穫できる野菜を植えるのです。
冬の野菜といえば大根です。
大根の種を蒔くためにクワでうねを作ります。
みんなずいぶん上手になりましたね
うねを作ったら2粒ずつ蒔きます。
タネを2粒ずつ蒔くのはなんでだっけ?
土をかけたら肥料も蒔きました。りっぱな大根になりますように
白菜の苗も植えました。
植える前には校長先生から植え方や注意するところを教えてもらいます。
ポットから出すときはチョキの指でそっと出すこと。先端の「生長点」という芽の部分には土をかけてはいけないこと。みんな真剣に聞きました。
土を掘って穴をあけて、先生の言う通りチョキの指でじょうずにポットから出して…
苗を入れたらしっかり周りの土はおさえて植え付け完了です。
こちらでは先生が春菊のタネも蒔いてくれました。この種はとても細かいため、気を付けて蒔かなくてはいけません。そこで登場したこの道具
ちょうどよい具合にパラパラと蒔けるんだそうですよ
先生の見本を見たあとはちょっと挑戦させてもらいました
植えた後は収穫!
みんなでタネから育てたかぼちゃです。
ちょっと珍しい白い皮の“白爵”というこのかぼちゃは、皮が固く、その分日持ちもするのだそうです。そして、すぐ食べるより貯蔵した方が甘みが増すとのこと。
おうちでの保存の仕方も先生が教えてくれました。
でも…待ちきれないー!
そんな皆さんのために、農家先生が作ってくれた今日のおやつはかぼちゃのおやき!
旬のなすおやきも入っていました
おみやげに立野先生がみんなのためにきれいなお花も分けてくれました
教頭先生の予報通り小雨がぱらつく中でしたが、今回はいつもより1時間短い授業でしたので予定通り畑の作業を終えることができました。
さて、いつもより早く終わったこの日は授業の後【園里郷土資料館(旧園里学校)】へ見学に行きましたよ。
授業後なので希望者だけの自由参加でしたが半分以上の方が参加してくれました。
園里郷土資料館は、明治6年に開校した小山村止善学校の支校を建設当時のほぼ完全な形に復元した建物で、須坂市の文化財にも指定されています。中には昔の人々の暮らしの道具や教室が当時のままに再現され、貴重な歴史的資料がたくさん展示されています。それだけではなくなんと触れることもできるのです!
これには子どもたちも大喜び、気分は100年前にタイムスリップ?
特別に園里郷土資料保存の会の小林さんと田所さんが来てくださり解説や案内をしてくれました。
“跳ね上げ式”の机で授業を受けたり、“足踏み”オルガンを弾いたり、
脱穀機にも挑戦!
農機具は現役で使えるのだそうです
そしてこちらの2階には、豊丘に昔から伝わる首なし地蔵さんが安置されています。
他にも、さまざまな道具に触れたり昔の資料を見学しました。
子どもたちはもちろん、大人の皆さんも興味津々でじっくりご覧になっていた様子
(園里郷土資料館(旧園里学校)について興味をお持ちになった方はこちらもご覧ください)
いつもとはちょっと違う授業になりましたがいかがだったでしょうか?
次回はいよいよ稲刈りです!お天気が良くなること、そして豊作になることをお祈りしながら9月23日にお待ちしています