岡田宗之の活動日記

須坂市議会議員

投稿の詳細: 行政視察:議会のタブレット端末利用について

2016/08/09

行政視察:議会のタブレット端末利用について

Permalink 12:18:46, カテゴリ: 活動日記  

平成28年8月1日
議会のタブレット端末利用について
岐阜県関市市役所  議会事務局より説明

1.選定理由
 全国の市町村で議会へのタブレット端末の導入が進められている。当市においても1月の議員研修会において、全国で最初にタブレット端末を導入された逗子市と同じシステムを使用しての講習会を開催した。議会での使用を考慮したアプリケーションを使い、誰もが操作しやすいシステムになっている。
関市は平成25年より導入活用しているが、特別なアプリケーションを使わずに、費用を掛けない運用をしている。費用を掛けないシステムや議員の使用感を学ぶべく選定した。

2.視察の状況
 平成24年に議員から導入の提案があり、平成25年3月定例会より試験的な使用を開始した。当初は正副議長と議会運営委員会と事務局に限り委員会での使用に限定。平成25年9月定例会では全議員を対象にタブレット端末を貸与し(一部の議員は個人所有のものを使用)、本格的に導入したが、招集通知などの一部資料以外の議案は紙でも配布。平成25年12月定例会からはデータ配信のみとして、完全ペーパーレスを実施した。平成27年よりiPad以外のタブレット機種の使用とノートパソコンの使用を許可し、2枚以上の資料を参照しやすくする為に届け出制により複数台の使用もできるようになった。
 データ配信には民間の無料オンラインストレージサービス(クラウドサーバー)を利用して、ファイルを共有フォルダにアップロードしている。議員は手元のタブレット端末で共有フォルダを開いてデータを閲覧もしくはダウンロードして保存する。
 年に数回、講習会を開催しているが、数名の議員はタブレット端末を使用せずにデータを各自でプリントアウトして、会議に紙資料を使用している。
 導入時の初期費用は、タブレット端末本体(iPad)・Wi-Fiルーター・ソフトウェア・消耗品で合計1,272,490円であった。
 ペーパーレス化の実績と効果として紙資料の削減枚数とコストは、平成25年度(定例会2回)は39,450枚・136,497円。平成26年度(定例会4回、臨時会3回)は88,060枚・307,500円。平成27年度(定例会4回、臨時会1回)は91,986枚・325,560円となった。ここには印刷製本等に係る人件費や委託費の削減費用は含まれていないが、その費用に関しても削減できた。
また、資料配布・情報提供等の迅速化や資料の差し替え労力の削減等の効率化が効果としてあげられる。

3.須坂市にどう活かせるか
 運用費用がほとんど掛からない関市モデルと運用費用は掛かるが専用アプリケーションにより使いやすさを重視した逗子市モデルを体験した。当市において運用する場合はどちらかのモデルを導入することになるが、セキュリティも考慮し、全議員がタブレット端末を使いこなせるのは、逗子市モデルが最適かと思われる。情報の迅速化や効率化の為にも早期のタブレット端末の導入を望む。

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