10月11日土曜日、「上八町の赤熊(しゃあま)」を見てきました。
上八町の赤熊は、毎年霧原大元神社の祭礼に奉納されます。平成4年1月4日須坂市無形民俗文化財に指定されました。
赤熊は毛槍の変形で、長い柄の先に麻を垂らしたものを、奴姿の若者が5人ずつ2組で交互に交替して振ります。上八町の赤熊は特に柄が長く、中心になる大赤熊の長さは5.6m、小赤熊は4.65mです。
行列は区長宅で獅子と赤熊が振られてから出発します。
大赤熊は酒樽と大きなシメを背負っており、奴が酒樽の御神酒をふるまいます。
午後6時区長宅を出発
子供神輿も一緒に出発
赤熊は神楽の行列の先に立って道中振りながら進行します。赤熊の前では先箱が、後では長柄立傘が赤熊に合わせて動きをします。
町内をまわり、道中2ヶ所で赤熊を振りました。
お囃子が響きわたります。
先箱
霧原大元神社に到着すると、鳥居前で振られ、しめ切りが行われます。
獅子は、鳥居前に張られた注連縄を切ります。
拝殿前で振られます。
交替する時に赤熊を投げて受け渡しをするのですが、重い毛槍を投げるのも受けるのも難しそうです。
赤熊は、熊の動物的な偉力から長柄の槍の穂先に取り付け、振り回すことにより神力に依って「悪魔をはらう」という意味があるといわれています。
夜はとても寒かったのですが、赤熊は男性的で勇壮であり、祭りの雰囲気を熱く盛り上げていました。
この投稿への コメント はまだありません...