塩爺の配食日記-19
Sおばあさんは元教諭。
90歳をこえてもまだバリバリの現役だ。
戦前、戦後と変わり行く教育の波を越えてきたという。
NHK教育の若者達の討論番組等も楽しく見ると言う。
Sさん 「今の若い人達は何を考えているんだろうね、
今しか考えていないように感じるね、後はどうでもいいみたい」
塩 爺 「僕らもそうでしたよ」
Sさん 「親が子どもの将来をしっかり見てやっていないんだね」
塩 爺 「…」
Sさん 「学校の先生も変わったが、PTAも変わったんだろうね、
昔のPTAは、とにかく先生を信用してくれていた。
だから親に遠慮せずに自分の子どものように接していたけどね」
塩 爺 「今は、先生がPTAを恐がっているように見えますもんね」
Sさん 「私は良い時に先生をやってきたね、周りの先生も生徒に
真剣だったし、PTAも私の方針に理解してくれていたし」
…てな、会話が交わされる。
塩爺はそれ程頭が良くなく、流されるまま今日を迎えているので、
難しい話になると考え込んでしまう。
この後、新任の頃の話しから始まり、伺う度に何日も何日も「つづき」
のように話しが進む。
しっかりした頭脳の持ち主だ。
今日は奥の居間からSさんが 「今、勉強中なの、そこに置いてって」
本当に90歳をこえているのか? 頭が下がる思いである。
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