国道403号の拡幅工事に先立って須坂インター近くの
井上町交差点付近では7月1日より発掘調査を行っています
猛暑の中の調査にもかかわらず、作業員皆さんの頑張りと
近隣住民の方々の多大な協力により少しずつ成果があがりはじめました
これまでのところ、約1000年前・平安時代の
土器を中心に出土しています。
他に「井上」の地名の由来ともなった
井上氏という武士の時代(鎌倉~室町時代)の
遺物も出土しています
炎天下の中、少しでも日陰をつくるために、
テントの下で作業を行っています
このテントが目印です。
当初は小さな破片ばかりだった土器も調査の進展とともに
ようやく大きな破片がまとまって出土するようになりました
最近でもっともたくさんの土器が出土したようすです。
素焼きの土師器(はじき)という土器の甕など
3~4つ分の土器がまとまって出土しました
鎌倉~室町時代に中国から輸入された銅銭です。
まだ、クリーニングを行っていないのでわかりませんが、
「元?通寶」と読めます
井上氏に関係する遺物の一つです。
調査区の中央部付近では土の色が違う部分がみられます。
当時の人たちが家の柱などをたてるために穴などを掘った跡です。
穴の跡は半分だけ掘ってどのように土が入っているか観察します。
人々が住んだ住居跡は、見つかっていません。
ただ、柱の末端が残存したと思われる木材(柱根)は見つかっています。
長さ約20㎝で、樹皮はなく、上から見ると六角形を呈しているようです。
夏休みに入り、自由研究のために、
近所の小学生が親子で発掘体験にきました
途中から雨が降ったりして掘ることができなくても、時間を無駄にせず、
みんなで出土した土器(遺物)を洗います。
発掘調査の現場では日々、新たな成果が上がっています。
そのすべてをお伝えすることはできないので、
またの機会に残っているお宝を掲載します。
近くをお通りの節は、のぞいて見てください
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