須坂市動物園日記

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投稿の詳細: 究極(アルティメット)竹ぼうきを作ろう!

2026/07/30

究極(アルティメット)竹ぼうきを作ろう!

Permalink 15:33:05, カテゴリ: 動物園つれづれ日記  

こんにちは!ニホンジカ担当の飼育員(♂)です!夏も本番で灼熱の日々が続きますね!
今回はそんな夏だからこそ、飼育員が汗をダバダバに流しながら行う掃除に関係するお話をさせていただきます!

私はニホンジカの担当なので、ニホンジカ展示場のお掃除をしなければなりません。当園にお越しくださったことのある方々ならばご存じでしょうか、とりっこ村の隣にあるニホンジカ展示場。
けっこう広めなのです。
ニホンジカ展示場
広角でも写りきらないぐらい、かな~り!ひろ~い!

担当者はこのエリアを全て竹ぼうきで掃き掃除をしてキレイにしなければなりません!
広いということは大変時間もかかりますし、今の時期だと暑くて汗もびしょり!
た
↑使用している竹ぼうき

掃除中に片付ける糞などで動物の体調を判断したり、直接動物の観察したりもするため、一概に悪いことだけでもないのですが、それにしても、
毎日炎天下の中、1時間ほど竹ぼうきをふるい続けるのはキツイ!!
あ~あ!もっと楽に!もっと早く!キレイにできないかなぁ~!!

そこで考えました。

竹ぼうきをいっぱいくっつけて、メチャクチャでかい
究極(アルテイメット)竹ぼうきを作ったら
すっごい早く掃除終わるんじゃないか?
と。

単純な話です。普通の竹ぼうき1本のパワーが100%だとしたら、2本ならば200%、3本ならば300%、4本ならば...と足し算でお掃除パワーは増えていくはず!そう考えました。

思い立ったが吉日。さっそく設計図を描いてみました。
竹ぼうきを5つ繋げた設計図
竹ぼうきの持ち手を繋げて、穂(掃く部分)を横長の形にして、
ひと振りで普通の5倍のお掃除パワーを手に入れる算段です。
ちなみに竹ぼうきは、かつてシカ舎で使われて短くなってしまったものを再利用します。もったいないですからね。

では実際に作ってみましょう!
そりゃあ!
5つ竹ぼうきが合体したもの
おお...!これこそ究極竹ぼうき!
ゴツくてカッコイイッ!!

なかなか様になっているじゃないですか。これならお掃除も早くできるはず!
さぁさぁ、実際にニホンジカ展示場の掃除で使ってみましょう!

緊張のひと振り...
究極竹ぼうき使用 掃く前

究極竹ぼうき使用 掃いた後
おおっ、かなり広い範囲を掃けています!
さすが究極竹ぼうき!

あっ、ちょっと待って ちょっと待って
究極竹ぼうき使用 あきらめ

...重い。

竹ぼうきが重すぎます。一振りで5倍どころか10倍ぐらいの体力を持っていかれています。

これ、どのくらいの重量があるんでしょうか...

はかりの台の都合上、2kgから針がスタートしているので、表示-2kgが数値になります。
竹ぼうきを計量している
さ、3.6kg...
普通の竹ぼうきの重量が800gほどです。
これは重い!こんなのを使っていたら、本当に倒れてしまいます...

さらに問題点が浮上しました。
究極竹ぼうきの形状の都合上、このような持ち方になるのですが...
究極竹ぼうきを持つ ニホンジカ担当者
↑失敗して不服そうなニホンジカ担当者(♂)

究極竹ぼうきを使って、脚にぶつけている
実際に使うと出っ張った部分が自分の脚に当たってしまうのです!
なぜ作っている時に気がつかなかった!これは失敗としか言えません!


様々な問題を抱えて撃沈した究極竹ぼうき。
しかしこれでは終われません、私にも意地があります。
浮上した問題点をもとに次は、
超究極(スーパーアルティメット)竹ぼうき
を作り出してみます!

思い立ったが吉日。さっそく設計図を描いてみました。
3本の竹ぼうきを合体させている設計図
パワーは若干落ちますが、重さを抑えるために合体させる竹ぼうきは3本に減らし、軸の部分は中心以外取り払って合体させる部分は穂のみに。形状も変化させ、これならば自分の脚には当たらないはず!

では実際に作ってみましょう!
えいやぁ!
超究極竹ぼうきを持っている
スッキリした見た目でエリート感があります!これぞ、
超究極竹ぼうき!!

さっそくニホンジカ展示場で掃除を...

あっ!
持ち手が埋まってしまっている超究極竹ぼうき
元々使い古しのものであることに加え、穂の部分のみを増やしてしまったからでしょうか、持ち手の部分が沈んでしまいました...
これでは使い物になりません...そんな...

でっ、ですが私にも意地があります!次は超絶究極竹ぼうきを...

あっ!!

使い古し竹ぼうきの在庫が...切れました...これでは...
もう作り出すことはできません...そんな...

─────そんなこんなで様々な思い付き工夫を凝らして作った究極竹ぼうきでしたが、実用化にまでこぎつけることはできませんでした。
しかし、改善点は発見できています。つまり、まだまだ進化の余地は残されているということなのです。ここから先も頑張るぞッ!

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...と、このようにトライ&エラーを繰り返すことが、掃除に限らず動物たちの遊び道具などを作るうえなどでも大変重要となってきます。

飼育員のお仕事は餌作りや掃除だけ。ではなく、動物が生活する環境を整えたり、お客様に楽しんでいただけるような掲示物やイベントを考えたりと、発想力が重要になってくると私は感じています。そういった発想力を培うために、なんだかくだらないようなことでも、できることはすべてやってみる。ということが大切なのではないかなと、今回改めて思いました。

引き続き少しでも知識を蓄えられるように様々なことに全力で取り組んでいきますので、様々な角度から進化を続ける須坂市動物園をぜひお楽しみに!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!