平成5年より財団法人化された豪商の館「田中本家博物館」の学芸課長を務められ、ご本人はこちらの13代目当主に当たる。
小さい頃からごく身近にあった須坂の歴史ともいえるこの家を内外に伝えたいという思いから、別の会社での経験を経て現在のポジションに。
所蔵品の中には歴史上に名を残すような名品もちろん数多くあるが、元は「人」が生活していた「家」。
そのため田中家ならではの個性やエピソードをもった品々がある。
それは、ご当家を訪れた際に伊藤博文がしたためた書であったり、小林一茶の俳句であったりといった、この場所にある事が意味を持つ「家宝としての品」などだ。
また、陶磁器、書画、衣、おもちゃなど様々なジャンルの展示が出来るのも特徴。
ひとつの物に特化した博物館にはない魅力がある。
そういった「田中家らしさ」を大切にしていきたいと語る。