全12回の今年度の農業小学校も折り返し、後半に入りました。そんな第7回目となる授業が夏本番の8月5日土曜日に行われました。
快晴のこの日は豊丘でも朝から厳しい暑さ。空には「綿雲」が浮かんでいます。前回の授業で教えてもらったこの雲は、だんだん積乱雲に変わり雷や夕立を降らせる雲。教頭先生がわかりやすく写真を使って詳しく説明してくれました。
はじめの会の農小クイズでは「とうもろこしの花はどれ?」という問題が出題
正解は、とうもろこしの茎のてっぺんについている穂と、実の先にある「ひげ」と呼ばれるところの2か所。みんなよく知っていました
ここで校長先生からもクイズ。
「ではどっちが雄花でどっちが雌花かな?」
…う~ん…
正解は茎のてっぺんの方が雄花。穂が出ると花粉を落とし、実から出ている「ひげ」の雌花に受粉するんだそう。勉強になりました
それではそんなとうもろこしを収穫に行きましょう!
大きくて実がしっかり入っているのが食べごろ。虫や鳥もよくわかっていて先に食べられたあとがあるものも。
よーく選んで特大のとうもろこしをゲット!
他の作物も順調に成長しています。
黄色い可愛い花は落花生。この花のところから出た根が土に入っていき実をつけるのだそう。じゃがいものように根っこに実ができるのではないんですね
さて、今日のテーマは「野菜を守れ~草取り大さくせん~」。雑草はぐんぐん成長しています。前回の授業できれいに草取りしたはずの畝も、あっという間にたくさんの雑草が生えていました
暑いのでわずかな時間でしたが、みんな一生懸命に草取り!
手ごわい草も協力して抜きました。
この日は、畑作業だけではありません。後半は田んぼへ行って鳥よけをします。
田んぼの稲は順調に成長し穂が出始めています。その穂には、よーく見ると、とてもとても小さい花が咲いていました。
この稲の花は、朝のほんの数時間だけしか咲かないのだそう。そして穂の中はまだ空っぽ。これから籾の中に「お米のもと」が生まれます。指で押すとミルクのような液がでるほどやわらかい「お米のもと」はとてもおいしいので鳥たちが大好きなんですって。
そこで、鳥たちにお米を食べられないために田んぼに網をかけます。
大きな網を、先生の指示に従いながら子どもも大人も先生も全員で協力して田んぼ全体にかけていき、端をしっかりしばったら完成。
それだけではありません。覚えていますか?第5回の授業で作ったかかしも登場。田んぼの周りで鳥たちからお米を守ってもらいます。
この日は、もうすぐ月遅れの七夕。願い事を書いた短冊をみんなで笹につけました。
飾りをつけた笹は田んぼの入り口に立てました。
美味しいお米がとれるまであとひと月半。楽しみだね
たっぷり汗をかきながら戻った子どもたちを迎えてくれたのはふかしとうもろこし!
とれたてですよ~!
いっしょに活動してくれた三木市長にも味見していただきました
おみやげには、とうもろこしの他にも前回収穫したじゃがいもの小芋もありました。
暑い中全力で頑張ってくれてありがとう。次回は来月。少しは過ごしやすくなるかな?
連日30度を越える真夏日が続き、いよいよ梅雨明けとなった7月22日土曜日、第6回目の信州すざか農業小学校授業が行われました。
はじめの会で教頭先生と一緒に見上げた空にうっすら浮かぶのは綿雲。
この雲は発達すると積乱雲になり夕立などの雨を降らせるそう。夏らしい空模様です。
今回も須坂創成高校から先生と4人の生徒さんがきてくれました
はじめの会で出題してくれたのはじゃがいものクイズ
「じゃがいも掘りは、いつがいいでしょうか?」
正解は、「葉が黄色に変わり、茎が萎れてきたとき。」
そして今の農業小学校のじゃがいもは…
まさに掘りごろ!!!
という訳で、今日の授業はじゃがいも掘りです。
長い畝に横1列に並び、4畝分のじゃがいもを掘っていきます。
移植ごてで掘ってみると…
「あったー!」 あちこちから声が上がります。
どんどん出てきますよ。とっても小さいものから、特大サイズまでごろごろ。
「ひとつのタネイモから14個もいもがとれたよ!」
とれたじゃがいもは全部で約350Kg!
今年度の農業小学校のテーマは【大きく育て たくさん実れ】。
たくさんの実りが採れましたね!
畑作業の後には、自分で3Kgずつ量っておみやげにしました。
とうもろこしも、少し早めでしたが食べごろのものを先生に教えてもらって1本ずつ収穫しました。
この日のおみやげにはじゃがいもととうもろこしのほかにも、前回雨で収穫できなかった玉ねぎやにんにくを先生方が収穫し準備してくれていました
収穫の一方、この時期に種をまく作物もあります。
とっても小さいこの種はな~んだ?
正解はブロッコリーです。
「カブの種に似てるね」
とっても小さい種は4月に蒔いたカブの種とよく似ています。よく覚えているね。
この小さい種はポットに1粒。なくさないようにそっと土をかけます。大きく育ちますように。
さて、この日は甲信越地方の梅雨明けとなりました。今年の梅雨は、常にも増して雨の多い年でした。この雨と強い太陽の日差しは、作物だけではなく雑草をどんどん大きく育てます。農小の畑も、作物以上に元気のよい雑草がたくさん生えていました
作物の成長を邪魔をする雑草はこまめに取らなければいけません。そこでこの日は落花生やさつまいもの周りを中心にみんなで草取り!
暑い中ですが、立派に育てるためにがんばりますよー
みんなでがんばって草取りをしたあとには山盛りの雑草。畝はとてもきれいになりました。みんなお疲れ様。ありがとう!
授業の後半は、そのさとホールの中に移動して農家先生のみその話。
去年農小の畑でとれた大豆を使って5月に先生方がみそを仕込んでくれていました。その仕込みの様子を写真で見ながら、先生からお話をお聞きしました。
5月に仕込み、おいしくなるのは11月ごろ。ゆっくり時間をかけて麹が大豆をおみそに変身させるんだそうです。
時間はかかるけど、材料も大豆と麹と塩だけ。難しいこともないのでおうちでも作ることができます。興味がある人は農家先生に聞いてみると、丁寧に教えてくれますよ
盛りだくさんの授業の後のおやつは、掘りたてのじゃがいもを使ったおやつです。甘辛だれの味付けには去年農家先生が作った手作りみそも入っていました。
汗をたっぷりかいてがんばったのでおなかもペコペコ。「今すぐ食べたい!」の声もたくさん聞こえました
次回は夏休み中の8月5日です。ますます暑くなってきますので、水分や帽子を忘れず、熱中症対策を充分にしてください。そして作業をするので長袖・長靴で来てくださいね。
次回も汗をかきつつ一緒に楽しくがんばりましょう!
7月1日土曜日は、信州すざか農業小学校豊丘校 第5回目の授業日。
ところが数日前から天気予報は雨それも長野県内は警報級の雨!
そしてハラハラしながら迎えた当日の空は…
くもり空!教頭先生によるとこの日の雲は低いところにある乱層雲。黒い雲は雨を降らすそうですが、まだ豊丘の空の雲からは雨も降りださず一安心です。それでも向こうには黒い雲が見えていて油断できない空模様。
そこで、この日はそのさとホールの中でかかしを作ることにしました。農小のもち米の稲を田んぼで鳥たちから守る大切な役目のかかしです
はじめの会の農小クイズでは、どんなかかしを作りたいかインタビュー。
みんなが作りたいのは大きいかかし?怖いかかし?
それではさっそく作ってみよう!
班ごとに分かれて2体ずつ作ります。
まず、長い木の縦棒に洋服を着せます。次に洋服の袖から竹の横棒を横に通して、服をめくって棒を十字に固定します。先に棒を固定してしまうと服を着せられなくなるから気を付けてね。
先生に教えてもらいながら、子どもも大人も力を合わせて骨組みを作り、胴体にわらを詰めるとだんだん形になってきました。
顔はビニール袋に新聞を詰めます。いろんな表情のかかしがいますね。
服は?飾りは?
みんなで相談しながら工夫して作っていきます。
そして……完成!
個性豊かなかかしがずらり。
こんな面白いかかしも
校長先生が宙に釣ってくれて、まるで飛んでいるようにしてくれました。
最後はみんなそろって記念撮影。
8月5日にみんなでこのかかしたちを田んぼに立てに行きます。
かかしが出来上がった頃、外ではぽつぽつと小雨が降り出してきました。
この日の授業では玉ねぎの収穫もする予定でしたが、雨の日に収穫すると腐りやすくなってしまうので今回は行わないことに
それでも、子どもたちにとりたての玉ねぎを食べてもらいたいと、おみやげの分だけとりに行くことに急遽決定!
小雨の中、おみやげの玉ねぎを選びます。
実はこの日の農小クイズで「どの大きさの玉ねぎが美味しいかな?」という問題が出ました。みんな答えは覚えている?
小雨の中玉ねぎを収穫して帰ってきた子どもたちに、さらにサプライズがありました。立野先生がおうちでとれた大根を子どもたちにみんなへプレゼントしてくれたのです。
立派な大根ありがとうございます!
この日の授業はこれで終わり。今回のお楽しみのおやつは、農小の畑でとれた玉ねぎのおやきとあんこのおやきです。
玉ねぎおやきの味付けのみそも、昨年農家先生が作ってくれた手作りのおみそです。先生方が手間をかけ、愛情もたっぷりつまった農小のおやきはふっくらつやつやあちこちから、「すぐ食べたい!」という声も聞こえてきました
この日はあいにくのお天気とは言え、予想を覆し授業中は雨もほとんど降らず暑くもなく活動しやすい日となりました。みなさんの普段の行いの良さのおかげですねちなみに授業後は大雨
。
さて、次回は7月22日。じゃがいもを掘ります。お天気が良くなるようにお祈りしていてくださいね。
長野県の梅雨入り宣言から2日後の6月10日土曜日、信州すざか農業小学校第4回目の授業が行われました。
はじめの会の”きょうのそら”コーナーで、元気象庁予報官の教頭先生とみんなで見上げた空模様は…
「下層雲といって、空の低いところに雲が出ています。今日の天気は”くもり”です。今はほんの少しだけお日さまが見えますが、気象庁では今日のように空の9割が雲に覆われている場合”くもり”といいます。」
とのこと。へえ~子どもも大人も勉強になりますね。
そして、今日も須坂創成高校から、先生と3名の生徒さんがきてくれました!
大豆と落花生のクイズを出題してくれました。どちらも今日の授業で植える作物です。
それでは畑に移動してさっそく植えていきましょう
これは大豆の種。“ナカセンナリ”という長野県で生まれた品種です。この種は【大豆100粒運動】に参加して、分けていただきました。
(大豆100粒運動について詳しくはこちらをご覧ください。→SBC信越放送大豆100粒運動)
あらかじめ先生が耕しておいてくれたふかふかの土はまだ平らです。ここにクワを使ってうねを作るところから始めます。
子どもたちには重くて大きいクワ。
「こっちを持つとやりやすいぞ」「じょうずじょうず」。
先生方がひとりひとりに声をかけ、みんなで協力してうねを作りました
うねができたら、種を2粒ずつ目印のところに蒔いていきます。
最後は土をかけて完成!
次は落花生。覚えていますか? 5月13日の第2回授業でポットに1粒ずつ種を蒔きました。
校長先生が持っている苗はその種から芽が出た落花生の苗です
先生が作っておいてくれたうねに、ポットから出して植えつけます。
ポットから出すときの“チョキの指”もみんな自然にできていますね。
じょうずに根付くと良いね。
おや、こちらの長芋からは、ずいぶん長い芽が出ている?…
と思ったらこれは先生のいたずら! 先生が成長の様子をみんなに見せるために、長く伸びた芽を持ってきてくれたんだそうです。でも、きっともうすぐ農業小学校の畑からも本物の芽がでてくるはず。次回は見られるかな?
続いてこちらに植えるのはなんでしょう??
これはさつまいもの苗です。よーく見ると根っこが出ていますよ。
先生が育ち方や植え方を説明してくれました。
植えるときは舟形に穴を掘ったところに苗を寝かせて、苗の先を出して土をかけます。
寝かせて植えた方がたくさんおいもができるんだそうです。
今日のテーマは「たくさん実れ~野菜のお世話~」。たくさん収穫できるように、植えるときにも工夫が必要なんですね。
ちなみに、植えたさつまいもはシルクスイートという品種で、しっとりやわらかいおいもだそう。楽しみ!
さて、植え付けだけではありません。「野菜のお世話」もやりましょう。
というわけでやってきたのはじゃがいものうね。
入校式の日に植えた種芋から出た芽は大きく育ち、花も咲きはじめています。が、今日はこの花を摘んでしまいます
花を摘むことで、栄養を少しでもイモのほうへ送るためです。
花のかたちや、葉っぱのようす、やってきている虫の観察もしながら花を摘みました。
長ネギやとうもろこしのまわりの雑草も取り…
最後は収穫です
おや?玉ねぎの葉っぱが倒れています
とり頃の玉ねぎの葉は倒れているんだそうです。今日はこの中から2つずつ収穫します。
大きいのがとれたね!
かわいいサイズのかぶもとりましたよ
今日の作業はこれで終了。
植え付けから、野菜のお世話に収穫まで、いろいろな作業をしました。
楽しみのおやつはよもぎ団子
よもぎは、傷に貼って血止めにしたり、疲労回復や肥満解消など薬草としても利用されてきたそうです。よもぎの良い風味のお団子はとっても柔らか! さらに目にも鮮やかなフルーツ寒天も入って豪華なおやつでした。
次回の授業は7月1日。7月と8月の授業は暑くなるので30分早く朝の涼しい時間に活動をします。
午前8時30分から始まりますので5分前までに受付を済ませてくださいね
これからぐんぐん生長する作物の様子を楽しみに、また次回の授業でお待ちしています
5月も終わりに近づき汗ばむような日も増えてきました。畑では作物が育ち、あちこちの田んぼには水が入り始めています。
さあ、いよいよ田植えの季節です
5月28日日曜日。空には太陽をうっすら隠すおぼろ雲。暑すぎず雨も降らず、田植えには最高の気候となりました
今日の田植えには、須坂創成高校の3人の生徒さんと先生が一緒に参加してくれます
はじめの会では、大きなパネルを使ってお米に関するクイズの出題や、稲の植え方の説明をしてくれました。
農家先生たちは、事前に田んぼに水を入れ、畔の草刈りや「代掻き」をし、田植えの準備は万端!
農業小学校の今年度のテーマのひとつは【昔ながらの農業を体験してみよう】。
今では機械を使うことが多い田植えを、みんなで協力してひとつひとつ手で植えますよ
靴を脱ぎ、おそるおそる田んぼに足をふみいれます。
冷たい! 豊丘の水は予想以上に冷たくてびっくり。そして足の指の間から出てくる泥の感触にあちこちで声が上がります。気持ちいい?気持ち悪い?
…面白い!
先生の号令に合わせ、子どもと大人交互に一列に並び稲苗を3本ずつ植えていきます。
進むのは後ろ向き。転ばないように気を付けて。
「ここはもう少し植えられるよ」「こうやって植えるんだぞ」
先生が教えてくれます。だんだん慣れてきたかな?
そして、
やったー!
みんなで最後まで植えることができました。
頑張ったね!
田植えの後は灰野神社の水神さまへみんなで豊作を願いました。
良いお米がとれますように。
田んぼから帰ってきたらわらび採り。たくさん採れた太いわらびは今日のおみやげです。
採ったわらびのあく抜きの方法も先生が教えてくれましたよ。
そして楽しみな農家先生手づくりおやつは、具だくさんの五目おこわ。
今日の田んぼで昨年採れたもち米で作ってくれたそうです。
みんなで植えた今年のお米も美味しくなるといいですね