朝晩ぐっと冷え込むようになり一気に山が色づいてきました。
秋は山から、の言葉通り農業小学校のある豊丘はすっかり秋景色。そんな秋深まる11月5日、農業小学校第10回目の授業が行われました。
秋といえば「食欲の秋」
今日はおやつに前回収穫したさつまいもを焼いてくれるんですって!
そこで畑に行く前にみんなで焼きいもの準備です。
たっぷり用意したさつまいも。授業の間に農家先生が焼いてくださいます。終わるころにはおいしい焼きいもができているはず!楽しみですね。
さて、秋は食欲だけではありません。収穫の秋でもあります。
今回は春から育ててきた様々な作物をたくさん収穫しますよ
班ごとに分かれて作業開始!
こちらの班が収穫しているのは何でしょう?
大きな葉っぱ!
…ですがお目当ては土の中。スコップを使って掘っていきます。
とても力のいる作業。うちの方やお友達と協力して、ようやく掘り上げたのは…
里芋です!
大きな土の塊のように見えますが土を落としていくと小さい里芋が姿を現し始めます。これをもぎながらさらに土を落とすとだんだん大きい芋の姿が出てきます。
真ん中の太い茎の根元の芋を「親芋」、そこについている芋を「子芋」、さらに「孫芋」と、一つの株から大小さまざまな芋がバケツに一杯とれました。
こちらで山岸先生が掘ってくれているのは…
同じ芋でもなが~いおいも。そう、長芋です。
春にパイプに入れて植えたのを覚えていますか? あの短い種芋がすくすく伸びてこんなに長くなりました。
中にはこんなかたちの芋も
土が固かったり、石に当たると曲がって育ってしまうそう。だからパイプが必要なんですね。もちろん形はヘンテコでも美味しくいただけますよ。
続いては冬野菜の定番の大根や白菜。よーく選んで収穫します。
どれも立派!
これはなにかな?
大きな葉っぱの真ん中にあったのはブロッコリー
夏の間に校長先生が植えてくれていたブロッコリーは、生えている姿を初めて見る人も多くみんな興味津々で先生が収穫する様子を見学しました。
続いてこちらも初めて見る人が多かった作物。
枯れた葉っぱを掘ったら下から出てきたのは
落花生! 一つの種からできた株の下にはたくさんの実がついていました。
「花が落ちて生る」と書く落花生。その名の通り花が枯れた後、土に潜って実をつけるちょっと不思議な育ち方をします。この土に向かって伸びていくのは子房柄というそう。はじめの会の農小クイズで登場しましたね。ちなみにとりたての落花生は30分ほど茹でれば美味しく食べられます。これはおわりの会で農家先生が教えてくれましたよ
収穫だけではありません。来年に向けて玉ねぎの植え付けも行いました。
今年もたくさんの玉ねぎを収穫しましたね。あれは昨年の農業小学校の生徒の皆さんが植えてくれた玉ねぎです。今年も、来年の入校性の皆さんがたくさん玉ねぎをとれるようにしっかり植えていきましょう
玉ねぎの苗は細くて小さいけれど、寒い冬も雪の下で耐えて越すことができるのだそうです。
植えた後は冬の寒さに負けないようにもみ殻をまきました。
さらに先生方がとっておいてくれた長ネギもいただき今日の作業は終了
抱えきれないほどの今日の収穫。どれもはじめは小さな種や苗だったなんて信じられないくらいどれもたくさんの実をつけたり、大きく立派に育ちました。
そして、たっぷりのお土産を持って戻ったみんなを迎えてくれたのは、あたり一面に漂う焼きいもの匂いこれはもう匂いだけで美味しい!
農家先生が焼いてくれたおいもは、アルミホイルの上からでも柔らかく、中はとってもとろとろ。最高の焼き加減でした。
そして先生方お手製のおやつは農小のかぼちゃを使ったサラダです。豊丘特産のサラダケールとソルガムが入った特製サラダ。
あまり耳になじみがない作物ですが体にとっても良いのだそうです!
食用菊や里芋の親芋、落花生の食べ方も先生方が教えてくれました。
自分たちでとったたくさんの野菜のほかにも、前回脱穀したもち米や食用菊、山岸先生から頂いたヤーコンもお土産に並び、皆さん「収穫の秋」を実感してくれた模様。
さあ次回12月3日はいよいよ最終回。大豆の脱穀をした後は修了式を行い、とうとう今年度の農業小学校もおしまいです。あと1回。最後までみんなと農作業をするのを楽しみにしています。