信州須坂移住支援チーム

「須坂市に住んでよかった」 「須坂市に住んでみたい」と思える魅力的なまちを目指しています。

カテゴリ: 地域おこし協力隊

2019/04/22

峰の原高原へお出かけください♪ vol.1「峰の原高原ってこんなところ」

Permalink 14:41:08, カテゴリ: 地域おこし協力隊  

はじめまして、2019年4月から須坂市峰の原高原で活動をさせていただいております、地域おこし協力隊の日下未夕(くさかみゆ)と申します。広島県広島市出身で、大学入学を機に初めて長野県に訪れ、この春で4年目です。現在、長野大学に在学中です。まだまだ未熟ですが、だいすきな峰の原高原のことを少しでも皆さまにお届けできたらと思います。よろしくお願いいたします。
さて今回は、これまで峰の原高原に関わって感じたこと、そして住み始めて感じていることを通して「峰の原高原ってこんなところ」ということをお伝えしたいと思います。

●はじめに
ここでは、私が峰の原高原を知った経緯と地域おこし協力隊に応募した経緯について、少しお話したいと思います。
私が峰の原高原を知ったのは、大学1年生での講義がきっかけでした。第一印象はとにかく“寒い”。初めて峰の原高原に訪れた日、大学のある上田市は半袖がちょうど良い気温でしたが、峰の原高原は長袖にさらに羽織るものが必要なほど気温が低く “標高1500m”という高さを肌で感じたことを今でも覚えています。また、美しい北アルプスに感動したことも覚えています。

その後、講義を通して峰の原高原について学ぶうちに、もっと知りたいと考えるようになり、2年生から本格的に関わるようになりました。大学2、3年生では、峰の原高原で行われるイベントに参加をしたり、お手伝いをしたり、大学の仲間と一緒に学生対象の企画を行ったりしていました。
何度か企画を行ううちに「また峰の原高原に行きたい」という学生や実際に企画のリピーターとして参加してくれる学生が現れました。しかし、一人では行かないというのが現実でした。車があれば、用事があれば、ベントがあれば、知り合いがいれば、行ける場所…。ただ、どれもなかったのです。この思いをある方に雑談交じりに話していた時、その方は「じゃあつくるか!」と。きっとその方は、冗談も半分あったと思います。けれど、「はい!」と私は応え、地域おこし協力隊に応募しました。

●私が思う「峰の原高原」という地域
あるイベントに参加した時のこと、キャンプファイヤーの火が点かないということがありました。その時、何人かのペンションオーナーさんが「うちの薪を持ってくる!」と。これに驚きました。峰の原高原はペンション村で、言ってみればみんな商売敵だからです。しかし、この時にはそんなこと関係なく “お客さんにいい思い出を”という皆さん共通のおもてなしの心を感じ、とても温かい気持ちになりました。また、宿泊客でもない、ただの学生である私が突然イベントに参加しても “あなたはどなた? 私はね…”というように声をかけてくださいます。
峰の原高原は、50年ほど前にできたペンション村。様々な地域から移住してきた様々な方が、様々な暮らしをしています。だからこそ、みんなで協力することや助け合うことを自然とする地域なのではないかと思います。そして、昔からある風習や慣習、暗黙の了解のようなものがないぶん、よそ者を優しく受け入れる体制ができている地域なのではないかと思います。

●峰の原高原での生活
3月25日に引っ越しを終え、約三週間が経とうとしています。「幸せ」。ここでの生活は、一言でいうとこのようになります。
私はいま、峰の原高原にあるペンション野ばらさんで居候をさせていただいています。以前はペンション業を営まれていましたが、現在は峰の原高原で暮らしを営まれています。居候先の方は、東京都の八王子市から移住され “アイコンタクト”というのでしょうか、話さなくても言いたいことが伝わり合える、すてきな“物知り”ご夫婦です。一人暮らし三年連続中だった私にとっては、おふたりの「おかえり」やごはんを一緒に食べられることが温かく、なんとも沁み、良いものです。
まだ雪の残る峰の原高原では、朝カーテンを開けると、誰かさんの足跡があり、それが誰なのかワクワク・ドキドキしながら教えていただきます。雪の上だと足跡はくっきり残り、素人の私でも分かりやすいです。日によっては、リスだって、キツネだって、カモシカだって会えちゃいます。自動車の音がしないなんて当たり前!静かで、鳥のさえずりなんか聴こえちゃったならば、「そろそろ春ですね」なんて言う、すてきな毎日。
あいさつ回りに行っては、若い子はいい!と。私にとっては、皆さんすてきでいい!となるのですが。長い学生生活、同年代が周りにいる環境とは全く異なり、新鮮な毎日。
お散歩に少し出れば、必ず誰かにお会いする。そして少し立ち話。そんなほっこりな毎日。

●おわりに
私が思う峰の原高原をお伝えしましたが、これを読んでくださっているあなたさまはきっと、違うように感じることがあると思います。そして同じように感じることがあるかもしれません。
この地域をなくしたくない、もっとたくさんの人に知ってもらい、実際に来て、感じてほしい、というのを出発点に、これから活動していきたいと思います。

(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)

2019/04/05

須坂おもしろ人物記vol.3「農業人口を増やす!使命に燃える種屋さん」

インタビュー第二号は、須坂市で唯一の種屋さん「至誠堂 豊田種苗店」のご主人「豊田 誠さん」です。

種屋さんは信用商売!店名に込められた想いとは

宮島:まずはお店について伺いたいと思います。種苗店ということで、種と苗を専門に扱っているお店ということですよね。店名についている「至誠」は「この上なく誠実なこと」という意味ですが、こちらの由来は何でしょうか?

豊田さん:もともとは「至誠堂」が店名でした。僕のおじいちゃんはもともと農家さんで、農業をしながら種屋さんをはじめたんです。種屋というのは「信用第一」。農家さんは時間をかけて作物を育てますが、もし蒔いた種がうまく育たなかったり、味が良くなかったりしたら売れないですから。生活がかかってるわけです。うちはだいたい創業から60年ほど経ちますが、種屋の中では新参者なんですよ。それぞれの農家さんには古くから付き合いがあり、信用している種屋さんがありますから、そこからお客さんを取り込むのは容易なことではありません。だから、「誠実な姿勢」を約束するという意味で、この名前にしたのだと思います。

宮島:確かに、種は作物のもとですから種屋さんの責任は重大ですね。現在は農家さんと家庭菜園用に購入される一般の方と、お客さんはどちらの方が多いですか?

豊田さん:お客さんの数でいったら家庭菜園用の一般のお客さんの方が断然多いですね。大量に購入してくれるのは農家さんですが。そんなわけで、うちでは種を少量ずつでも販売しているんです。家庭菜園だと少量多品種を育てたい場合が多いですが、一般的には一袋にたくさん入った状態で売っているので、余っちゃうんだよね~とお客さまがこぼしていたのがきっかけです。種は余ったから来年残りを蒔こう、というのができませんし、余らせるのがもったいないからといって適正な間隔で植えず結局うまく育たなかったりします。種芋もふつうはキロ単位での販売が主流ですが、うちでは1個から販売しています。


ピーターコーン15粒!!モロッコインゲン9粒!!!これなら気軽に挑戦できそう


小分け用の袋がびっしり並んだ棚

宮島:仕事をしていて嬉しいことは何ですか?また、仕事で大事にしていることはありますか?

豊田さん:作る人と食べる人が近いので、「あれおいしかったよ!」とか反応を聞けるのが嬉しいです。良い反応もそうでない場合も含めてですね。大規模農家さんだけが相手だと、出荷した後どこへ行ってだれが食べて、それが美味しかったかどうか聞く機会って無いですからね。 
仕事で大事にしているのは、お客さんがぽろっとこぼす一言を逃さないこと。種の小分け販売もそうですが、お客さんの本音ってぽろっと出るんですよね。そして、多少値が張っても「本当に美味しいもの」を提供すること。見た目が良いとか病気に強いことが重視されることもよくあるのですが、作る人と食べる人が近いこともあり、うちは「味重視」で品種を選んでいます。


味重視で選んだ種が並ぶ店内

キャベツと白菜の違いがわからなかった若かりし頃。。

宮島:豊田さんはもともとお店を継ぐつもりだったんですか?

豊田さん:いずれは継ごうとは思っていましたが、もともと動物が好きだったので獣医さんになりたかったんです。大学も獣医学部を目指していたのですが、受験は見事に全滅しまして。。一浪して再挑戦しましたが、獣医学部はやっぱりダメで、農学部だけ受かったんです。やれるだけのことはやって獣医学部はダメだったので、すっぱり諦めることができました(笑)
大学生の時父が市議会議員を始めて、店が回っていないと感じたので、卒業後すぐ帰ってきました。
うちでも畑を持っていて、ある時母に「キャベツとってきて」と言われたのですが、キャベツと白菜が両方ある中でどっちがどっちか分からず(笑)これはマズイと思って、25歳の時大手の種苗店で1年研修を受け、26歳で店に入りました。

宮島:白菜とキャベツの違い、知らない人には同じように見えるんでしょうね(笑)
今後やっていきたいことはありますか?

豊田さん:農家さんの高齢化や後継者不足によって農業をやる人が今後さらに減っていくことは避けられない状況です。そんな中で自分の使命は「農業人口を増やすこと」。まずは農業の間口を広げることだと考えています。最初は家庭菜園のような気軽にできるものから始めてもらい、面白さを知ってもらって、その中から本格的に農業を生業にする人が増えていけばいいなと思います。自分なんてキャベツと白菜の違いがわからなかったんですから、まったく初めての方の気持ちが分かるのは強みかもしれないですね。


60年以上地元の方に愛される種屋さん、今後も期待しています!

宮島:奥深いお話ありがとうございます!では、最後に須坂で一番おもしろいと思う人を紹介してください。

豊田さん:坂詰商店の坂詰ひさしさん。彼も鮮魚店でがんばっています。年中忙しいみたいですが、たぶん対応してくれると思いますよ。

宮島:ありがとうございました!
というわけで次回のインタビューは坂詰商店の坂詰ひさしさんに決定しました。
お楽しみに!!!

(須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子)

2019/03/20

須坂温泉の愉快な仲間たちvol.3「初の温泉ライブを成功させました!お客様担当の稲葉達哉さん」

地域おこし協力隊の早川航紀(はやかわこうき)です。
前回に続き、私の地域おこし活動の拠点「須坂温泉古城荘」を舞台に魅力ある様々な人を紹介していきます。今回は社員の稲葉達哉さん(30歳)お客様担当です。好きな飲み物は微糖の珈琲。趣味は音楽ライブ鑑賞。

●須坂温泉でのお仕事について教えてください
「フロント受付やお客様への食事、ドリンクのご提供、お客様の送迎、駐車場の掃除等なんでもこなします。最近では須坂温泉古城荘のFacebookページにてイベントの告知などもおこなっております。コチラ是非チェックしてください!もともと飲食店にて働いていた経験もあり、お客様にどうしたら満足していただけるかを常に意識しながら業務しております」

●以前は東京にいたと聞きました。長野に戻った理由、長野での生活を教えてください
「大学から上京し、卒業後もしばらく東京におりましたが、地元の長野で飲食店を開くという夢があり、その準備に向けて帰ってきました。現在も色々な業界の接客業を学ぶ修行の途中です。東京に比べて長野は空気が美味しいと思います。実家が農家ということもあり、お米や野菜も新鮮で美味しいものが食べられています」

●2019年2月23日には須坂温泉初の取組みである「温泉ライブ」を成功させましたが、企画責任者として感想を教えてください
「企画自体全く初めてだったのでまず何から準備し始めたらいいか手探りの状況でした。そんな中、私が応援していたアーティストにダメ元で声をかえたところ快く引き受けていただき、一気に企画を進めることができました。それでも初開催のプレッシャーと緊張から前日は須坂温泉に自身も宿泊し早朝からライブ対応に備えました。お陰様で多くの方々に好評いただいたので須坂温泉古城荘の定番イベントになるよう、第二回の開催も検討しております」

●須坂温泉の魅力PR、今後の意気込み
「須坂温泉古城荘は、かの戦国武将・上杉謙信も愛したと伝わる歴史ある温泉です。地元の方から昔の須坂温泉のお話を聞かせていただくこともあります。長い間多くの人に愛されてきたという歴史が証明しているようにポカポカが長く持続する泉質は自慢です。2019年春のリニューアルでは新たに直売所や食事を楽しめる休憩場がオープンする予定です。来ていただいた皆様に満足いただけるような温泉を目指します」

須坂温泉古城荘 公式ホームページ
https://kojousou.co.jp/

(須坂市地域おこし協力隊 早川航紀)

2019/03/05

ただいま!峰の原高原vol.5 「峰の原高原の冬 その2」 

Permalink 15:01:58, カテゴリ: 地域おこし協力隊  

こんにちは。長野県須坂市峰の原高原地域おこし協力隊の古川です。
この記事では、私の活動を通して峰の原高原の魅力を皆さんに伝えていきたいと思います。

今回はまたまた冬の峰の原高原についてです。
前回あまりお伝え出来なかった峰の原高原の冬の実際の様子を紹介していきます!

●冬の根子岳
まずはこちらから。

これは、先日根子岳の頂上に行ったときに撮ったものです。中央あたり、右の方からみえている白い山脈が北アルプスです。菅平高原のスキー場がはるか下に見えます。見渡す限りの青空と、北アルプスのパノラマは圧巻です。
根子岳は、峰の原高原とそのおとなり菅平高原にまたがってそびえる山です。標高2207メートル。花の百名山のひとつとして知られていますが、冬に登ってもこのような素晴らしい景色を見ることが出来ます。
途中まで圧雪してありますので、スキーやスノーボードを持って行けば約4キロに及ぶ根子岳からの滑走を楽しむことが出来ます。
もちろん歩いて登ることもできますが、体力に自信のない方はスノーキャットを利用することが出来ます。これは奥ダボススノーパークで受付しておりますので興味のある方は問い合わせてみてくださいね。根子岳は冬に来ても楽しい山です。

●2月の夕陽
峰の原高原の名物の一つ、「槍に刺さる夕陽」。年に11月と2月の2度だけチャンスが訪れます。しかし、2月は悪天候なことが多く、今まであまり見られていませんでした。しかし、今年は奇跡的に天候がよく、見られる可能性が高くなっていました。そしていよいよ日没の時間。これが実際に槍ヶ岳に夕日が刺さる直前の様子です。

そうです。ばっちりでした。2月でここまできれいに見られたのはかなり久しぶりとのことです。槍に刺さっている状態の様子は、来年ぜひ峰の原高原に来て直接見てください。大自然が生み出す奇跡の瞬間を、自分の目で見ることは何事にも代えがたい至高の経験になります。どうしても見たいという方は峰の原高原のFacebookやTwitterなどで見ることが出来ますのでよかったらご覧ください。

また、槍に刺さらない日でも綺麗な夕陽を見るチャンスはあります。特に冬は雲海と夕陽のコラボを観察できるチャンスでもあります。天気次第の自然現象だからこそ、見られた時の感動をぜひ味わってください。

●月夜
峰の原高原の、冬の夜。静かな雪の中に、月明かりが優しく反射しておりぼんやり明るいことがあります。

それは木の影がはっきり見えるほど。ぼんやりと明るい夜はなんとも不思議な感覚に陥ります。夜、温かい格好をして少しだけ外を歩いてみたり。外であたたかいコーヒーを飲んでみたり。なんとなく、ワクワクしませんか?冬にペンションに宿泊する機会がある方は一度夜に外に出てみてください。素敵な体験ができることでしょう。ただし、オーナーさんにはひと声かけてくださいね。寒いので、くれぐれもお気をつけください。

●暖冬
今年は暖冬だという予報を秋ごろよく耳にしました。いざ冬を迎えてみるとすごく寒い時もあったし、暖かい時もありました。最近は暖かい日が続いております。やっぱり暖冬なのでしょうか。
とにかく今年は雪が少ないのは確かです。新しくなったスキー場も雪の少なさに苦労していたようです。普段なら隠れて見えなくなってしまうレンゲツツジや笹がいつまでも見えていたり、もうすでに土が出てきてしまっている場所があったりします。全国的に見ても今年は雪が少ないようです。夏の水不足が心配されます。
標高1500mの峰の原高原でさえ、すでに春のような気候です。もうすぐ春が来る。春はなんだかワクワクする季節なのですが、今回は単純に喜べないような気もします。

●おわりに
今年の冬、皆さんはなにをしましたか?峰の原高原は暖かくなってきたとはいえまだまだ冬を楽しめます。ペンションの方はきっと暖かく迎えてくれます。雪。そり。スキー。スノーボード。雪板。スノーシュー。散歩。読書。星空観察。写真撮影。楽しみ方はたくさんあります。ぜひ遊びに来てください。

(須坂市地域おこし協力隊 古川広野)

2019/02/20

豊洲フルーツハリウッド農ガール物語vol.5『大変だったことは忘れちゃった』

こんにちは。2017年6月から須坂市豊洲地区で活動している地域おこし協力隊の成田あゆみです。
私が活動している豊洲地区は長野県でも有数の果樹地帯です。
そこで、豊洲地区に嫁ぎ農家となって活躍する魅力的な女性を紹介します。
今回は豊洲地区に住んでいるSさん(匿名希望:写真はご主人)にお話を聞きました。

【移住のきっかけは?】
Sさんは長野県大岡村の出身です。現在は合併により長野市となっていますが、当時Sさんが暮らしていたのは山間の限界集落だったそうです。進学で県外に一度出ましたが、就職は長野県内を希望しており、軽井沢の福祉施設で働くことが決まっていたそうです。ところが卒業が間近になったある日、突然職場変更の連絡があり、急なことに連絡を受けてから1週間後に須坂市で働くことになったそうです。Sさんはそれまで須坂市のことも、ましてやどこにあるのかも知らなかったそうです。しかし突然のことに戸惑いながらも、周囲の助けを借りてどうにか移住できたそうです。その後、須坂市で観光農園の跡継ぎだったご主人と出会い、結婚して豊洲地区に来ることになったのです。

【嫁いだところは観光農園】
観光農園というのは、お客さんに農園まで足を運んでいただいて、りんご狩りやぶどう狩りを楽しんでいただき、売店でお土産にぶどうやりんごを買っていただくところです。Sさんは結婚した当初、この観光農園の仕組みがよくわかりませんでした。そもそもぶどうやりんごの木を見たことがなく、果物だけで生活が成り立っていることにとても驚いたそうです。そしてぶどうやりんごの木に実がなるまでにとても手間暇がかかることにも驚き、農作業だけではなく接客をすることにも驚きや戸惑いの連続だったそうです。接客に関してはまるで経験がなかったのですが、とりあえずやってみてと言われ店先に立ったものの、お客さんが見えると逃げたしたくなったそうです。それでも数をこなしていくうちに売店での接客がだんだんと楽しくなっていき、今では農作業と売店での接客の両方ある方が生活にメリハリがあって楽しいそうです。

【観光農園って?】
観光農園は8月のお盆のころからりんごの収穫が終わる12月中旬まで営業しています。Sさんの観光農園ではお客さんの要望に応えるため、ぶどう20種、りんご6~7種を育てているそうですが、どれが一番大変かというとダントツでりんごの「ふじ」だそうです。「蜜が入っている」「キズがない」「色がよい」といった選果が大変で、色をよくするためには邪魔な葉を取ったり、傷のあるものを間引いたりします。これはどのりんご農家さんでも言えることですが観光農園でも例外はなく、手間のかかるものだそうです。一般的な農家であれば、収穫・出荷を済ませれば一息つくことが出来ます。しかし観光農園はそうはいきません。りんごやぶどうの世話をしながら売店を開き、接客が始まるのです。須坂市内の観光農園では昔からぶどう棚の下で卓球を楽しめるという一風変わったサービスがあり、これの準備のために下草を刈ったり大忙しだそうです。それでも「お客様のために」をモットーに自分も楽しみながら頑張っているそうです。

【最後に】
「これまでで大変だったことは何ですか?」とお聞きしたところ、少し考えて「大変だったことは忘れちゃった」とおっしゃいました。思い返せばあれもこれもと浮かんでくるものはあるけれど、あやふやで思い出せない。なんとなく大変だったかなと思うくらい。それよりもお客さんの笑顔とかリピーターになっていただいたことといった喜びの記憶のほうが多いとのこと。「あぁ、なんか大変だったなぁ、でも楽しかった」と振り返ります。これからも楽しく、農業と売店での対面販売でメリハリのある生活を続けていきたいそうです。

お話はここまでとなります。今回はこれまでの農家さんとは少し違う観光農園のSさんを紹介させていただきました。皆さんもシーズンが来ましたら、ぜひ豊洲地区の観光農園へ遊びに来てください。

(須坂市地域おこし協力隊 成田あゆみ)

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