信州須坂移住支援チーム

「須坂市に住んでよかった」 「須坂市に住んでみたい」と思える魅力的なまちを目指しています。

カテゴリ: インタビュー記事

2021/01/05

須坂おもしろ人物記vol.12「愛着を持ってもらえるお菓子を作るのが喜び」

こんにちは!地域おこし協力隊の宮島麻悠子です。
須坂で活躍している方へのリレーインタビュー、今回はTEMO.jp atelier shop(テモドットジェーピー アトリエショップ)の小林恵梨子さんです。

宮島:小林さんのお店、TEMOといえばカラフルなカップケーキと要望に合わせて作ってくれるデコレーションケーキですよね。特にデザインとクリームの装飾の技術がすばらしいです。この技術はどのように身につけたのですか?

小林さん:高校を出てから大阪の製菓専門学校に1年通い、ホテルでウェディングケーキを手掛けたり、タルト専門店でフルーツをふんだんに使った華やかなタルトを作ったり、地元のカフェでカップケーキ作りなどに携わっていました。出産のため退職し、子育てをしながら手作りケーキをSNSで発信していくうちに海外の方との交流が生まれていき、高度な技術とユニークな世界観のアメリカンスイーツに魅了され、研究を重ねました。


〈TEMOの代名詞・ハリネズミカップケーキは味も表情もバリエーション豊かで迷ってしまう〉

宮島:もともと独立開業する夢をお持ちだったんですか?

小林さん:専門学校時代に先生から同じ質問をされて、将来自分のお店を持ちたい、と答えたら、「ハイ、あなたダメね。女の人は無理だよ。結婚したくないの?子どもは欲しくないの?」と言われました。中学生の頃からお菓子作りが大好きで、フードカルチャーコースのある高校に進んで、意気揚々と専門学校に入ったのに。その時はなにくそ、と思うよりも、「えっそうなんだ、もっと早く知りたかった。。」と素直に受け止めてしまいましたが、気をそがれたのは確かですね。

宮島:夢を追って入学してきた若者に対して、ひどいですね。。

小林さん:もしも今お菓子屋さんになりたいから製菓学校に行きたい、という子がいたら止めますね。本当に好きなら早く現場に飛び込んでしまった方がいい。いくつになっても、学校には行けるから。

宮島:同感です!現場で経験を積むことが何より学びになりますよね。しかしながら、今こうして自分のお店を持って人気店になっているのはすごい事です。

小林さん:でも、独立したのはお菓子作りをやめようと思ったことがきっかけなんですよ。ある時急に燃え尽きてしまって、もう他のことをしようかな、と。でも、考えるうちに「やめるのは自分次第。いつやめてもいいなら、やりたいことをやり切ってからにしよう」という結論に至ったんです。独立すれば自分の責任のもと、自分の力を知ることができる。一念発起して、2018年6月に開業しました。


〈美しいだけじゃない!生クリームは3種をブレンドして使用するこだわりよう〉

宮島:お菓子作りで大切にしていることはありますか?

小林さん:アメリカンスイーツのようなオリジナリティ溢れるケーキを作りたいという気持ちもありますが、誰にでもおいしく食べてもらえることが一番大切だと思います。あとは、オーダーケーキに関しては、お客さんに寄り添って希望を実現すること。自分が発信するケーキについては、お客さんに食べてもらいたい!自分も食べたい!という思いを乗せることですね。そうしていたらお客さんが店に愛着を持ってくれるようになってきました。また、須坂はフルーツの最先端だけあって、お客さんが新しい品種を教えてくれることも。そうして一緒に作っていくのが楽しいです。


〈非対面販売として始めた無人販売は不定期開催 インスタで告知されるので要チェック!〉

宮島:素敵ですね!これからも美味しいケーキ・スイーツを楽しみにしています。さて、次の方を紹介していただけますか?

小林さん:洋梨農家兼アコーディオン奏者兼色々な山上正建さん。面白い人といったらこの人が一番かと(笑)

宮島:ありがとうございます!というわけで次回のインタビューは洋梨農家兼アコーディオン奏者兼色々な山上正建さんに決定しました。お楽しみに!!

TEMO.jp atelier shop(テモドットジェーピー アトリエショップ)
住所:長野県須坂市小山穀町497-4
電話:026-476-2486
OPEN 11:00〜17:00
定休日:火・水・日曜(不定休・催事月は休業)
https://temocake.wixsite.com/mysite

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The secrets of SUZAKA 信州・すざかのないしょ話

(須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子)

2020/12/07

<移住者インタビュー>手書きの看板屋さん「須坂市はリフレッシュできる自然豊かな場所」

永山宏さんは群馬県で生まれましたが、幼少期に長野市に来ます。
高校卒業後、美術を学ぶため東京の専門学校へ行きました。
2018年に結婚し、店舗兼住宅を求め、翌年の2019年須坂市に引っ越してきました。

●手描きの看板屋さん
祖父が絵描きであったためその影響を受け、小さいころから絵を描くことが好きでした。
前職の木材建築金物店で働く傍ら、Tシャツなどをデザインしていたこともあり、閉業を機に自分の好きな手描きをやろうと決意しました。
「KOKA FACTORY」の名で手描きの看板屋として店を構え、手描き文字やイラストをバイクや車などにも描きます。

手描きは唯一無二で、個性があります。それらに加えて風合いもあります。
昔の看板には味があり、その時代の様子が分かります。
文字やイラストにしても同じ物がなく、そんなところが大好きです。
職業病なのか、物を見るとき、イラストや字体が目に入ります。
見たことのない字体に出会うと、ワクワクします。
この仕事は感性も大切で、たくさんの物を見るようにしています。
気になった物は写真に撮るなどしています。
須坂の町並みも好きで、蔵の町の建物や看板からも刺激を受けて得ることが多いです。

●リフレッシュできる自然が豊か
妻の影響を受けて自然にふれる楽しさを知りました。
描くことが仕事なので、自然にふれることで、非日常的な感覚になり、リフレッシュできます。
須坂には自然がたくさんあり、お昼を持って臥竜公園や百々川へ出かけ、ゆっくりした時間を過ごします。
また自宅周辺にも緑が多く、癒やされます。
来年1月には家族が1人増えるので、3人で須坂の自然を満喫したいと思います。

●町や近所付き合い
引っ越して来て感じたことは、近所の温かさです。
町のことを親切に教えてくれたり、妻が妊娠しているため、身体を気遣ってくださいます。
また町の役員や消防団の入団も決まっています。
地域とのつながりを大切にしていきたいと思います。

(広報須坂2020年12月号掲載記事)

2020/11/20

<移住者インタビュー>Uターンの大きな壁は転職への覚悟と勇気

Kさんは首都圏から須坂市にUターンして11年。奥さんと一緒に地元に戻った後にお子さんが誕生し、現在は自分が育った須坂市で5歳と2歳の二人の子育て真っ最中のお父さんです。地元に戻ろうと考えた当時を振り返ってくれたKさんのコメントには、Uターンへのきっかけや乗り越えるポイントがありました。現在Uターン移住を検討している皆さんは、ぜひ参考にしてください。

●大学進学で東京へ
「須坂市内の高校を経て大学進学のために上京し、そのまま東京で食品メーカーの会社に就職し開発部門で勤務していました。その後、結婚を機に埼玉県に住居を移しましたが、同じ首都圏の電車通勤で30分ほどの便利な距離でした。仕事も順調で充実していた当時は、地元に戻ることなど想像もしない生活を送っていました」

●Uターン移住のきっかけ
「30歳を過ぎた頃、自分には地元に両親がいる、家や土地がある、どうしたらいいのかと振り返り、具体的に先のことを考えるようになりました。Uターンするにしても定年後なのか今なのか、両方の選択肢で迷っていました。当時まだ子どもはいませんでしたが、成長してからのUターンでは転校させることになってしまい可哀想だと思いました。自分自身の転職については、年齢が上がるほどやりたい仕事に就けるのだろうかという不安もあり、家族を養っていく収入のことを考えると40歳までに転職して戻った方がいいのかもしれないという思いが明確になっていきました。両親から戻って来いと言われたことはなかったのですが、自分から将来のことを考え始めたのは、普段から地元や両親のことが頭から離れることがなかったからかもしれません。妻もその思いに賛同してくれたため、次の行動に移すことが出来ました」

●移住には勇気と覚悟
「家庭も仕事も順調だったため、それまでUターンのことなど真剣に考えたことはありませんでした。まず最初に浮かんだ心配は『仕事はあるのかな?』ということでした。たまたま実家の両親から求職の情報を受けた際に「まずは受けてみよう」と思い立って行動に移しました。その結果採用に至り、勤務していた会社にも退職の意向を伝えました。転職先が決定した時はホッとしましたが、当時の仕事がとても充実していたため、先がまったくわからない中でその環境を捨てることには勇気が要りました。自分にとっては仕事を退職する決断が一番ウエイトを占めましたね。次の仕事が決まった時は、いよいよUターンが現実味を帯びてきたと実感しました」

●子どもが母校の校歌を歌う姿を思う
「須坂市にUターンして11年目になりました。今は子どもたちを須坂市で育てられて良かったと思っています。市内の臥竜公園や動物園の遊園地もよく利用しています。須坂市には里山も川もあって景色の変化が日々感じられます。子どもたちも思いっきり体を動かして遊ぶことができています」

「Uターン以前の暮らしを思うと、須坂市の生活は都会の便利さには適いません。でも不自由さはないですね。便利さはなくても物を買い揃えることは出来るし、変わりない生活を送れます。車はあった方が楽しめると思います。都会の日々の暮らしでは、毎日行き交う人が違って、知り合いに会うこともありませんでした。でも須坂市は毎日顔馴染みの人に会います、それが田舎なんでしょうね。須坂市は自然が多い割に、そこまで田舎臭くなくガチャガチャしていない静かな環境、まさに自分が生まれ育ったのは「生活する場所」だと思います。今後は二人の子どもたちも自分の母校に通います。同じ校歌を歌う姿を想像すると今からうれしいです」

●おわりに
今回、Kさんの取材でも「先が見えず不安だった」という言葉が印象に残りました。日頃の移住相談でも、多くの方が抱えている課題は、移住先での仕事の決定と決断です。Kさんも、これまでの仕事を退職していいのか、この先は本当に大丈夫だろうかと決断までに相当な負荷がかかったと話してくれました。先が見えないことで不安が生まれ決断できないこともあると思います。しかし、移住を果たした皆さんは、それを希望に変えて乗り越えた部分が大きいかもしれません。「生まれ育った場所に帰りたい」という強い思いが後押ししてくれるのがUターン移住なのでしょう。納得できる転職もその思いが背中を押してくれるのかもしれません。

(須坂市移住・定住アドバイザー 豊田貴子)

2020/11/05

須坂おもしろ人物記vol.11「相手を思い、アイデアを突き詰めるのが楽しい」

こんにちは!地域おこし協力隊の宮島麻悠子です。
須坂で活躍している方へのリレーインタビュー今回はチョークアートの花々堂・小泉和喜子(こいずみわきこ)さんです。

宮島:チョークアートとはどのようなアートなのですか?

小泉さん:チョークというと学校の黒板に書くものを想像される方が多いかもしれませんが、私が使っているのは「オイルパステル」という画材です。ザラザラした特殊な塗料を塗った黒板に塗り込んで色をのせていきます。元々チョークアートはオーストラリアで飲食店の看板やメニューボードに使われてきたものなんですよ。


〈画材のオイルパステル〉

宮島:そうなんですね!こちらのアトリエにもおいしそうなお菓子やフルーツなどの作品がたくさんありますね。こちらではこういった飲食店の看板を作ることが多いのですか?

小泉さん:お店だとやはり飲食店の看板やメニューボードが多いですね。他、個人のお客さんだと結婚式のウェルカムボードや喜寿・古希などのお祝いの似顔絵を描くことが多いです。コロナの影響で対面でお祝いをする機会は減ってしまっていますが、直接会えない代わりにギフトとして注文してくださる方が増えています。



〈カラフルで楽しい作品〉

宮島:手描きのあたたかみがあって素敵な作品ですね。食べ物なんて、本物よりおいしそうかも(笑)

小泉さん:チョークアートがいわゆる普通の絵画と違うのは、マーケティング要素がある点なんですよね。飲食店の看板が発祥だから、それを見たお客さんに「食べたい、買いたいと感じてもらう」ことが重要で、自己表現はその後についてくるもの。だから、依頼主さんのやりたいこと、解決したいこと、それを見る人に感じてほしいことをとことん突き詰めて作品に昇華させるんです。それはお店の看板でも、似顔絵やウェルカムボードでも共通していますし、チョークアートの一番の魅力だと思っています。

宮島:なるほど〜。広告の制作みたいですね。他にもチョークアートの魅力はありますか?

小泉さん:絵だと写真ではできないことも表現できるのが楽しいです。あとは、ワークショップやレッスンも行っているのですが、易しい題材で基本的な技法や理論が分かれば、絵の経験が少ない方でも上手に描けるのが良いところですね。


〈左側のマカロンと右側のマカロンは下書きは同じ大きさだが、陰影の付け方で平に見えたり膨らんで見えたりする〉

宮島:立体的に見せるのは難しそうかと思いましたが、コツをつかめば比較的挑戦しやすいんですね!しかしながら小泉さんがここまでのレベルになれたのは、元々絵の才能があったからじゃないですか?

小泉さん:いやいや、そんなことないですよ(笑)絵は小中学校では「得意な方」だったかもしれませんが、美大に行って絵画を生業にしたいとは思わなかったです。食べ物が好きだったので、東京の大学で食物科学を勉強し、そのまま東京で食品メーカーに就職し、商品開発やマーケティングに携わっていました。この仕事はとても面白かったのですが、同じ会社に勤めていた夫が「地元(須坂)に帰りたい」というので、2010年3月に須坂に移住してきました。

宮島:小泉さんも移住してきたんですね!ちなみに小泉さんがチョークアートを始めたきっかけは何ですか?

小泉さん:2006年に結婚式をする少し前、ウェルカムボードをどうするか考えていた時に、テレビでチョークアートのウェルカムボードを紹介していたのを見て、初めてチョークアートを知りました。その時は特にすぐやってみたいとは思わなかったのですが、ハンバーガー屋さんめぐりをしていた時にチョークアートの看板を見て、おいしそうなビジュアルに感動し、習い始めたのが2009年の夏でした。チョークアートの考案者・モニーク先生に直接似顔絵の技術を習いにオーストラリアにも短期留学して、のめりこんでいました。

宮島:ウェルカムボードを見てもチョークアートをはじめようと思わなかったのに、食べ物の看板を見てスイッチが入るところが、食べ物好き感ありますね(笑)この仕事で大切にしていることはありますか?

小泉さん:作品を制作する時も、生徒さんに教える時も、相手を想像することですね。何がしたいのか、どう感じてもらいたいのかをよく考えます。作品に取り掛かる時も、手を動かす前に分析したり、イメージをふくらませる時間をしっかり取ります。あとは、新しいことを取り入れること。最近は黒板に描けるマーカーを使う手法を始めました。オイルパステルよりも安く・早くできるので、もっと気軽にチョークアートを使いたいという需要にも対応できるんです。まあ、私自身が新しいことを取り入れないとつまらないから、というのもありますが(笑)本当に好きなことしかやってないです。楽しいのが一番!


〈日当たりのいいアトリエ〉

宮島:本当に好きで、楽しんで描いていらっしゃるのが伝わってきますね。今度10周年記念の個展も開催されるんですね。

小泉さん:そうなんです。川中島のギャラリーで開催します。初心者向けのワークショップもやるので、ぜひお越しください!

宮島:さて、楽しいお話をたくさんありがとうございました。次の方を紹介していただけますか?

小泉さん:カップケーキやバースデーケーキが大人気のTEMO.jpの小林恵梨子さん。先日お店の看板も描かせてもらったんですよ。

宮島:ありがとうございます!というわけで次回のインタビューはTEMO.jpの小林恵梨子さんに決定しました。
お楽しみに!!

チョークアートの花々堂
住所:須坂市大字須坂1445-8小泉ビル2F
電話:026-405-6670
Eメール hanahanadow@gmail.com
https://linktr.ee/hanahanado
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チョークアートの花々堂*10周年記念個展
Chalk art +α
期間:2020/11/19(木)〜24(火)
時間:10:00〜18:00 ※初日は13:00〜、最終日は15:00まで
場所:ギャラリータカハシ川中島
   長野市川中島町原1392-10(額縁のタカハシ2F)

◎初心者向けワークショップ
期間:2020/11/22(日)、23(月・祝)、24(火)
時間:各日10時〜、13:30〜(約1.5時間)
参加費:2,700円(税込)※材料費込み
完全予約制
お問合せ・ご予約はEメール hanahanadow@gmail.com まで
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(須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子)

2020/10/20

<移住者インタビュー>東京都民から須坂市民になって分かったこと

須坂市で転職先が決まったのを機に2019年4月にご夫婦とお子さんの3人で東京から移住されたNさん。須坂市に移住して1年半が経過した今、移住後の率直な感想をお聞きしました。移住を検討中の皆さんは、ぜひ参考にしてください。
☆文章中の素敵な写真はNさんが須坂市に移住してから撮影したものです

日本さくら名所100選の臥竜公園の桜

●移住しようと思った理由と目的
「都内に住んでいた時、希望していた保育園に入れなかったことが移住のきっかけです。その時に子どもの教育環境について考えた結果、移住をしようという決断に至りました。私も幼少期は富山県で育ち、妻も長野県出身だったので、転職するということ以外はハードルが低かったです。妻の実家のある東信地方と北信地方を中心に4市ほど検討しましたが、中でも須坂市の移住相談では大変お世話になり、転職先とのご縁もあって須坂市への移住を決めました」

千曲川堤防付近の桜並木

●須坂市の生活について
「とにかく便利だということにつきます。スーパーやコンビニ、ドラッグストアが市街地の中心部にまとまっていて、暮らす分には困ることはありません。ただ、公共交通機関は都会と比べると便利とは言えないので車は必須です。子育てに関しては、保育園や幼稚園がとても充実しており、各園が自然の中で遊べるよう工夫をしているので、移住してよかったと感じています。娘も幼稚園が大好きで、毎日楽しそうに通っています。また、蔵の町並みやレトロな雰囲気のあるお店が多く、私は須坂の景観がとても好きです。市街地の建物は老朽化でくたびれている感じのものもありますが、反面すごいポテンシャルがあると感じたのも移住の決め手の一つでした。古さを生かしたリノベーションが増えていくことに期待しています」

須坂市動物園のカンガルー

●移住してメリットに感じたこと
「前職では残業が多めで、深夜や早朝に帰宅することも多く、身体にも大きな負担がかかっていました。転職したことで不規則な生活リズムは改善されましたし、片道10分の通勤時間のおかげで通勤時間にかかるストレスは減り、子どもと触れ合う時間が増えました。また、家賃はとても安く、食生活の部分では野菜や果物がとても安くて美味しいので食卓が豊かになりました。シャインマスカットがワンコインで買えることに驚いています。車は必需品ですが、道路がごみごみしていないので気軽に出かけられます」

市内に広がるブドウ畑

●移住してデメリットだと感じたこと
「当たり前ですが、レジャー施設やおしゃれなお店は都心に比べて少ないです。また、県外でも飛行機を使うくらい遠くに行く場合は、一度東京に出なければならないので、少々大変だなと感じています。生活費は、水道光熱費が都心部のほうが安く、特にガス代・水道代が違いました。それでも家賃が安いので、総合的には須坂市の方がはるかに安いです。ゴミに関するマナーは東京と比べると厳格だと感じました。未だにごみ指定袋に名前を記入するのは抵抗がありますね」

須坂クラシック美術館にて

●休日の過ごし方
「須坂市内にはインターチェンジがあって車のアクセスが良いので、市外に出ることが多いです。県内各地や子どもの好きな水族館のある新潟県上越市などへ行ったりしています。おしゃれなお店やおいしい食事処、カフェを探すのが趣味なので市内外で楽しんでいます。温泉にもよく行きますが、子どもと行くのであれば、須坂市内の日帰り温泉施設「湯っ蔵んど」をおすすめします。温泉以外にもおいしいジェラート屋やパン屋もあるので、お気に入りです。コロナ禍ではアウトドアの時間を多く設けました。長野県内はキャンプ場が多いので密を避けて楽しむことができました」

須坂市内のお気に入りのカフェ「カフェ・ル・パニエ」


濃厚ぶどうジュースがおいしい

●これからの須坂について
「少しずつではありますが町が若返りしている感じはあります。若い人が増えていけばもっと変わっていくと思うので、今後も移住者が増えてくればいいなと思っています。先の話になりますが、須坂長野東インターチェンジ周辺は、3年後に県内最大規模のショッピングモールが誕生する予定です。北信地方の人のみならず県内の経済に大きな影響を与えると思っています。須坂が生まれ変わる一つの要因になってくれると期待しています」

須坂みんなの花火大会

●インタビューを終えて
今回体験談を語ってくれたNさんは、移住して良かった面も悪かった面もきちんと理解し納得したうえで前に進もうと頑張っています。移住を叶えたとしても、それはゴールではありません。移住は人生の転機であり通過点。須坂市の未来を語ることができるNさんは素晴らしいと思いました。須坂市に移住して良かったと振り返られる人生を送ってほしいと願っています。

峰の原高原のとんぼ

(須坂市移住・定住アドバイザー 豊田貴子)

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