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投稿の詳細: 須坂おもしろ人物記vol.14「自分の山の間伐材で自分で建てたログハウス」

2021/05/06

須坂おもしろ人物記vol.14「自分の山の間伐材で自分で建てたログハウス」

★自身で育てた間伐材でのログハウス作りに,学生との交流の場の提供も!楽しみが尽きない自由人

こんにちは!地域おこし協力隊の宮島麻悠子です。
須坂で活躍している方へのリレーインタビュー、今回は篠塚久義(しのづかひさよし)さんです。

宮島:ここはログハウスですか?もしかしてご自身で建てたのですか?

篠塚さん:そうそう。うちの山の間伐材で、平成4(1992)年に自分で建てたんですよ。春先に間伐して、冬が来る前に出来上がった。この他にも6〜7軒建てたかなあ。他には平成5(1993)年に東中学校の前のバス停も間伐材で建てたんだよ。


<インタビューを行ったログハウス⋆テーブルの下にはストーブがあって、とても暖かい>

宮島:材料からご自身で育てたとは、すごいですね!どうしてログハウスを作ろうと思ったのですか?

篠塚さん:あれは平成2(1990)年4月28日、仕事で長野市に通っていた時、ラジオで「私は山小屋を3つ持っていてどうのこうの」っていう話を聞いて、うちにある間伐材を腐らせるくらいなら自分でも作ってみようと思って。専門的なことを人について教えてもらうのが嫌いだから、チェーンソー1丁で手を動かしながら作っていったよ(笑)


<これまでに篠塚さんが建てたログハウスの一部>


<仁礼地区・東中学校前のバス停>

宮島:それでできてしまうのがすごいです!それにしても、間伐材がたくさん出るんですね。

篠塚さん:うん。人の手で植林した山は適度に間伐しないと、木が密集しすぎてしっかり根が張れなくなって太い木に育たなかったり、土砂崩れの原因になるんだよ。それに、老木と若木ではCO2の分解能力も全然違うし。今は価格の安い輸入材がたくさん入ってくるようになって、国産材があまり使われなくなっているけど、材さえ選ばなければ国内の木材の需要を賄えるくらい日本には木材がたくさんあるんだよ。

宮島:なぜこんなに日本の林業は廃れてしまったのでしょう?

篠塚さん:やはり林業にかかる人件費の高騰と、輸入材による価格破壊でしょう。間伐のコストは上がって行くのに、国産材の値段は変わらないどころか価格競争で下がっていった結果、林業をやればやるほど赤字になってしまうようになった。今や国や自治体の補助金(間伐にかかった費用を補助する等)なしでは林業が成り立たなくなってるんだよ。

宮島:そうなんですね。でも本当は輸送のコストやそれにかかるエネルギーを考えると、国産材を使った方が良さそうですよね。

篠塚さん:木材でも食材でも地産地消が一番いい。でもみんな「要るもの」より「欲しいもの」を買ってしまう。その土地で育った木材はよそから持ってきた木材よりずっと長持ちするし、生まれ育った場所で採れた食べ物が身体に合わないことは中々ないと思うしね。

宮島:もっと安く、もっと早く、もっとたくさん、を追い求めすぎると、どこかで無理が生じてしまうんですね。ところで、篠塚さんが持っていらっしゃる古民家を蔵の町並みキャンパスの題材として提供されているんですね。

篠塚さん:東京にある文化学園大学との「古民家再生プロジェクト」は2010年からやっているよ。4泊5日で地元の職人さんの指導のもと、座敷の床を張り替えたり、土間の補修をしたり、台所を拡張してきれいにしたり。他、郷土料理を一緒に作ったり、逆に大学の方から天然染色の仕方を教えてもらったりと、地元の方と交流する場を設けています。今もプロジェクトに参加した元学生が訪ねてきてくれたり、交流が続いているのが嬉しいね。


<古民家再生プロジェクトで学生が改修した座敷と台所>


<縁側も学生が制作した>

宮島:素敵ですね!交流といえば、仁礼の公会堂で交流会を主催されているとか。

篠塚さん:「仲良く話しやんしょう会」というカフェを平成28(2016)年頃から2ヶ月に一度開催していました。ここ最近はコロナの影響でやれてないんだけどね。参加費500円で、自分で作ったお米や穀物を使ってひんのべ等の郷土食を作り、寄り合って話しをする会。(前回インタビューした)山上さんがきっかけで結婚した木島平村の女性がやっていたカフェが大元で、分家みたいな感じ。地域の人や古民家再生プロジェクトで関わった学生、地域おこし協力隊など、色んな人が交流できる場なんだ。落ち着いたらまた再開したいと思ってるよ。

宮島:楽しそうですね!最後に、人生において大切にしていることは何ですか?

篠塚さん:一番は誠実・人に嘘をつかないこと・人に親切にすることかな。あとは生きる楽しみを持ち続けること。どんなエリートでも、定年したらただの人。そうなった時に幸せでいられるかどうか。子どもや学生と関わるのが楽しいし、地域の歴史文化を案内するために仲間と古文書の勉強をしているのも面白いよ。


<心に残った言葉を書き留めている>

宮島:生きる楽しみを持ち続けていたら、暇つぶしする暇なんてありませんね(笑)たくさん楽しいお話をありがとうございました。

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篠塚久義 
TEL 026-248-3299
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さて、2018年10月からスタートしたこのリレーインタビューも今回で最終回となりました。私の人見知りが原因で(ほとんど信じてもらえないけれど笑)次にインタビューする方を紹介してもらう形式で始めましたが、思いも寄らない方向へと広がり、楽しい出会いがたくさんありました。これまでインタビューを受けてくださった方、記事を読んでくださった全ての方へ感謝申し上げます。

ありがとうございました。

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The secrets of SUZAKA 信州・すざかのないしょ話

(須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子)