信州須坂移住支援チーム

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投稿の詳細: 須坂市地域おこし協力隊 日下未夕の「峰の原高原へお出かけください♪」

2020/09/23

須坂市地域おこし協力隊 日下未夕の「峰の原高原へお出かけください♪」

「だいすき、みねのはら!」

こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。9月後半になり、峰の原高原では白樺やナナカマド、レンゲツツジなどの黄葉・紅葉が進み、秋の深まりを感じます。周りでは、「昨晩は床暖房を入れたよ」「薪づくりをはじめなきゃ!」等、冬支度の様子も耳にするようになりました。
今回は、2020年9月をもって地域おこし協力隊を退任することになりましたので、峰の原高原との出会いや地域おこし協力隊として過ごした間の気づきや想いを綴らせていただきます。この原稿を作成しながら、「やっぱり峰の原高原が好きだな」と思いました。この記事を読んでくださった一人でも多くの方に「峰の原高原に行ってみたい!」「久しぶりに行ってみるか!」と思っていただけると本望です。


●はじめまして、峰の原高原
私が初めて峰の原高原を訪れたのは、2016年4月17日、約四年前のことでした。大学入学を機に初めて長野県を訪れ、「長野県らしいサークルに入りたい!」と思い温泉同好会に入会し、その初めての活動の帰り道、「星を見に行こう!」と先輩方と立ち寄ったのが真夜中の峰の原高原でした。その時は「プラネタリウムより星が見える!」「長野市の夜景きれい!」と感動したことを覚えています。この時は「峰の原高原」という名前も知らず、三年後“暮らす場所”になるとは想像もしていませんでした。

●知ってほしい、来てほしい、再訪してほしい
大学1年生の後期、講義で峰の原高原を訪れました。ペンションオーナーとお客さんの高齢化、ペンション数の減少、空きペンションの増加やそれに伴う景観問題…。様々な課題に直面している現状を目の当たりにし、「峰の原高原のことをもっと知りたい!」と思い、大学2年生から峰の原高原をフィールドに学ぶゼミに所属しました。ゼミ生とともに考えた峰の原高原の弱みは「知名度の低さ」でした。そのためまずは峰の原高原を知ってもらい、来てもらおうと、「ペンションごはん会」や「Mr.ヌーキー大作戦」などの学生対象の企画を行っていました。この頃から地域の方々に企画に協力していただいたり、観光協会のイベントのお手伝いをさせていただいたりと気がつけば月に1回以上は峰の原高原を訪れていました。


ゼミ活動を進めるうちに「また峰の原高原に行きたい!」という声が少しずつ出るようになりましたが、“車があれば”“イベントがあれば”“知り合いがいれば”という条件付きでした。この時、知ってもらえても、来てもらえても、再訪してもらえないと地域の持続に繋がらないと思い、「空きペンションを利活用してふらっと立ち寄れる場所づくりをしよう」と地域おこし協力隊に志望しました。そして、多くの方々のご支援があり、2019年4月、大学に在学しつつ地域おこし協力隊として活動を始められることになりました。

●峰の原高原での日常
上記のように意気込んで地域おこし協力隊になった私でしたが、実際は大学連携として学生向け企画の立案・実行や峰の原高原の案内をしたり、SNSや須坂新聞で連載をさせていただき日々の様子を発信したり、繁忙期となる8月の間に観光案内兼休憩スペースを設置したり、地域の環境整備事業に参加したり、観光協会のイベント補助をしたり、空きペンションの修繕・整備をしたりと様々な業務を行う日々でした。




協力隊となり半年が過ぎた頃から、「自分が必要だと思うもの」と「地域が必要としてるもの」の差異が少しずつ見えるようになり、地域の現状を見間違えていたと痛感しました。大学の講義で学んだり地域の方のお話を聞いたりする中では、「最盛期と比べるとペンション数が減少している、高齢化している地域」というネガティブな印象でしたが、「ココの人はココが好きで日々の暮らしをそれぞれのペースで満喫されていて、過ごされている地域」というポジティブな印象に変化しました。その中で私が当初考えていた「空きペンションを利活用したふらっと立ち寄れる場所」は、ペンション一軒一軒がそれだなと思うようになりました。これは私がココに住んでいるからという訳ではなく、ペンションオーナーさんがふらっと来た方から「この辺りに喫茶店などありますか」と尋ねられた時に、「峰の原内にはないんですよ。ですがうちでもよかったらどうぞ、大したお構いはできませんけれど」こんな日常がココの日常だったのです。このようなことを何度か見聞きするうちに、きっと私がすべきことは、峰の原高原の存在をただ知ってもらうことではなく、峰の原高原の人を知ってもらうことだと思いました。人を知れば、ハコがなくたって、その人に会いにくればいいのだから。そこに気が付いてからは、一緒に活動してくれている学生たちを地域の方にできるだけ会わせられるような機会をつくることを念頭に置くようになりました。そうすると、私がココからいなくなっても、学生が地域の方に顔を出すことで、何かの時に役に立てることがあると感じたからです。とはいっても私自身、きちんとお話できた方はココの地域のほんの数軒の方々に限りますし、学生に会わせることができたのも同様だと思います。ただ、少しでもすることが、地域の持続に繋がるのではないかと思います。“地域”や“観光”を学ぶ中で、観光資源は人、と感じてきましたが、地域おこし協力隊になり実感することができました。特に、ペンションを営む方は人好きの方が多く、高齢でペンション業を辞められたとしても、人好きの部分は変わらないぶん、老若男女問わず、ペンション業をするか否か問わず、人が結びつきやすく、地域外の人でも入りやすい地域なのではないかと思います。余談ですが、この夏に数軒のペンションでペンション業のお手伝いをさせていただきましたが、ペンション業はとにかく体力勝負だと感じました。私が言うのも差し出がましいとは思いますが、ペンション業を営みたいと考えられている方は“いつか”ではなく、“できるだけ若い時から”始めることをお勧めします。そして人好きの方々ですから、きっと様々なことを教えてくださると思います。

●自分が暮らす地域
“峰の原高原をフィールドに学ぶ学生”と“峰の原高原の地域おこし協力隊”一番の違いは、峰の原高原に自分の暮らしがあるかどうかだと思います。私はとてもありがたいことに、学生時代お世話になった方にペンションの経営は辞められたけれど峰の原高原が好きで住んでいるご夫婦を紹介していただき、一年半の間、居候をさせていただきました。そうすると、学生企画をするときにお世話になりづらい「観光協会や旅館組合に所属していない方」とお会いすることができました。また、日々のペンションのメンテナンスやお庭のお手入れ、雪かきなど、ココの暮らしの実情を知ることができました。さらに、居候で一人じゃないからこそ、新しい暮らしで様々な発見や戸惑いがあった時に「これは何ですか」と聞くことができ、少しずつ地域を知ることができたと思います。地域に自分の暮らしがあって初めて自分事として地域のことを知ったり理解したりできるのだと思います。ココに出逢えたこと、暮らせたことに感謝です。


●これから
「山登りもスキーもテニスもしない…どうしてココが好きなの?」
度々質問されました。気が付いた時には峰の原高原に引き込まれ、ハマっていました。私にとっては“高原に暮らすこと”そのものが驚きのことで、来るたびに変わる景色の色や地域の人の顔が見える温かさが心地よかったのかなと思います。
本来ならば、協力隊自身の経験を活かして、地域を盛り上げる活動をするのが地域おこし協力隊なのではないかと思いつつも、私はココで多くの経験を積ませていただきました。ココでの経験は、協力隊活動にとどまらず、これからの暮らしや人生で大切にしたいモノコト、価値観など多方面にわたりました。きっとどのようなこれからを過ごすにしても活きてくるものだと思います。そして何より、地域おこし協力隊としての活動は終了となりますが、峰の原高原が好きという思いは変わりません。これからは違う形で峰の原高原と関わることができたらなと思います。

●おわりに
―この地域をなくしたくない、もっとたくさんの人に知ってもらい、実際に来て、感じてほしい、というのを出発点に、これから活動していきたいと思います―
これは、地域おこし協力隊として一番初めに書いたメールマガジンの記事で自身が綴っていた言葉です。協力隊活動の中で、ココに住んではいないけど、定期的に訪れたり見守ったりしている「峰の原高原好きの方々」がいることを知りました。だからこそ私は「この地域は続いていく」と思います。そして私もその一人として、峰の原高原と関わっていきたいと思います。

初めての方も、再訪される方も、きっと何か心に残るものを峰の原高原は与えます。
ぜひ、峰の原高原にお出かけください♪

さいごになりますが、様々な形でご支援、ご声援をありがとうございました。
須坂市と峰の原高原の繁栄を心から願っています。
だいすき、みねのはら!

(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)