今年の大河ドラマ「べらぼう」の放送もあり、江戸時代の出版文化や当時の人々の読書事情に興味が集まっていますが、須坂市文書館が収蔵する江戸時代の本から、当時の人々がどのような本で学び、教養を高め、また読書を楽しんでいたのかの展示を行います。
江戸時代の庶民は文字を読めなかったのではないかとの誤解もありますが、識字率は6割を超えていたともいわれています。各地で寺子屋が作られ、生業や生活に必要な「読み書き」を学び、そして娯楽として読書を楽しんでいました。
そうした素地と出版技術の発達などにより、江戸時代には様々なジャンルの本が出版されました。そして、江戸、大阪、京都などでつくられた本が須坂の旧家(武家・商家・農家)に残されています。当時の人々はどんな本で学び、また楽しんでいたのかをご覧いただけます。
1 会 期: 7月3日(木)~7月21日(月・祝)
2 開館時間: 9時~17時(旧上高井郡役所の開館時間とは異なります。)
3 会 場: 文書館展示室(旧上高井郡役所内)
4 観覧料: 無料
5 展示内容
論語注釈書、往来物(寺子屋などで使われた教科書)、俳句、漢詩、狂歌本、草双紙、歌舞伎床本、江戸絵図など
◎蔦屋重三郎の耕書堂が出版した本で、北斎が耕書堂の店先を描いている狂歌本や須坂藩11代藩主堀直格の直筆本もあります。