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投稿の詳細: 2024「須坂に残る戦時資料」展 展示資料紹介1

2024/07/24

2024「須坂に残る戦時資料」展 展示資料紹介1

12:01:19, カテゴリ:  

2024「須坂に残る戦時資料」展 -ポスター・絵葉書・写真類と著名画家たち-
展示史料紹介

(展示紹介)
須坂市文書館では、2022年から「須坂市に残る時争資料」展として、市民からご寄贈いただいた日中戦争前後に戦意高揚・戦費調達などのために国策宣伝として作成・発行されたポスター及び『寫眞週報』(グラビア誌)などの展示を行ってきました。
ポスターなどの原画制作には好むと好まざるとに関わらず、多くの画家たちが関わっていました。題材も戦闘場面、兵士、戦艦などを描いたものから、出征した父が不在の家族像を描いた「銃後」の作品、国威を示唆する富士山などを描いたものもあります。
本年の展示では、こうした様々な意味合いで描かれたものの内、横山大観や竹内栖鳳など著名な画家を中心に、ポスターの原画制作で名を挙げた図案家の作品を展示しています。
また、画家たちの絵画は大画面で広く周知を図るポスターだけでなく、絵葉書にもなり戦費調達に貢献しました。そうした絵葉書と、当時の世相を表す写真類も展示しています。
展示期間中、展示史料の紹介を3回にわたって行います。
今回は著名画家が描いたポスターの中から、戦闘場面や兵器などを描いたものではなく、同じテーマを描いた著名画家四人のポスターを紹介します。

昭和15年改訂版「現代画家番附」日本画家欄の関東之部で一番高額の9千円を付けているのが「横山大観」です。関西之部では竹内栖鳳が一万円と一番の高額を付けています。
今回展示のポスターでは2人とも「国民精神総動員」をテーマとしたものになっています。これは、当初からポスターの原画として描いたものではなく、原画を文部省に寄付したところポスターになったためです。

【現代画家番付】

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【横山大観:天壌無窮、揮毫:近衛文麿(内閣総理大臣)】
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【竹内栖鳳:雄飛報国之秋、揮毫:本庄繁(陸軍大将)】
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戦争の長期化により傷病軍人や出兵家庭の支援・理解を深めるため軍事保護院発行のポスターを小室翠雲、川端龍子が描いています。
【小室翠雲:沸き立つ感謝 燃え立つ援護】
komurosuiun

【川端龍子:守れ興亜の兵の家】
kawabataryuushi

次回は「献納飛行機絵葉書」についてご紹介します。

◆ギャラリートーク開催
展示を行った文書館専門員のギャラリートーク
1 日 時 8月25日(日) 午前10時~11時
2 定 員 10名(先着順)
3 申込み 文書館まで申し込んでください。
  文書館tel 026-285-9041(平日8:30~17:15)