須坂市小河原のプルーン畑の中に、「一等三角点 須坂基線西端」がひっそりと立っています
現代のようにGPSやレーザーで測量を行うことができなかった明治時代、地図作りの原点となったのが三角測量です。
三角測量とは、数学の正弦定理《三角形の一辺の距離とその両端の角度がわかれば、残りの距離は計測できる》という公式を利用したもので、その基準点が三角点です
この三角点は、中部地方の陸地測量の5万分の1地形図を作る最初の一辺です。三角点と三角点を結んだ直線を「基線」といい、明治時代、日本国内全体で14本の基線が設定されました。須坂基線は日本で9番目に設定されたもので、その西端が須坂市小河原にある「一等三角点 須坂基線西端」です
ここは、平坦で周囲の山々の見通しがよいことから選定されたと考えられます。驚くことに現在計測しても誤差が16㎜しかなく、当時は日本国の威信にかけた測量だったといえます。日本の歴史の一端を物語る大変貴重な歴史的資料です
(一等三角点 須坂基線西端)
今回、「今も現役『須坂基線』みんなを守る三角点」をテーマに公開講座「須坂基線」が開催されます。大勢の方のご参加をお待ちしています。
開催日 平成24年8月1日(水)午後1時~4時30分
会 場 須坂市文化会館メセナホール (小ホール)
〒382-0098 須坂市墨坂南4-5-1 ℡ 026-245-1800
受 付 12:00~
開 演 13:00 開会セレモニー
講 演 13:30~16:30
1部 「今も現役「須坂基線」経緯度の話、地図ができるまで」
国土交通省国土地理院 宮本純一氏
2部 「地図を読む[須坂基線]から作られた上高井の地図」
信州大学名誉教授 吉澤孝和氏
3部 「須坂基線~世界測地系第Ⅷ系原点へ」
長野県公共嘱託登記土地家屋調査士協会
三原 雅氏
展 示 測量機器の変遷
参加費 聴講無料。事前申し込み不要です。
主 催 長野県土地家屋調査士会
お問合わせ 生涯学習スポーツ課 ℡ 026-248-9027
(チラシ表)
(チラシ裏)
※詳細はこちらをご覧ください。(長野県土地家屋調査士会ホームページ)
http://nlb.or.jp/
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