版画美術館ではいつもアトリエでいろいろな版画の教室を開催していますが、
今年から初めてのこころみとして、地域公民館に「おでかけ」して版画教室をおこないました
先週は豊洲地域公民館に、今週は井上地域公民館におじゃまし、「消しゴムはんが」をつくりました
豊洲地域公民館では図書室で…
井上地域公民館では、講堂で
初めて彫刻刀を使う子たちもいましたが、慎重に上手に彫ることができました
みんなしんけん…
すてきなスタンプができました!!
開催中の企画展「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」もいよいよ10月29日(火)までと、終わりが近づいてきてしまいました
川上澄生の《わが願ひ》 (鹿沼市立川上澄生美術館蔵)
「われはかぜとなりたや…」せつない恋心をうたった詩も
谷中安規の《妄想》シリーズ
(飯田市美術博物館(日夏耿之介記念館)蔵)
9月29日には、展覧会に出品していただいている木版画家の田嶋健さんを講師にお迎えして、「彫らない版画でメッセージカードをつくろう」という版画体験教室をおこないました
体験教室の最初には、展示室にて田嶋さんのスペシャルトーク☆
こちらは彫らない版画の見本を刷っているところです
皆さんすてきなカードができました!!
体験教室の様子は「須坂名所めぐりブログ」でも紹介してくださっています
http://blog.suzaka.jp/sightseeing/2013/09/30/p24740
10月に入ってからは、週末ごとに版画教室がありました。
ここで一気に!ご紹介します
まずは、木版画教室
9月から全4回で作ってきましたが、ついに最終回。皆さんの力作が完成!
続いてシルクスクリーン教室
今回も、紙に刷るだけでなく、バッグにも刷りました。オリジナルマイバック☆
そして先週末はリトグラフ教室でした
こちらも皆さん力作ぞろい!
11月には9・10日(土日)にメゾチント教室があります
銅版画の技法のひとつで、ハガキ大の小作品をつくります
初心者大歓迎!ご興味ある方はぜひお問合せください
須坂版画美術館 電話026-248-6633
須坂アートパークの「恋人の聖地」モニュメントは
この9月で設置2周年を迎えました
年に2回、春分の日と秋分の日前後はハートの影がきれいな形になるというモニュメントです
今年の秋分の日は、須坂市観光協会のイベント
「絹の里・須坂で 絹婚式」がおこなわれました♡
結婚12年目を「絹婚式」というのだそうです
12組のご夫婦がご家族と一緒に参加されました
版画美術館でも、秋分の日にあわせて、
開催中の展覧会「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」の関連事業がありました
9月21日は、河野実さん(鹿沼市立川上澄生美術館館長)の講演会
川上澄生を中心に、実際に展示している作品の前でもお話ししていただきました
9月23日は、「メセナの風 ラブソングだけのコンサート」♪♪
シンガーソングライターの高橋あず美さんのすてきな歌声がホールに響きわたりました
まだしばらくはモニュメントの影はいい感じです!
お昼前後の時間が見ごろです
「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」は
10月29日(火)まで開催中☆☆
(*谷中安規の「妄想シリーズ」は、10月1日までと10月3日からで作品を入れ替えします)
ご来場お待ちしています!
9月5日より開催しています
「版画にこめたメッセージ ~片思い、妄想、失恋、ブロマンス!」
(10月29日まで)
須坂アートパークの「恋人の聖地」モニュメント2周年を記念して、
片思いや失恋などの切ない思いを版画にあらわした作品を特集しています
川上澄生《ローマ字初夏の風》1926年 鹿沼市立川上澄生美術館蔵
☆背景に刻まれた文字は実はローマ字です 想いをよせる女性のまわりに吹く風になりたい、という切ない恋心が詩にこめられています…
谷中安規《妄想E》1925年頃 飯田市美術博物館(日夏耿之介記念館)蔵
*展示期間~10月1日まで
谷中安規《妄想F》1925年頃 飯田市美術博物館(日夏耿之介記念館)蔵
*展示期間10月3日~29日
☆幻想と妄想の世界を独特の作風で描いています
放浪癖があったことなどいろいろなエピソードが伝えられている谷中安規ですが、
居候先の友人の妹に片思いし、失恋の痛みを忘れるためか(?)
夜な夜な裸で踊ったという話を本人が回想して書いています
『月映(つくはえ)』1914~15年
☆「ブロマンス」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ブロマンスとは、brother と romance とが合わさった言葉で、男同士の友情、絆をあらわします
深い絆で結ばれた親友同士の恩地孝四郎、田中恭吉、藤森静雄の3人がつくった版画集はまさに「大正時代のブロマンス!」
家族や友人との死別や、仲間の田中恭吉が肺結核のため23才の若さで亡くなったことから、それぞれが感情や想いを刻んだ木版画は、100年近いときをへてもみずみずしく切ない想いにあふれています
田嶋健『あいうえおとこ あいしたおんな』より《え え》2010年
最後のセクションで紹介するのは、現在活躍中の版画家、田嶋健の作品です
「あ、い、う、え、お」の一字ずつで語られる男女の恋模様… などなど
別れや失恋を描いた作品は、切ないなかにもユーモアがあふれています。
胸が痛むけれど、つい微笑んでしまう、、 そんな魅力の作品です
☆講演会、コンサート、版画体験教室もあります
http://www.culture-suzaka.or.jp/hanga/event.html
版画家たちのせつない想いがこめられた作品に
きっとどこかで共感していただけることと思います。
皆さまのご来場をお待ちしています
7月から8月はじめにかけては、いろいろな版画教室やコンサートなどのイベントがありました
ここでかんたんに紹介しますね
7月6日、7日の週末は、エッチング教室がありました。
講師の北野敏美先生。講評のようすです
7月13日には、開催中の企画展「鈴木敦子・岩佐徹展」の関連事業として
版画体験教室「小さな木版画をつくろう」(講師:鈴木敦子)がありました。
ニスを塗ったりニードルで線をひっかいたりする方法を取り入れて小作品をつくりました
7月27日には、ミュージアムコンサートと、アーティストトークがありました♪
コンサートは宮下静香さん(チェンバロ)と加藤文絵さん(メゾソプラノ)♪
素敵な音色にうっとり
その後、企画展出品作家の岩佐徹さん(木版画家)のアーティストトーク
作品について、また技法についてもお話いただきました
7月28日には、岩佐徹さんによる木版画体験教室「木版画でつくる空」がありました
板を彫らないで刷りを重ねるだけの作業、「ぼかし」や「刷毛目」を体験しました
8月4日は「子ども版画教室」☆☆
講師は樋勝朋巳さん
かんたんな版画で色紙にもようをスタンプし、
その紙を箱に貼って宝箱をつくりました
大切なものをしまってくださいね
現在は9月7日からはじまる木版画教室のお申込みを受付中です☆
そして企画展「清宮質文展」と同時開催「鈴木敦子・岩佐徹展」を
9月2日(月)まで開催しています