カテゴリ: 須坂クラシック美術館, イベント情報, 季節, 展示, 当館建物のみどころ(歴史的建物・町家建築)

2014/11/09

きもの日和in信州須坂2014開催しました

11月3日に行われた「きもの日和」。多くの皆さまのご参加・ご協力ありがとうございました。
当日は、クラシック美術館と笠鉾会館でいろいろなイベントを行いました。
また、芝宮神社では「えびす講」、銀座通りは「銀座通り秋まつり」で歩行者天国となり、にぎやかな一日となりました。


お集まりいただいた皆様と記念写真

恒例の「きものでそぞろ歩き」。
今年は2コースに分かれて、テーマに沿った町歩きをしました。
まずはコース①。テーマは「絹の町・面影めぐり」です。

明治から昭和初期に製糸業で栄えた町の歴史を感じながら、町をめぐりました。ガイドさんも羽織袴でキマってますよ~!
町歩きの中でも、旧越家(一番館)では、蔵の町すざか昔を語る会のご協力で越寿三郎物語を見せていただきました。

 かつて製糸王と呼ばれた越寿三郎が実際に住んだ家で、その伝記を聞けるなんて、貴重な体験でした。

つづいてコース②は「蔵の町・町家とお店拝見コース」です。
実際に立ち寄ってお店の方のお話をうかがったりもしました。


老舗呉服店「綿幸」さんの蔵。ギャラリーになっています。


古い建物を利用しているギャラリー「蝶の民俗館」さんと
宿泊所「ゲストハウス 蔵」さんの前。


「遠藤酒造」さんで試飲も:oops:

短い時間ではありましたが、各コースとも、お祭りのにぎわいとともに歩き、
わきあいあいとした町めぐりになりました。
周辺の飲食店、商店、見学施設等にご協力いただき、着物姿の方へ特典をご用意いただきました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました!

歴史的ある建物、個性的なお店、おいしい食事、
着物を着て須坂の町の魅力、たくさん見つけていただけたならうれしいですね:D

クラシック美術館館内では、お茶席と匂い袋づくり体験を行いました。

江戸千家の皆さまのご協力で、椅子を使った立礼の素敵なお茶席になりました。

匂い袋づくりも楽しく:D

笠鉾会館では、獅子舞、婚礼の打掛試着体験などがありました。

獅子舞は井上町桐里神楽保存会のみなさまのご協力です。

婚礼の打掛もこんなに豪華!
あっという間に、御姫様気分になれる好評企画でした。

楽しい「きもの日和」。
着物ってやっぱりいいね~っていう気持ちを、この須坂の町で
たくさん実感しました。

2014/10/13

秋の大虫干し会開催しました

2014年は10月11日、12日に秋の大虫干し会を開催しました。
多くのお客様のご来館ありがとうございました!

お天気に恵まれて、無事虫干しをいたしました。
何度見ても、鮮やかな光景です。

一日目

二日目は違う着物を虫干しします。

こんな素敵なお客様もお見えになりました:D

デンマークからの留学生とホストファミリーの皆さんです。
その場で着物を簡単着付け!して、日本文化を体験していただくことができました:D

次回は春、5月2日、3日頃に開催を予定しております。
お楽しみに。

2014/09/27

全文へのリンク 11:20:58, カテゴリ: 須坂クラシック美術館, 展示

須坂の華やぎ きもの展 開催中です

9月26日から、「須坂の華やぎ きもの展」が始まりました。

今回は、かつて須坂の人々が実際に着用した着物を紹介しています。
というのも、須坂市内の方や須坂出身の方の縁者の方からの寄贈品、あわせて市内の方からご出品いただいた着物たちなのです。

ご協力いただいた皆さまのおかげで、婚礼衣装はじめ、親しみある銘仙着物、男物女物の羽織、須坂でかつて織られていた須坂紬、芸妓さんの衣装までいろいろな須坂ゆかりの着物を展示することができました。
時代の一部をきりとったような着物。
地域の人が生きてきた身近な歴史や文化が感じられます。

婚礼衣装

刺繍が繊細です。

二枚重ねで着る着物

今では見られないものですね

今後もご紹介していきます。

2014/09/12

建物のみどころ 電燈

小さな部分にもぜひご覧いただきたいところがあります。

この素敵な電燈、どこにあると思いますか?

なんと御手洗いの廊下の電燈です。
ちょうどその下には、小さな手洗い場(水道)と飾り棚があります。
飾り棚はさりげなくお花を飾ることができます。

昔の御手洗いに、心遣いとゆとりを感じます。

(実際お使いいただけるお手洗いは洋式・水洗の現代人に優しい仕様です;)

2014/08/15

終戦の日に ー開催中の展示から戦争柄の着物ー

今年も8月15日、終戦記念日がやってきました。

クラシック美術館では、現在「着物で”時代”を見てみよう-昭和のきものたち-」という企画展の中で、
戦争柄の着物を展示しています。


男物の長襦袢
昔から男物の長襦袢には、珍しい柄や奇をてらったような柄を用いることが、外から見えない部分のお洒落のひとつでありました。
中には時事的な柄もあり、そのようなものの一つとして戦争柄も存在しました。


落下傘模様の銘仙
国産品の絹を用い、実用性の高い着物(比較的安価、普段着扱い、商品にならない繭や繊維の有効利用となるなど)であった銘仙は、戦時中の「質実剛健」の気風に合うともいわれ、統制がおよぶのが比較的遅かったそうです。
親しみある華やかなイメージの大きい銘仙も、戦争の時代にのみこまれた歴史をもっています。
忘れてはならないことだと思いました。


子どもも着物にも戦争柄があります。
戦艦やかわいらしく描かれた動物や兵隊さんが染められています。
現代では考えられないような柄、当時はどのようなものだったのでしょうか。
男の子の着物には、立身出世を願うものも多く、そんな意味合いや、モチーフとして「かっこいいもの」という意味があったかもしれません。

当時の人々の本当の気持ちは、今の私たちにとって想像することしかできませんが、暮らしの中に溶け込んでいた戦争のこと、関心を持ち、考え続けていきたいと思います。

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