2016年11月3日(木・祝)に、「きもの日和in信州須坂2016」を開催しました!
多くの方々のご参加、ご協力をいただき、まことにありがとうございました。
当日、須坂の町は「えびす講」や、「うまいもん市」はじめ、色々なイベントで大変にぎわっていましたよ
そんな町中を着物で歩くのは、また格別です
今年は、初めての試みとして、須坂屈指の老舗料亭「能登忠」での昼食会、続いて、笠鉾会館での「いにしえの祇園祭」鑑賞、町のそぞろ歩き、クラシック美術館での「秋の大虫干し会」見学を、着物を着て一緒に楽しむプランをご提案しました。
青空のもと、着物姿が映えますね。
さて、今回のメインイベントのひとつ。能登忠さんでの昼食会です。
おかみさんが、着物でお食事をするときのポイントなどを教えてくださり、実践しながらお食事です。
それにしても、いつも着物を着て働くおかみさん。かっこいいです!
ランチは「花籠」。秋の美しさとおいしさがあふれています。
お食事のあとは、しばしフリータイム。
近くの「旧小田切家住宅」は、糸にまつわるクラフトフェア「Ito縁市」や「うまいもん市」が開催されており、館長がご案内しました。フォトロケーションとしても素敵ですので、皆様楽しんでいただけたようです。
そして、いよいよ笠鉾会館に集合!
「いにしえの祇園祭」鑑賞です。このイベントは、笠鉾会館としても初めての試みで、普段は展示されている「屋台」の上で、実際に使っていた昭和初期の頃ように、踊りやお囃子を上演するというものです。
お囃子の方々が屋台に上り、準備万端の様子にワクワク
お囃子では、「須坂小唄」も聞けました。
”本物”の屋台の上で、子どもたちのかわいらしい舞や、湯田中から来てくださったという現役の芸妓さんの舞が見られて、感激です。
皆様と記念撮影させていただきました!
着物姿とやっぱり似合います。圧巻です。
(こちらの写真はウェブサイトよりダウンロードができます)
http://www.culture-suzaka.or.jp/kimono/index.html
クラシック美術館では、恒例秋の大虫干し会が行われていました。
大正末期から昭和期の着物約50点が公開されました。
他にも、簡単手作りのワークショップもありました。
こちらは、「着物模様で絵葉書作り」。
さすが、着物ラブな皆様の作品。素敵な仕上がりです☆
こちらでは、香り袋作り体験。中学生のボランティアさんたちも着物を着て、がんばってくれました
特設グッズ販売も、好評でした~!
着物もりだくさんで楽しかった「きもの日和」。
おかげさまで、遠方からご参加くださるかたや、毎年のようにご参加くださる方も多く、ありがたさを実感します。
「きものの似合う町」須坂で、「着物」に親しむきっかけとして、より参加しやすく、毎年楽しみになるようなイベントを目指したいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!
今回は、秘密の”抜け道”をご紹介します。
須坂クラシック美術館はもともと、呉服商や製糸業、銀行業を手掛けた
牧新七が建てた店舗兼住宅です。
商人の家ではありますが、万が一の危険に備えて二階から一階、そして外へ逃げるための「抜け道」がつくられています。
二階から見える抜け道。現在はこうして公開されていますが、もともとは隠してあったものと思われます。
突き当りの壁の下は、一階に通じています。
普段は目にすることのない天井裏の立派な梁もご覧いただけます。
見えない部分に、こんなに巨大な木材が使われていることに、驚かされます。
抜け道の出口は・・・というと
縁側づたいに進んだ座敷の裏側にあります。
扉を閉めると、こんな具合に出口を隠せるようになっています。
そして、庭の方へ出ることができるのです。
この建物が建てられたとされる明治初期は、世情が不安定であり、須坂でも「須坂騒動」(明治3年)と呼ばれる一揆が起こり、多くの商家が打ちこわしや焼失にあいました。
この家の正確な建築年は定かではありませんが、これだけ立派な邸宅の主は、
時代の中で生き抜く備えをしていたのではないでしょうか。
須坂でも桜が咲き始めた今日この頃。
本日は、『プースカフェ』で連載の「和み塾」の皆さまが、着物姿でご来館くだり、「香り袋作り」を体験していただきました。
お座敷の中は、華やかさ満開で、うれしい気分になりました。
皆さま、これからお花見でしょうかね♪
2015年9月26日(土)~12月6日(日)の会期で、須坂クラシック美術館所蔵の着物約100点を東京・六本木の泉屋博古館分館で展示する特別展「きものモダニズム」が開催されました。おかげさまをもちまして、無事会期を終了することができました。
会期中には、前期後期をあわせて1万3041名もの方々にご来場いただき、厚く御礼申し上げます。
最寄の六本木一丁目駅の出口に大きくポスターが!
展覧会の記録をこちらでご紹介いたします。
前期展示より
会期中には、監修者の長崎巌共立女子大学教授のトークがあり、大盛況となりました。
期間をとおして、着物姿の方が多いのも印象的でした。
後期展示より
クラシック美術館学芸員もギャラリートークをさせていただきました。
多くのお客様にお集まりいただき、反響の大きさに驚くほど
岡信孝先生も駆けつけてくださり、コレクションの経緯などお話をきくことができました。
また、特別協力いただいた国立文化財機構東京文化財研究所の菊池理予研究員と秩父・新啓織物の新井教央さんとの対談、ロビーで行われた「大正ロマン コンサート」など、充実したイベントが行われました。
展覧会にあわせて発刊された図録『きものモダニズム』は、好評につき東京では品切れとなりまして、お客様方には大変ご迷惑をおかけしました。須坂クラシック美術館での在庫も残りわずかとなっております。
(通信販売等については、まことに恐れ入りますが、須坂クラシック美術館026-246-6474まで、お電話でお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。)
須坂クラシック美術館20周年を記念して、東京の地で多くの方々に当館所蔵品をご覧いただく機会が出来ましたこと、
これまでご支援ご協力いただきました多くの皆様に心より感謝申し上げます。
毎年秋の恒例となっていました「アンティークきもの 秋の大虫干し会」と「きもの日和」ですが、今年2015年はお休みさせていただきます。
楽しみにしてくださっていた皆様、大変申し訳ございませんでした。
今年度は「きものイヤー」として開催中の着物展や東京・泉屋博古館分館にて開催中の銘仙特別展「きものモダニズム」をぜひお楽しみください。
詳細はこちら
http://www.culture-suzaka.or.jp/classic/exhibition.html
虫干し会は次回、春(5月)に予定しております。
これからも、着物を楽しむ企画をしていきたいと存じますので、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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