臥竜公園内の須坂市立博物館で「世界最古級の縄文土器」の展示が始まりました。

市立博物館です。

　この縄文土器は、「微隆起線文土器（びりゅうきせんもんどき）」と言います。微隆起線文とは、ヘラで土を盛り上げて描いた線状の模様で、土器の縁を一周して描かれています。約１万２千年前のものです。昭和38年（1963年）に須坂市仁礼の「石小屋洞穴」で国学院大学の調査団が発掘しました。普段は国学院大学で保管、展示をしていますが、今回約50年ぶりに須坂へ里帰りしました。
　この土器は、発掘当時破片がまとまって見つかり、同時期の土器としては初めて原型が復元できた貴重なもので、高校の教科書に載ったり、海外でも展示されるなど、学術的価値が高いものです。展示は6月3日（日）までです。
　4月21日のオープニングセレモニーの様子です。

内川隆志国学院大学准教授あいさつ

テープカット

同館学芸員による説明

　関連事業として下記のとおり開催されます。多くの皆様のご来館、ご参加をお願いします
１．学芸員によるギャラリートーク　4/29（日） 5/3(木) 5/13(日） 5/27（日）　午後2時より同館にて

２．現地見学会「洞穴を見てみよう」　5/19(土)午後1時　事前申し込み必要

３．記念講演会「世界最古級の土器と洞穴の人々」　国学院大学文学部助手　中村耕作さん「土器の誕生と人々の暮らし」
長野県埋蔵文化財センター主任調査研究員　棉田弘実さん「中部高地の洞窟遺跡と石小屋洞穴」　5/20(日)午後2時 南部地域公民館

　また、ゴールデンウィーク中は小学生向けのお楽しみ縄文コーナーを開設します。市立博物館までお問い合わせください。電話245-0407