須坂市立博物館で開催中の「須坂の手まり」
手まり研究家の 古田のり先生 のギャラリートークが行われました。
須坂の伝統文化「須坂手まり」を作られている、古田先生。
手まりの話をされているときに表情がとっても素敵でした。
作品やお話しから、手まりへの愛情を感じます。
須坂手まりは、ゼンマイの綿毛を使っているのが特徴。
昔からの伝統。これからも大切にしたいとお話しされていました。
「須坂手まりの会」「下八町手まりの会」の皆さんの作品も、解説していただきました。
そして、古田先生が全国各地から集めた手まりについてのお話し。
古田先生は、全国様々なところに行って、手まりについて研究されています。
更には海外まで!
海外で「TEMARI」という書籍が販売されていたのを見つけたそうです。
手まりは、世界の文化でもあるのですね!
お話しを聞きながら手まりを見ているうちに、もっともっと手まりが好きになりました。
須坂市立博物館「須坂の手まり」展示は
2月10日(日)まで。
古田のり先生のギャラリートークは、2月2日にも行われます。
2月2日(土) 午後1:30~
須坂市立博物館 特別展示室
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住所:長野県須坂市臥竜二丁目4番1号
電話番号:026-245-0407
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小正月の豊作を祈願する「ものづくり」
今でも、昔ながらの「ものづくり」を飾っているお宅にお邪魔しました。
「ものづくり」は、米粉で作った「まゆだま」(お団子)を木の枝に付けます。
更に豊作の祈願として、野菜の形にお団子を作ります。
そして、米粉で作られた小判や縁起物の飾りを付けます。
できあがった「ものづくり」は、二十日正月まで飾られます。
豊丘の山岸さんの「ものづくり」
お部屋の一角に飾られた「ものづくり」
お正月飾りらしく、とても鮮やかで賑やかです。
木は、ケヤキの木とミズナラの木を使っているそうです。
ミズナラの木の枝は赤色をしていて、一層お正月らしい飾りになっています。
米子の竹前さんの「ものづくり」(1)
トマト、きゅうり、大根、にんじんなど、野菜の形をした「ものづくり」
とっても可愛らしい飾りです。
親子3代で、「ものづくり」を作られたそうです。
米子の竹前さんの「ものづくり」(2)
とっても色鮮やかな「ものづくり」
今年の干支にちなんで「ヘビ」の形をしたものもありました。
ケヤキの木は、昨年秋に用意してあったもの。
お正月の行事「ものづくり」は、秋から準備されているのですね。
各地区で「どんど焼き」が行われましたが、米子町(1・2組)のどんど焼きが面白い!と聞いて、行ってきました。
各家庭の、だるまやしめ縄、ワラや豆殻を集めます。
豆殻はよく燃えるそうです。
大人と子ども、全員で協力して、やぐらを組み立てていきます。
チームワークがとても良く、どんどんと組みあがっていきます。
その途中、気になる会話が...
「便所の柱、持ってきて」
べ、べんじょ!?!?
米子町では、2つのやぐらを組み立てます。
大きいやぐらを「本家(ほんや)」
小さいやぐらを「便所(べんじょ)」
と呼んでいます。
昔の家には、家(住まい)とは別に、外便所があったそうで、どんど焼きのやぐらを家に見立ててそのように呼んでいるようです。
つまり「便所の柱」というのは、小さいやぐらの柱のことだったのですね。びっくり!
そして、夜。
どんど焼きが始まりました。
米子町のどんど焼きでは「火付け合戦」が行われます。
火付け合戦
まず、小さいやぐら「便所」に火をつけます。
「便所」が燃え尽きる頃、大人がワラに残り火をつけ、大きいやぐら「本家」に火を移そうとすると、子どもたちがしめ縄を使って、その火を叩いて消します。
火をつけようとする大人
火を消そうとする子ども
これが火付け合戦です!
みんなで作ったやぐらに火をつけさせまいと、子どもたちは必死に火を消します。
大人も子どもも真剣。でも楽しそう!
20分ほどの戦いの末、やっと「本家」に火が付きました。
その後は、大人・子ども仲良くものづくり(まゆだま)を焼いて食べていました。
これで、今年は風邪をひかずに過ごせそうです!
伝統的などんど焼きを今も受け継いでいる米子町。
とても楽しく変わったどんど焼きでした!