信州須坂移住支援チーム

「須坂市に住んでよかった」 「須坂市に住んでみたい」と思える魅力的なまちを目指しています。

2018/03/20

「就職して良かったと思える職場づくりを」株式会社 関木工所

Permalink 14:45:18, カテゴリ: インタビュー記事  

<須坂しごとラボVol.20>
代表者名:関 裕朗
従業員数:17名
創  業:明治15年
事業内容:木工事、木製家具建具製造、取付・販売

私たちの身の回りにあるテーブルや椅子、箪笥などの木製品は、いつの時代も人々の暮らしに深く関わってきました。また建物の部材としても使われ、木の温もりは人の心を癒す力があります。
須坂駅から車で15分ほどの高甫地域に関木工所はあります。
会社からは遠くに北信五岳を望むことができ、目の前には須坂市立高甫小学校が立地しているため朝夕には登下校する児童の姿も見られます。
関木工所の創業は明治15年。当時の家屋の造りは襖や障子が一般的な時代で、創業者はリヤカーで建具などの受注や販売をして回っていたそうです。
昭和30~40年代の高度経済成長期には、家具専門店を開業していた時代もあります。
現在は5代目になる関裕朗社長(51歳)を筆頭に社員は17名。ゼネコンや住宅建設会社からの受注が主で、木製の建具や取り付け家具、大工工事、複合サッシ製造など木材を使った幅広い事業を展開しています。

●経営者として学び続ける
関社長は首都圏の大学を卒業後、Uターンし長野市の企業に就職しました。
事務管理部門のシステムエンジニアとして8年間勤務したのち退社をし、父親が経営する関木工所に入社しました。
就業当初は、現場に出て良い仕上がり具合をさす「納まり」を学ぶことから始まり徐々に成長していったといいます。
その他にも関社長は会社を継ぐ立場として、経営者向けの本を読んだり、様々な研修等に参加し自己研鑽に努めています。
入社4年目以降は専務を経て、平成27年に5代目社長となりました。以来、お客様や社員、また社員の家族を含めた皆の幸せを考える経営理念を掲げ、社是でも謳っています。
社長自らが学び続け、社員とともに成長し合える会社づくりに取り組んでいます。

●取り組んでいる事業
関木工所が行っている事業は、一般建築現場の内装木工事や造付家具、木製建具工事の他、木製ウッドスクリーン、木製ウッドサッシの製作も手掛けています。
アルミサッシと木製の部材を組み合わせた複合サッシ製品は断熱効果が高く優れていて、遠くは阿蘇くまもと空港のカーテンウォール部(柱)や中学校の校舎建物に、また平成27年3月に開業した北陸新幹線の新飯山駅舎や平成30年4月に開学する県立長野大学にも関木工所が関わった製品が使用され実績を残しています。


        北陸新幹線の飯山駅舎
  (設計事務所:ジェイアール東日本設計事務所)


     阿蘇くまもと空港のカーテンウォール部(柱)
         (設計事務所:日建設計)

「設計図をもとに工務店や設計事務所と商品を考えるところから話し合います。商品の素材や木目の縦横のデザインなど、またコスト的な提案もさせていただくこともあります。一般住宅の棚や腰板、保育園の給食室の扉など身近な建具の他、店舗のカウンターやショーケースの棚製造にも携わっています」
関社長は木製品の幅広い可能性を話してくれました。

●やりがいを持って働く社員
関木工所では20代から70代まで幅広い社員が活躍しています。それぞれが担当する場所で黙々と作業をする姿が印象的です。
工場の一画で仕事をする小林さん29歳もUターン就職した一人です。

「下高井郡木島村の出身で高校卒業後は岐阜県の専門学校に進学しました。そのあと静岡県で木工関係の仕事に就き4年半余り働きました。実家のある長野県にUターンしようと決めてからは、木工の仕事の経験を生かして働ける会社を探していたところ関木工所を見つけ採用が決まりました。以前、勤めていた会社より現在の職場の人数の方が多いです。木を使う同じ仕事でしたが、会社の環境が変わったことで慣れるのに3年くらいかかりました。今は職場の雰囲気も良く働きやすいです。今後は身近な生活の家具を作っていきたいです」
小林さんは仕事を任されて働く充実感を語ってくれました。
他の社員も「製作するのは建物の部分的なところですが、完成した大きな建物を見ると、その一部分に自分が携わったと思うと嬉しいです。やりがいを感じます」と口々に話してくれました。

●社員の家族も大切に
社員を大切にする経営に舵を切り替えようと試みた経過があるほど、関社長は常に「人を大切にする会社」を目指しています。
社内では新年会や忘年会、春にはお花見など、仕事の状況を見ながら出来るだけ社員同士で交流していこうと呼びかけています。また、関木工所では社員の家族同士の交流も行っています。
「社員の家族を会社に招いて実際に仕事場を見てもらう家族参観を毎年5月頃に開催しています。家族がどんなことをしているのか実際に見たり触れたりできる場です。仕事場を見学した後は、みんなでバーベキュー大会やビンゴゲームをします」
関社長は家族参観を、社員の家族にも幸せを感じてもらおうという目的で始めたことを話してくれました。社員が満足できなければ、お客様の満足も得られないという理念です。
社員同士の横の繋がりを強くすることで、お互いを認め合い感謝し合える会社にしたいと関社長は願っています。

●働く環境づくりと求める人材
関木工所では、地域になくてはならない会社を目指そうと社内でミーティングを行い地域貢献にも熱心に取り組んでいます。
「現在は、週1回の会社周辺の歩道ゴミ拾いをしています。冬は歩道の雪かき、また市内にある須坂小学校6年生のお仕事体験受入れも行っています。過去には、次の時代を担う小学生が商売体験をするジュニアエコノミーカレッジで製作の協力をしたこともありました」
関木工所では、今後も地域の役に立てることは何かを話し合いながら社内全体で取り組んでいこうと考えています。
求める人材について「誠実な人が理想ですね。共に同じ気持ちや姿勢で働ける人で素直な人がいいです。木工の仕事の経験がなくても工場長が先頭に立って指示を出してくれるので大丈夫です。組織に協力できる人材を求めます。木工の仕事は女性でも可能だと思います」と答えてくれました。
また、関社長には、幼い頃のケガにより障害が残ってしまったお子さんがいます。お子さんの存在から学ぶことが多くあるそうで、今の会社づくりに生かすことができていると言います。「この会社に入って良かった」と社員に言ってもらえるような経営をしていくこと、そして、いつか障害を抱える社員を採用した際は皆でフォローできる「人を大切にする会社」づくりを目指しています。

木の香りでいっぱいの工場は、複合サッシなどの木製品や無垢材で埋め尽くされています。削り出された木材に目をやると、ゆるやかな曲線の木目とほんのりクリームがかった自然の美しい色が際立ちます。自然から生み出される木工の製作は「ものづくりの根源」とも言える仕事です。関木工所は、お客様や社員を大切に思い、製作を通じて木の温もりを伝え続けています。木工の仕事に魅力を感じる方、働く幸せを感じたい方は関木工所で働いてみてはいかがでしょうか。

◆社員の採用情報と応募について
関木工所では、建築内装工事の他に、木・アルミ複合スクリーンや複合窓のパートナー企業とタッグを組んで、木製品部の製作をしています。現在、CADによる家具・建具の図面作成を行う製図担当や、現場管理、家具・建具の製作担当を募集しています。経験者は優遇します。会社説明および見学は随時受付けていますのでお気軽にお問合せください。

お問合せ先
株式会社 関木工所
〒382-0044 長野県須坂市大字八町字花田北1903-1
電 話 026-245-1096
FAX 026-248-4393
http://sekimoku.com/

(信州須坂移住支援チーム 豊田)

先輩移住者に聞くVol.12/峰の原高原ペンション マウンテンパパのオーナー池上晶光さん

Permalink 13:44:57, カテゴリ: インタビュー記事  

みなさんこんにちは。このコーナーでは須坂市に移住した先輩移住者にインタビューをして、須坂の暮らしはどういうものか、須坂のいいところ、苦労しているところを聞いていくコーナーです。
今回は須坂市峰の原高原地区のペンションのひとつ、ペンションマウンテンパパの池上晶光さんにお話をお伺いしました。
◆1987年に東京都から移住

●ペンションオーナーになったきっかけ
ペンションオーナーになる前は会社員をしていました。
都会で生活しているうちに、たまたま夫婦2人で自然の中で住んでみたいということで意見が一致したことが最初のきっかけでした。
それから自然のことなどいろいろ勉強していくうちに、自然が好きだけでは生活が成り立ちません。
かといって、林業や動物の関係の仕事をするといっても、専門の知識は全くないので、そのような仕事に就くことはできませんでした。
そこで生活を成り立たせる一つの仕事として専門的な知識はあまり必要ないペンション経営もありだと思い、ペンションを勉強し全国をまわっていました。
たまたま前のオーナーさんが年配で退くということを開発会社から聞き、実際来てみて気に入ったので峰の原高原に決めました。

●須坂・峰の原高原で生活して良かったこと、苦労したこと
やはり夏が涼しく、水がうまいというのが第一です。
また生活面では上田市(旧真田町)との協力で、近くの菅平小・中学校に子どもたちを通学させられたことが一番でした。
大自然の中といっても子育ての面は充実しています。
地方の生活を調べてみると、やはりバスで一時間かけて下界に降りて学校に通わなければならないというところも多いと聞きます。
ちょっとした田舎でも自転車で30、40分かけて通うとか、電車で一時間かけて通うとかがざらにあります。
峰の原高原では田舎でも中学までは近くにあり子どもをゆっくり育てられるいい場所だということです。
意外にここは大自然といっても車で30、40分ほどかけると長野市や上田市に行けるので生活するのに不便を感じることは少ないと思います。
ただ、冬が寒いので、環境的に年をとっていくほどつらくなったり、下で暮らすよりもお金がかかってしまうので金銭面で苦労したりすることは否めないですね。

●須坂市・地域おこし協力隊への提案
生活する面では好きでここに住んでいるので文句は全くないのですが、これから来る移住者の方々に空きペンションがあったり、増えたりするとちょっとどうかなあと思います。
ここはペンション経営で生活が成り立つ場所です。どんどん若い人が移住してきて循環できる環境ではありません。
担い手が育つ環境を作って、空きペンションを少なくしてもらいたいです。
先ずは、夏が涼しい水がおいしいでやって来ても良いと思いますが、そこから「ここに住み続けたい」に繋げてほしいです。

●移住を希望する方へ
自然を楽しんでください。水や空気はおいしい、病院も想像よりも近い、街中にも近い、行政もしっかりしている、子育てにも優しいと他の田舎と比べてみても便利だと思います。
ほかのところだと新幹線の駅に行くにも何時間もかかったりしますが、峰の原高原は1時間弱で上田駅に行くことができます。
そういう面では意外と自然といえないかもしれないです。
夏は涼しく過ごし、冬はウィンタースポーツを楽しむという生活も楽しいかもしれません。

ペンションマウンテンパパ
https://www.mtpapa.jp/
〒386-2211
長野県須坂市仁礼峰の原3153-720
電話0268-74-2730 FAX0268-75-2127

(須坂市地域おこし協力隊  斉藤祐哉)

2018/03/05

須坂・暮らしサポート情報⑮『須坂市民の生活をサポートするコミュニティ交通網』

Permalink 10:20:29, カテゴリ: お知らせ  

須坂市には市民の生活に欠かせない公共交通として「長野電鉄」と「すざか市民バス」、「すざか乗り合いタクシー」があります。
「すざか市民バス」は市内16㎞四方に4つの路線が走っていて、総合病院の県立信州医療センターや須坂市役所、市民の憩いの場である臥竜公園など市内の主要な施設等を経由し、市民の通勤・通学の足として電車と共に利用されています。

●新幹線を乗り継ぎ長野から須坂を結ぶローカル線『長野電鉄』
東京から北陸新幹線で長野駅まで1時間30分。長野駅から長野電鉄に乗り換えると25分で須坂駅に到着します。長野電鉄は須坂市民にとって長野駅までを結ぶ大切なローカル線です。
須坂市の中心市街地に長野電鉄須坂駅があり、その両隣に北須坂駅、日野駅、村山駅とあわせて4駅が市内を通っています。車の生活が大半を占める須坂市ですが、これら4つの駅があることで通勤・通学で利用する市民も多くいます。時間帯などにもよりますが1時間に3本~4本の運行で須坂駅の始発は5時25分、長野駅からは23時29分が最終列車です。
移住希望者が須坂市に来ると「改札で人に切符を切ってもらうのが懐かしい、新鮮だった」と話すのをよく耳にします。自動改札機では味わえない人による切符切りは、都会の皆さんにとって心に残る1シーンのようです。
長野電鉄では夏になるとビアトレインを開催していて、恒例のイベントを毎年楽しみにしているお客様が多くいます。毎月第3土曜日やお盆、お正月の期間中は子ども(小学生)の運賃が無料になります。
また、長野駅や須坂駅などには改札口前に野菜やキノコなどの食品、花や雑貨の販売スペースがあるのも特徴的です。とても大きなエリンギが90円と安く有名で、地元の人もわざわざ改札のある駅舎2階まで買いに訪れるほどです。
このように長野電鉄は地域に密着していて、市民の生活の足としても重要なローカル線です。

●お年寄りにも優しい市民バス
須坂市には公共交通として「すざか市民バス」があり、オレンジ・ブルー・ピンク・グリーンの4台で運行しています。
すざか市民バスのネットワークは、須坂駅から「信州医療センター(旧須坂病院)」を必ず経由して四方に分かれています。施設を利用したい人にとっても親切なルートです。
各路線の本数は1時間にだいたい1本、運賃は200円~500円。それぞれの路線は市街地を抜け、住宅地があるルートへと続きます。
須坂市は一人一台の車を所有しているほど車社会の生活環境ですが、学生やお年寄りにとって公共交通の有無は重要な点です。


「すざか市民バス路線図」はこちら
https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/imagefiles/160020/files/basu_rosenzu.pdf


●予約制の「すざか乗り合いタクシー」
すざか市民バスとともに地域の足として活躍しているのが地元のタクシーを利用した「すざか乗り合いタクシー」です。
乗車するには利用者登録が必要になります。平日のみ予約が入ると運行する仕組みで、利用したい前日までに電話一本で予約ができます。1台のタクシーに乗り合い、目的の停留所でそれぞれ降車します。
予約の人数に応じて、セダン型タクシー(4~5人乗)またはジャンボタクシー(9 人乗)を配車します。予約後、急に乗れなくなった場合でもキャンセル料はかからないので安心です。

◆「すざか市民バス」と「乗り合いタクシー」の詳しい情報はこちらをご覧ください
https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/item.php?id=591e58fdb7ed6

3月2日この日はちょうど市内の県立須坂高校の卒業式で、須坂駅改札口の電光掲示板に「祝!卒業!」の文字が表示されていました。
田舎ならではの粋な計らいです。まず都会では考えられないことでしょう。
これを目にした卒業生はどれだけ感激しただろうと感慨深く思いました。

以前、移住希望者に須坂市の公共交通を紹介すると驚かれたことがありました。
私たち須坂市民が当たり前と思える環境にいることがどれだけ幸せなことか実感できた瞬間でもありました。
たとえ冬に積雪があっても、電車やバスも簡単に運行停止することはありません。厳しい冬でも乗客の足となり目的地まで運んでくれることは頼もしい公共交通です。

須坂市はコンパクトにギュッと凝縮された便利な田舎町です。
今、世の中は便利さを追求するがために逆に見失うものも多くあります。改めて物の豊かさや人の温かさを感じることができる須坂市で、あなたも何かを発見してみませんか?
田舎でも便利さを感じられるのが須坂市です。

★その他の暮らしサポート情報はこちらをご覧ください
https://www.city.suzaka.nagano.jp/kurasuzaka/talk.php?id=192

(信州須坂移住支援チーム 豊田)
                   

須坂市で頑張る新規就農者を支える家族Vol.12「心身ともに健康で豊かな暮らし」を目指して

Permalink 10:12:19, カテゴリ: インタビュー記事  

◆田中久子さん
2015年2月に埼玉県上尾市から移住
本人、夫、子ども3人(中2、小4、1歳半)の5人家族

須坂市豊丘上町。五味池破風高原への林道へ続く集落の一番上に一軒の古民家があります。
来訪者には元気な犬たちが賑やかにお出迎え。
建物の奥に目をやればヤギたちがのどかに草を食んでいる。
住宅横の作業場兼直売所では、ぶどうなどの農産物のほか、こちらで飼われている鶏たちが産んだ卵やヤギミルク石鹸などが季節により売られています。
今回は、「自然豊かなところで丁寧な暮らしがしたくて」移住したという田中久子さんにお話しを伺いました。


1月に産まれたばかりの子ヤギ

●移住、農業を目指すまで
以前は、夫は造園業、私はヨガやピラティスのインストラクターをしていました。
仕事として生徒の皆さんが心身を健やかに保つお手伝いはもちろんのこと、自分たち家族にとっても「心身ともに健康で豊かな暮らし」を目指していました。
数年前から家族の楽しみとしてキャンプに出掛けるようになってからは、山遊びの楽しさや、開放感、新鮮な空気にすっかり魅せられ、それらは私たち家族にとって都会暮らしの便利さよりも代えがたいものになっていきました。
山で過ごす時間は心躍る楽しみもゆったりとした安らぎも与えてくれる。「山に帰りたい!」「山に住みたい!」、そんな想いが募るばかり。
都会の良さもわかるけれど、それはもうおなかいっぱい味わったから、これからは自然が豊かなところで暮らしたい。いっそ、田舎暮らしを始めてしまおう!と、具体的に動き始めました。

●どうして須坂を選んだのか
田舎暮らしを始めるにあたり、まず解決しなければならないのは「住居」と「仕事」です。
「住居」については、まずはインターネットで物件情報を収集、検討しました。
目についた物件をいくつか内覧してみると住むには問題も多く、家探しだけでなく田舎暮らしの実現のむずかしさを感じ始めたころ、現在住んでいる古民家を見つけました。
私たちの希望する条件にも合致し、まさに一目惚れでした。
家探しと同時にどうやって生計を立てていくか、田舎での「仕事」を模索するなかで、農業をひとつの選択肢と考えていたのですが、一目惚れした古民家物件のある須坂市では農業を志すひとのために里親研修制度があることを知り、自分たちが田舎暮らしを始めるにあたり理想的な状況、引き寄せられたかのようなめぐり合わせの縁を感じ、須坂への移住と同時に夫婦で就農することを決意しました。

●須坂で生活して良かったこと、苦労したこと、須坂市への提言、移住者希望者へメッセージ
須坂は豪雪地帯ではなく、「雪は降っても一晩で膝の高さ程度」と聞いていたので、寒さも厳しくないかも、と思っていたら大間違い。信州では雪の量が少ないからといって温かいわけではないのです。
さらに我が家は築100年近い古民家、断熱材や二重窓などの寒さ対策リフォームは充分に施したつもりでしたが、それにもかかわらずどこからともなく隙間風が吹きこんできました。
最初に迎えた冬は予想を超える寒さに相当参りましたが、今では業務用ストーブを備えたり、寒ければたくさん着込めばいいことだと気づき、寒さにもだいぶ慣れてきました。
大好きな山が身近にあり、自然豊かな環境で、子どもたちものびのびと育っています。
しかし、須坂市は経済的な子育て支援は他の地域より厚くはなく、移住してから子育てにかかる家計の支出が増えたのは事実です。
少子化対策を重要視されている地域では、たとえ限界集落といわれているような地域でもあっても、子育てに対し経済的な支援が厚いところもあり、地域全体で子育て世代を応援していて子どもを産み育てやすい社会環境を整えているように感じます。
須坂市はまだ人口減少や過疎といった問題は切実ではないのかもしれませんが、現役世代が子供を産み育てたくなる制度を整えてもらえたらと願います。
寒さがつらいとか、子育て支援が厚くないとか挙げましたが、決してネガティブなメッセージではありません。不便な点を認識しほかの人と共有することは、暮らしをより良いものとしていく小さな一歩だと思うのです。
私は心から、ここに移住して良かったと思っているし、ここでの暮らしを楽しんでいます。

●インタビューを終えて
目指したのは「自然豊かな地で心身ともに健やかに丁寧な暮らし」。その実現のために歩んでいたら結果として田舎暮らしや就農へと繋がりました。
ご主人の哲さんは古民家のリフォームを始め鶏小屋にヤギ小屋を自らの手で作り上げます。
卵のおすそ分けをもらうために飼い始めた鶏は、久子さんが心をこめて世話をし、ここで産まれた卵を孵化させ育てた鶏も含め現在では全部で50羽を超えるほどになりました。
久子さんの愛情を感じているのか、手のひらに卵を産み落とすほどに懐いています。
久子さんの次の夢は、自分たちが育てたりんごやぶどう、卵を使ったスイーツを提供できるカフェを営むこと。
そこではきっと、“心温まる、手作りの丁寧な暮らし”を私たちも感じることができるのではないでしょうか。楽しみでなりません。


引っ越してきた頃から育てている鶏たち


「食べる漢方薬」とも言われる烏骨鶏

【信州須坂 田中果樹園】
Address 須坂市大字豊丘1878
Tel 026-247-8917 / 090-1763-2526
Email Suponjibob1120@gmail.com

★久子さんが愛情こめて育てている田中果樹園さんの産みたて卵は、
 Aコープすこう店 生産者直売コーナーでも販売されています。

(須坂市地域おこし協力隊  田島和恵)

2018/02/20

須坂・暮らしサポート情報⑭『幼い頃からウインタースポーツに触れる須坂市の子どもたち』

Permalink 09:55:15, カテゴリ: お知らせ  

1998年長野冬季オリンピックの開催から今年でちょうど20年。現在は韓国の平昌(ピョンチャン)オリンピックの真っ最中で、連日、日本人選手の活躍がメディアをにぎわせています。
スピードスケート金メダリストの小平奈緒選手やノルディックスキー銀メダリストの渡部暁斗選手など長野県出身の選手も多く、長野県がウインタースポーツの聖地であることがわかります。
須坂市の子どもたちもソリ遊びやスキーなどを幼い頃から体験しています。
多くの須坂市民は、大人になっても家族や友だちと楽しく滑った懐かしい思い出を持っています。

●スキー教室がある須坂市の小学校
現在、県内にはスキー場が94ヶ所、スケート場が13ヶ所あります。
長野県は縦に長いため気候の違いからか、比較的雪の多い北信地方ではスキー場の数が多く盛んで、中信地方は低温地域なので屋外にスケートリンクができるように、それぞれの地域特性により子どもたちが体験する身近なウインタースポーツも変わってきます。
須坂市内の小学校でも毎年1~2月にウインタースポーツを学校行事として実施しています。
学校にもよりますが、主に低学年は車で20分くらいの場所にある長野市エムウェーブ(長野オリンピックで清水宏保氏が金メダルを獲ったスピードスケート会場)でスケート教室を、高学年は須坂市の峰の原高原スキー場でスキー教室を行っています。
低学年のスケート教室はオリンピック後に開催されているようで、私が当時、低学年だった頃は近くの里山へ行きソリやミニスキー(プラスチック製の短いスキー)をした記憶があります。

 

●スキー教室でのもう一つの楽しみ
スキー教室は地域のスキー指導者やPTA役員が一日サポートにあたり、温かく見守られる中で行われている恒例行事です。
初心者は転び方から指導を受け、上級者は早々リフトに乗って滑走するなど、グループに分かれてそれぞれのレベルに合った指導を受けます。
基本的なところから指導を受けると午後には上手に滑れるようになるから不思議です。
滑れるようになると得意気に風を切って滑り降りたあの頃の気持ちがよみがえってきます。
そして、もう一つのお楽しみは休憩所のレストランでみんなと食べるおかわり自由のカレーライスです。
私が子どもの頃はお弁当を持参した記憶がありますが、最近はカレーライスが定番のようです。
このカレーライスの味は格別だそうで、23歳になる私の娘も当時、スキー場でのカレーライスは美味しくてみんなでお替わりをしたと思い出を語ってくれました。

●須坂市街地から車で30分の峰の原高原スキー場
須坂市には市街地から車で30分というアクセスのよい場所に峰の原高原スキー場があります。
峰の原高原スキー場は標高1500メートルの場所に立地しているため、晴れた日には北アルプスなど絶景のパノラマが広がります。
サンセットテラスから見る美しい山々の景色は「信州のサンセットポイント」100選になるほどです。
11月と2月の年に2回しか見ることが出来ない「夕日に刺さる槍ヶ岳」は高原の風物詩で、感動的な素晴らしい瞬間をひと目見ようと人々が訪れます。


「槍に刺さる夕陽」
(峰の原高原観光協会ホームページより)
http://www.minenohara.net/sunset

峰の原高原スキー場のゲレンデはファミリー向けとしても好評で、どのリフトに乗っても同じところに滑り降りてくることができるため迷子になる心配がありません。
スノーボードも滑走が可能で上級者が楽しめるコースも揃っています。
また、ソリや雪遊びグッズなどの遊具が揃う親子で楽しめるキッズパークもあります。
小学生に上がる前の小さな子どもたちも気軽に雪と触れ合うことが出来るので、年齢とともに自然とスキーを楽しめるようになっていくのかもしれません。


峰の原高原スキー場ホームページ
http://www.minenohara.biz/

須坂市内の小学校ではスキー教室を50年以上前から実施しています。
私も小学生の頃、決められた金額内でおやつを準備するところから楽しみだったことを思い出します。
また、みんなでバスに乗ってワクワクしながら行ったことも不思議と鮮明に覚えています。
須坂市や近隣地域にはウインタースポーツの環境が整っているため、幼少の頃から体験ができ身近に感じることができます。
ぜひ、須坂市で暮らし、親子で雪と触れ合いながら楽しいウインタースポーツの思い出を作ってほしいです。
須坂市の子どもたちは机上では学べないものを体験し成長しています。

(信州須坂移住支援チーム 豊田)

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