信州須坂移住支援チーム

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投稿の詳細: 須坂市で頑張る新規就農者を支える家族Vol.12「心身ともに健康で豊かな暮らし」を目指して

2018/03/05

須坂市で頑張る新規就農者を支える家族Vol.12「心身ともに健康で豊かな暮らし」を目指して

Permalink 10:12:19, カテゴリ: インタビュー記事  

◆田中久子さん
2015年2月に埼玉県上尾市から移住
本人、夫、子ども3人(中2、小4、1歳半)の5人家族

須坂市豊丘上町。五味池破風高原への林道へ続く集落の一番上に一軒の古民家があります。
来訪者には元気な犬たちが賑やかにお出迎え。
建物の奥に目をやればヤギたちがのどかに草を食んでいる。
住宅横の作業場兼直売所では、ぶどうなどの農産物のほか、こちらで飼われている鶏たちが産んだ卵やヤギミルク石鹸などが季節により売られています。
今回は、「自然豊かなところで丁寧な暮らしがしたくて」移住したという田中久子さんにお話しを伺いました。


1月に産まれたばかりの子ヤギ

●移住、農業を目指すまで
以前は、夫は造園業、私はヨガやピラティスのインストラクターをしていました。
仕事として生徒の皆さんが心身を健やかに保つお手伝いはもちろんのこと、自分たち家族にとっても「心身ともに健康で豊かな暮らし」を目指していました。
数年前から家族の楽しみとしてキャンプに出掛けるようになってからは、山遊びの楽しさや、開放感、新鮮な空気にすっかり魅せられ、それらは私たち家族にとって都会暮らしの便利さよりも代えがたいものになっていきました。
山で過ごす時間は心躍る楽しみもゆったりとした安らぎも与えてくれる。「山に帰りたい!」「山に住みたい!」、そんな想いが募るばかり。
都会の良さもわかるけれど、それはもうおなかいっぱい味わったから、これからは自然が豊かなところで暮らしたい。いっそ、田舎暮らしを始めてしまおう!と、具体的に動き始めました。

●どうして須坂を選んだのか
田舎暮らしを始めるにあたり、まず解決しなければならないのは「住居」と「仕事」です。
「住居」については、まずはインターネットで物件情報を収集、検討しました。
目についた物件をいくつか内覧してみると住むには問題も多く、家探しだけでなく田舎暮らしの実現のむずかしさを感じ始めたころ、現在住んでいる古民家を見つけました。
私たちの希望する条件にも合致し、まさに一目惚れでした。
家探しと同時にどうやって生計を立てていくか、田舎での「仕事」を模索するなかで、農業をひとつの選択肢と考えていたのですが、一目惚れした古民家物件のある須坂市では農業を志すひとのために里親研修制度があることを知り、自分たちが田舎暮らしを始めるにあたり理想的な状況、引き寄せられたかのようなめぐり合わせの縁を感じ、須坂への移住と同時に夫婦で就農することを決意しました。

●須坂で生活して良かったこと、苦労したこと、須坂市への提言、移住者希望者へメッセージ
須坂は豪雪地帯ではなく、「雪は降っても一晩で膝の高さ程度」と聞いていたので、寒さも厳しくないかも、と思っていたら大間違い。信州では雪の量が少ないからといって温かいわけではないのです。
さらに我が家は築100年近い古民家、断熱材や二重窓などの寒さ対策リフォームは充分に施したつもりでしたが、それにもかかわらずどこからともなく隙間風が吹きこんできました。
最初に迎えた冬は予想を超える寒さに相当参りましたが、今では業務用ストーブを備えたり、寒ければたくさん着込めばいいことだと気づき、寒さにもだいぶ慣れてきました。
大好きな山が身近にあり、自然豊かな環境で、子どもたちものびのびと育っています。
しかし、須坂市は経済的な子育て支援は他の地域より厚くはなく、移住してから子育てにかかる家計の支出が増えたのは事実です。
少子化対策を重要視されている地域では、たとえ限界集落といわれているような地域でもあっても、子育てに対し経済的な支援が厚いところもあり、地域全体で子育て世代を応援していて子どもを産み育てやすい社会環境を整えているように感じます。
須坂市はまだ人口減少や過疎といった問題は切実ではないのかもしれませんが、現役世代が子供を産み育てたくなる制度を整えてもらえたらと願います。
寒さがつらいとか、子育て支援が厚くないとか挙げましたが、決してネガティブなメッセージではありません。不便な点を認識しほかの人と共有することは、暮らしをより良いものとしていく小さな一歩だと思うのです。
私は心から、ここに移住して良かったと思っているし、ここでの暮らしを楽しんでいます。

●インタビューを終えて
目指したのは「自然豊かな地で心身ともに健やかに丁寧な暮らし」。その実現のために歩んでいたら結果として田舎暮らしや就農へと繋がりました。
ご主人の哲さんは古民家のリフォームを始め鶏小屋にヤギ小屋を自らの手で作り上げます。
卵のおすそ分けをもらうために飼い始めた鶏は、久子さんが心をこめて世話をし、ここで産まれた卵を孵化させ育てた鶏も含め現在では全部で50羽を超えるほどになりました。
久子さんの愛情を感じているのか、手のひらに卵を産み落とすほどに懐いています。
久子さんの次の夢は、自分たちが育てたりんごやぶどう、卵を使ったスイーツを提供できるカフェを営むこと。
そこではきっと、“心温まる、手作りの丁寧な暮らし”を私たちも感じることができるのではないでしょうか。楽しみでなりません。


引っ越してきた頃から育てている鶏たち


「食べる漢方薬」とも言われる烏骨鶏

【信州須坂 田中果樹園】
Address 須坂市大字豊丘1878
Tel 026-247-8917 / 090-1763-2526
Email Suponjibob1120@gmail.com

★久子さんが愛情こめて育てている田中果樹園さんの産みたて卵は、
 Aコープすこう店 生産者直売コーナーでも販売されています。

(須坂市地域おこし協力隊  田島和恵)

コメント:

コメント: たかぎロコ [訪問者]
都会に住む人たちが憧れる「のんびり田舎暮らし」ですが、実際、その地に永住するには、想像もできないような苦労もあると思います。 この記事を読んで、夢を実現し、困難を乗り越えて「田舎暮らし」を満喫している久子さんファミリーに、エールを送りたいと思います。 近い将来、ステキなカフェがオープンできるように、願っています。 (千葉県在住・68歳の男性)
永続的リンク 2018/03/05 @ 19:39

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