信州須坂移住支援チーム

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投稿の詳細: 「ふるさとを感じる日本型の理想土(リゾート)宿」花仙庵 仙仁温泉岩の湯

2017/12/05

「ふるさとを感じる日本型の理想土(リゾート)宿」花仙庵 仙仁温泉岩の湯

Permalink 09:45:19, カテゴリ: インタビュー記事  

<須坂しごとラボVol.17>
代表者名:金井辰巳
従業員数:53名
創  業:昭和34年
事業内容:旅館業

仙仁温泉岩の湯は、須坂市街地から菅平高原に向かう峠の入り口にある国道406号沿いの山間にたたずむ温泉宿です。
県内外からリピーターも多く「一年先まで予約ができない宿」と言われるほどの人気の宿です。
須坂市内から車で15分程度、須坂駅からも市民バスが出ていて終点が岩の湯になります。
岩の湯の駐車場に入ると従業員がすかさず車の誘導に走る姿が印象的です。
「仙仁(せに)」とは地名で、駐車場から宿までをつなぐ橋の下を仙仁川が流れています。
この仙仁川のせせらぎと木々の緑が、また季節が変われば真っ赤な紅葉が、訪れる多くのお客様の心を癒しています。
日常から離れた異空間で最高級のおもてなしを提供する岩の湯は、須坂市を代表する温泉宿です。

●幼少期の思い出と旅館業への思い
二代目の金井辰巳社長は現在65歳。群馬県の出身で、7歳の時に家族で須坂市に引っ越してきました。
「もともとあった岩の湯の建物を両親が引き継いで経営をすることになり移住しました。昭和34年の創業からはお客様中心の生活に変わり、家族が揃って食事をとるのも難しい環境でした。幼かった私にとって決して満足のいく生活スタイルではありませんでした。そんな体験から、岩の湯にお越しいただくお客様には、普段の生活で失っていた時間を取り戻す場所としてゆっくり過ごしてもらいたいので「たかが一泊されど一泊」の気持ちでお客様に満足いただけるサービスを提供しています」
金井社長は昔を振り返りながら話してくれました。

●救ってくれた哲学者ルソーの本
「東京での学生時代は法学部に所属し弁護士を目指していました。当時はいろいろな悩みを抱えていて、ある宗教を信じ頼った時期がありました。そんな時、題名に惹かれて「告白」というフランスの哲学者ルソーの本を手に入れ、夢中になって読みました。反体制、反宗教的とみなされたルソーが民衆から追放され、恋愛でも不幸な道を辿った自伝が書かれた本です。そんなルソーを癒した島がサン・ピエール島(北大西洋にある島、フランス領)で、ルソーはこの島が安住の地だと書いていました。これだけの本を残す偉大な人物でも悩み苦しむ人生を送っていた「真実は一つじゃない」と気付き宗教から抜け出すことができました。現代の人が求めるのは、このサン・ピエール島のような場所なのだとひらめき、岩の湯をサン・ピエール島のようにしようと思い跡を継ぐことを決めました。この時は地に足が着いた心境だったのを覚えています」
このように金井社長は、旅館業を継ごうと決心した経緯を話してくれました。

●社長が描く理想土(リゾート)宿
岩の湯は平成元年に新装オープンし、現在の客室数は全部で18室。広々とした和室とその一角にはゆったり座れるソファーが置かれ、どの部屋もくつろぎの空間を感じます。
「以前から、旅館が欧米型のリゾートに近づいていいのだろうかと疑念を抱いていました。リニューアルの目的は日本人としての日本型理想土(リゾート)を創り上げることでした。この理想土(リゾート)は「ふるさと」を意味します。庭の植物も私の手で植えました。今も剪定や遊歩道の手入れを作業着になって自分がやっています。岩の湯に行けば味わえる「ひとつの町-ふるさと」を敷地の中に作りたいと思っていました。よく高級旅館だと言われますが、年齢を問わず赤ちゃんや小さなお子さんの宿泊者も大事にしています。限定せずに、どんなお客様でも大事にできるかどうかが大切なことだと考えています」
館内のあちらこちらには素敵に活けられた花々が飾られています。その数200か所以上とのこと。この花からも岩の湯の温かい心配りを感じました。

●岩の湯での働き方
岩の湯では、お客様の接客や調理だけでなく様々な働き方の可能性があると金井社長は言います。
「三千坪の農場を所有しているので、野菜を作ったり管理する人が必要です。敷地内にある遊歩道や庭木の手入れなど、宿全体を見守る70代の従業員もいます。岩の湯は、旅館業にも関わらず土日、祝日等を自由に休むことができます。出勤した場合は手当てが付きます。さらには、クリスマスや年末年始は宿自体を一斉休館にします。そうした休館日が年間30日以上もあります。自分の幼少期を踏まえて、あくまでも家庭を大切にする働き方を推奨しています。子育て中であれば、子どもの学校行事などに合わせて休日を取得することもできます。おそらく旅館の中でも働きやすい職場ではないでしょうか」

また、従業員の研修に関しては、入社式をあえて長野市内のホテルで行い、皆で勉強する機会を設けているそうです。お客様に対する優しさとはどういうものか、基本的な接客マナーなど、外に出る機会を有効に使って学ぶようにしています。社内でも研修会を年に3回ほど定期的に行い、時には社長自らがコーディネート役となりおもてなしを指導しています。
フロントを担当する従業員に働く環境について伺ったところ、1か月前に就職したという若い女性は、以前から岩の湯の喫茶を利用しながら、ここで働くことが夢だったと言います。また、長く勤務するベテランの女性は、歳をとっても楽しく働ける職場ですと答えてくれました。

●岩の湯が求める人材
求める人材は?との問いに金井社長は「パソコンなど機器の扱いが長けている人より、アナログでも真面目な人で「ふるさとの宿」としての対応ができる方を希望します。仕事と人生は別ではないので、いかにお客様を大事に思い寄り添えるか、お母さんのような面倒見の良い人が理想ですね。これまで旅館業を経験していない人の方が柔軟に対応できていい場合もあります。私は東京の大学に進学したので、6年間の都会暮らしを経験しています。都会では得られない豊富な自然や人の心を癒す文化がこの須坂市にはあると思います。今でも東京は暮らす場所というより学びの場という感覚が大きいです。きっと、ギスギスした都会の暮らしから抜けたい人に旅館の仕事は合うのではないでしょうか」と答えてくれました。

今、社長はご長男といっしょに岩の湯を経営しています。そのご長男は、ルソーの唯一の安息の地であったサン・ピエール島を実際に見てきたそうです。そして、金井社長の夢だった弁護士は次男が叶えてくれたとのこと。金井社長は幸せそうな表情で話してくれました。


金井社長とご長男

岩の湯では「ふるさとのやすらぎ」を求めるお客様に癒しの時間を提供しています。
ユーモアたっぷりの明るい金井社長といっしょに、あなたも理想土(リゾート)を目指して働いてみませんか?

◆社員の採用情報と応募について
仙仁温泉岩の湯は大洞窟風呂が名物で、自然の息吹を身近に感じられる秘湯の宿として最高ランクを誇ります。フロント、サービス、管理、調理師を募集しています。宿の業務説明および見学は随時受付けていますのでお気軽にお問合せください。

花仙庵 仙仁温泉 岩の湯(日本秘湯を守る会公式ホームページ)
http://www.hitou.or.jp/hymbrrsv/hymbr_pg01.html?yc=ni129

お問合せ先
株式会社 仙仁温泉 岩の湯
〒382-0034 長野県須坂市仁礼町3159
電 話026-245-2453
FAX026-248-0047

(信州須坂移住支援チーム 豊田)

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