◆市指定無形民俗文化財
平成19年3月13日指定◆
下八町に鎮座する高井八守神社では、毎年秋の例大祭で太々神楽が奉納されています。神楽は下八町公会堂から始まり、川を越えて山麓にある神社まで練り歩きますが、その道中でも行われます。
奉納する神楽は獅子舞として4演目があります。「平舞」は悪魔払いや祝儀の意味を持つ舞、「剣の舞」は鳥居前で注連縄を切ります。「狂いの舞」は獅子が耳をかいたりノミ取りをするなど多数の芸を行います。そして「鎌倉の舞」は耳を動かしたり、手まりで戯れるなど他の地域には見られない、舞い手にとって高度な技術を必要とする舞です。また、掛け合い万才である、おかめ神主も奉納され、「昔おかめ」「累(かさね)おかめ」の2演目があります。
太々神楽は明治時代の初めに江戸の神楽が伝授された、と伝えられますが、詳細はよく分かっていません。しかし、終戦直後まで青年団や若者連などに担われ、昭和22年に創設された八守会、そして昭和39年に下八町太々神楽保存会へと受け継がれて、今に至っています。現在、会員の皆さんが定期稽古や、特別稽古などを行い、伝統芸能を後世に伝えようと練習が重ねられています。
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