7月23日(月)朝、下界から見上げると峰の原高原辺りは雲の中です。霧雨が降っているのではないかと心配しながら、峰の原高原高山蝶合同パトロールに行ってきました。
峰の原高原は、長野県指定天然記念物 高山蝶「ミヤマモンキチョウ」と「ベニヒカゲ」が生息している場所です
今年は、高山蝶パトロール員さんに加え、須坂警察署の方々も一緒に参加していただきました。
大笹街道を歩きはじめてすぐにホタルブクロが咲いています。「ウツボグサは例年になく色鮮やかだね」とパトロール員さんが話してくれました
(ホタルブクロ)
(ウツボグサ)
さあ、ここから険しい登り坂です。前日までの雨で道は濡れ、石もゴロゴロしています。
(石がゴロゴロしている険しい登り坂)
まだあまり登っていないのに、もはや息が荒くなってきました。辺り一面、黄色い可憐な花が咲いているのが見えてきました。花の名前は「ブタナ(豚菜:外来種)」。名前に似合わずなんと可愛い花でしょう
(一面に咲いている、その名も「ブタナ」)
土が削られた跡がいくつもあります。「イノシシが牙で土を削った跡だな。」とパトロール員さんが教えてくれました。えさのミミズでも探していたのでしょうか・・・
(イノシシが牙で削った跡)
そんな中、ミヤマモンキチョウの幼虫の食草「クロマメノキ」も咲いています。もうすぐミヤマモンキチョウに会えるかなぁ・・・
(クロマメノキ)
遠くではカッコーやウグイス、「キョキョキョキョ・・」と高い声で鳴くアカハラの鳴き声が聞こえます。
だいぶ高い所まで登ってきました。心配していた天気にも恵まれ、高原はさわやかな風が吹いています。
「あ!ミヤマモンキチョウだ!」というパトロール員さんの声に振り向くと、ヒラヒラ~と白っぽい蝶が飛んでいます。
さらに登り続けていくと、「ミヤマモンキチョウが観える丘」(パトロール員さん命名)に無数のミヤマモンキチョウが飛んでいるではありませんか!
きつい登り坂もなんのその、思わず駆け上がって荷物を振り落しシャッターチャンスを狙います。
白い羽の周りに薄いピンクの縁取りがある可憐で可愛らしい「ミヤマモンキチョウ」に間近で会えるなんて・・!!「やっと会えたね!ミヤマモンキチョウ」
(ミヤマモンキチョウ)
ミヤマモンキチョウにさよならした帰り道、長距離を移動する大型の渡り蝶「アサギマダラ」に会いました。
羽の色が鮮やかなこの蝶は、須坂市立博物館でも蝶の民族館館長の今井彰さんの指導によりマーキング調査をしています。残念なことに羽には番号が記されていませんでした
※須坂市立博物館では、8月25日(土)午前8時30分~午後2時まで、五味池破風高原で「アサギマダラのマーキング」を行います。詳細は、須坂市立博物館(℡ 026-245-0407)にお問い合わせ下さい。
(アサギマダラ)
牧場まで降りてくると、放牧されている牛が群れをなして牧草を食べています。人間を警戒しないどころか近寄ってくるではありませんか!
(放牧牛が近づいてきました)
(モウー 人懐こいんだから!!)
牧場まで降りてくると早くも暑さを感じます。ということは、庁舎はもっと暑いんだろうな・・
涼しい高原を後にして、午後は節電中の庁舎でお仕事です。
長野県天然記念物「ミヤマモンキチョウ」のご案内
http://www.city.suzaka.nagano.jp/enjoy/gakusyu/shiteibunka/gairyaku/zai06.php
※長野県指定天然記念物 高山蝶「ミヤマモンキチョウ」「ベニヒカゲ」を捕獲することは法律で禁止されています。
※上信越高原国立公園の峰の原高原では、クロマメノキの採取も法律で禁止されています。
「平成24年度須坂市高山蝶保護対策事業について」はこちら
http://www.city.suzaka.nagano.jp/enjoy/gakusyu/chouhogo/
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